「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」なんかもう、哲学の域に達している内容に驚きでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」を観てきました。

 

ストーリーは、

様々な種族に追いやられ、存亡の危機にあった人間の若きリーダー、リクは、ある日、打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で機械仕掛けの少女シュヴィと出会う。心を持ったために機械としてはエラーが発生し、仲間から見捨てられたシュヴィは、エラーを修正するためにリクに「人間の心」を教えてほしいと頼むが…。

というお話です。

 

 

ある日、街中でいづなとテトがゲームをしている。テトが「あまり語られない昔話をしてあげようか。」と話し、昔話を始める。

 

その昔、大戦が起こり、人類はほとんど絶滅に瀕していた。大戦とは、”神霊種(オールドデウス)”が引き起こした戦いであり、自分こそは”唯一神”となりたい種族たちが戦い、最下位にいた人類は既に滅亡の危機に瀕していました。僅かに生き残った人類のリーダー・リクは、人類が生き残れる方法を模索していますが、その方法は見つかりません。情報を取りに行く度に、犠牲者が出て、もう心もボロボロです。

 

 

リクは、ある日、打ち捨てられた森霊種の街で機械仕掛けの少女・シュヴィと出会います。彼女はエクスマキナという戦闘能力に秀でた機凱種です。彼女の種は単体で活動する事は無いのですが、シュヴィは人間の「心」を知る為にリクに近づき、行動を共にするようになる。

 

人間の集落で人として生きるシュヴィは、リクと共に大戦終結の手段を探し、リクは大謀をして、自分たちが”唯一神”になってしまえば良いんだという事に気が付く。人間を絶滅した事にして「幽霊」とし、他の種族同士を戦わせ、その間に星の核を貫いて「神髄」を消滅?させ”星杯”を出現させれば”唯一神”と認識させることが出来る。

 

 

最後の手段を始めるにあたり、リクは、自分と行動を共にしてくれたシュヴィに結婚を申し込む。異種族間ではあるが、二人は姉・コローネの仲人により結婚式を行い、これから何が起こっても一緒に生きようと誓い合う。

 

作戦を行動に移し始め、幾つもの種族の所に行き、情報を与えて混乱させ、惑わせ、種族同士を衝突させることに成功するリクたち。しかし、種族のトップを騙すには幾つもの試練があり、リク自身の身体もボロボロになってしまう。少し休まなければ動けないほどのリクを寝かせ、シュヴィは、自分が出来ることをやり始める。そして・・・。

 

 

リクは、”唯一神”となり、十の盟約を唱え、消えていく。

 

チェスをしているテトが話し終えます。いづなは、そんな哀しいお話があったんだねってボーっとしていると、テトは勝ち逃げしてしまいます。空と白たちが現れ、いづなを連れて町へ・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

このお話(原作は小説なのかな?アニメもあるのかな?)、私は、全く知らず、初めて、この映画でアニメを観ました。うん、凄い内容でしたね。あまりの情報量に、脳を総動員させましたよ。私の解説で合っていますかね。もしかしたら、ちょっと違う部分もあるかも知れません。その時は教えて下さいね。さすがに、この情報量を全て脳に格納して、ここで排出するのは至難の業でした。

 

 

今回は、これ、アニメだし、何か、子供向けのように思われるかも知れませんが、この内容を観る限り、とてつもない哲学を語っていて、頭が痛くなるほどでした。戦争で沢山の仲間が死んで行く中で、リクという主人公は、戦争なのに「殺さない事。死なない事。」という事を掲げて、戦いに挑むんです。凄いでしょ。そんな事、出来る訳がないのに、それをやり遂げようとする。勝つ事を考えるんじゃなくて、殺さず、死なずと考えるんです。これって、凄い哲学だよね。

 

それが戦争をしない未来へと続く元になっているんですよね。ま、私は、その戦争をしない未来=ゲームで片を付ける世界、のお話を知らないのですが、面白そうだなぁと思いました。日本のアニメはここまで来ているんですね。絵だけじゃなく、内容もそんじょそこらの映画脚本なんてメじゃないっす。驚きますよ。

 

 

本当に良く考えられている内容でした。沢山の種族がいる世界で、人間は最下層の種族なんです。地球で言ったら”蟻”程度かな。だから、上位階層の種族が戦っている中では、ただ踏みつぶされるだけの存在なんです。それを思うと、簡単に蟻さんを殺しちゃいけないよなって思っちゃった。だけど、このリクくんたちは、なんと”ヒアリ”のように、大きな種族たちを倒して、唯一神になっちゃうってすごくないですか。ああー、ヒアリにやられないようにしなきゃ~。

 

話戻して、とにかく情報量が多いので、小説を読んだり、アニメを観たりして、事前に内容をある程度知っておいた方が良いと思いました。私のように、いきなりこの映画だけ観て、全て理解しようとすると、頭が痛くなるほどです。普通の映画好きというだけで観に行ったらダメな作品ですね。私は、アニメのこういう系統に慣れているので、とても楽しめて、他の話も読んでみたいと思いましたが、慣れていなければチンプンカンプンでしょう。

 

 

そうそう、面白いと思ったのは「 」=空白という表現。確かに空白なんだけど、こういう風に表して、それを名前として二人に分けるなんて、面白いなぁ。そして、その二人が頭脳戦を繰り広げて行くって、超楽しい。

 

でも一つ「生まれてくる世界を間違えたと感じる。」という事って、子供の頃はあると思うけど、大人になると、まだまだやり足りない事が多くて他の世界なんて考えられなります。人間って、本当に面白いから、沢山の人と関われば関わるほど、この世界も攻略する事が増えて楽しいですよ。ゲームは至る所に落ちています。敵も味方も周りにごっそり居るんです。良く見まわしてみてね。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。でも、ファンタジー系などに慣れていて沢山の情報量を頭の中で整理出来る人か、又は、原作を読んでいる人にお勧めします。でないと、はぁ?という状態で出てくることになると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ|映画情報のぴあ映画生活