「パーソナル・ショッパー」を観てきました。
ストーリーは、
忙しいセレブのために服やアクセサリーの買い物を代行する「パーソナル・ショッパー」としてパリで働くモウリーン。私生活では数カ月前に双子の兄を亡くし、悲しみから立ち直れない一方で、仕事で鍵を預かり他人の家に出入りし、時にはプライベートをものぞき見ることに、欲望をふくらませていた。そんな彼女の隠された欲望が不可解な出来事を引き寄せ、彼女に謎のメールが届き始める。
というお話です。
霊媒師として霊と交信をするモウリーン。彼女の双子の兄が数掛けぐ前に病気で亡くなり、兄から言われていた”死んだらシグナルを送る”という言葉を信じ、兄が住んでいた家に一人で一晩泊まる事にします。ドアが勝手に閉まったり、影の様なものを感じるのですが、兄からのシグナルと感じるほどの確実なものはありませんでした。
兄からのシグナルを、兄が住んでいたパリで何とか感じ取りたいモウリーンは、パリで生活をする為に、セレブなどの服やアクセサリーの買物を代行するパーソナルショッパーとして働いています。豪華な服やアクセサリーを手に取るも、それを身に付けることは永遠にありません。何故なら、身に付ける事はこの仕事のタブーとされているからです。
セレブの豪華な服を選ぶモウリーン自信は、兄の喪に服しているからなのか、地味で安そうな服をいつも身に着け、美しい彼女を暗く見せています。仕事仲間や義姉からは、兄の事は忘れて、先の事を考えた方が良いと言われ、悩み始めた彼女の元に、宛名不明のメールが届き始めます。
相手は名乗らず、何故かモウリーンの生活を側で見ているようにめーるを送ってきます。そのメールは、何故か”機内モード”状態でも送られてきて、メールは霊の仕業ではないかと思い始めます。しかし兄なのかと問いただしても霊は答えず、不安は増すばかり。
そんなある日、仕事を受けているセレブが殺されるという事件が起こり、第一発見者になってしまいます。見つけた時は動揺してつい逃げてしまったモウリーンですが、思い直して警察に通報したんです。もしかしてモウリーンに罪を着せる為に誰かが仕組んだことなのか、メールの相手はその犯人なのか、それともただ単に偶然が重なっただけなのか。モウリーンは追い詰められていきます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
スミマセン、今回は、申し訳ありませんがネタバレさせてください。というか、この映画、完結しないので、私が思って、自分の中で完結させた内容を書かせて頂きます。でないと、どうしようもないのよ、この映画。
モウリーンは、双子の兄からのシグナルを待っているのですが来ないんです。心霊現象らしきものはあるんだけど、それが兄とは解らないの。だから私は、モウリーンの兄は、もう近くに居ないのだと思いました。彼女が望んでいるから、他の霊が寄って来たり、彼女自身が彼女の内にある力(ESPらしきもの)で動かしているのかなと考えたんです。
メールは、孤独な彼女に彼女自身が送ったものであり、ホテルを予約したのも彼女。セレブの買物代行で豪華なものを見るけど、自分には何も無いという不満と欲望が入り乱れ、禁止されたものを破る為に自分で自分に問い掛けてたと考えると、辻褄が合うかなと。
セレブが殺されたのは想定外だけど、その後、ホテルに行って、何故か透明人間らしき人が歩いているがごとく、ドアが開いたるする場面があり、それは、彼女自身の生霊が外に出て、犯人の男を逮捕させる手助けをしたのかなと思いました。
コップが浮いていたのは自分の力であり、ネット電話で話していた恋人は、架空の人物だったのではないかと思いました。兄の似姿で自分の恋人として作っていたのかなと。だって、現地に行って、部屋に入ったら、電話では全て揃っていると言っていたくせに、部屋には何も無かったんです。全てはモウリーン自身の力によって引き起こされた事と思う事にしました。
無理矢理なこじつけかもしれませんが、どうにも映画を完結するには、自分の中で組み立てないとスッキリしなかったので、自分は、このように解釈をいたしました。
私は、この映画、お薦めして良いか良くないか決めかねます。何故なら、私自身が自分で話しを組み立てるのに苦労したからです。雰囲気で観れば良いという考えもありますが、そうなると、この映画は何を訴えたかったのか、まるで無くなるんです。なので、こんな不思議な映画を楽しんでみようと思われる方にはお薦めいたします。気になったら、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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