イタリア映画祭7作目「かけがえのない数日」を観てきました。
ストーリーは、
リリアーナは卒論執筆中の大学生で、指導教官の教授に恋心を抱いている。実は、ガンに侵されていることを母親に告げられず、一人で苦しんでいる。カテリーナは、リリアーナを密かに愛しているのだが、打ち明けられずにいる。アンナは、バイオリニストとして四重奏楽団に参加しようとしていた矢先に妊娠が発覚。アンジェラは浮気性の彼氏と別れられず、無為な毎日を過ごしている。
カテリーナは、セルビアのホテルに職を得て、車で首都ベオグラードに向かう計画を立てると、その度に3人が同行することになり、リリアーナも病気を隠して、車に乗り込む。途中、キャンプ場でセルビア人の青年ミロシュがリリアーナに恋をし、彼は4人の車に同乗することになる。皆が困惑するなか、リリアーナを愛するカテリーナは嫉妬し、途中のサービスエリアで彼を置き去りにしてしまう。
ベオグラードに到着し、4人はカテリーナの友人の家に宿を得るが、リリアーナが突然倒れ、病院に運ばれる。彼女の病気を知った友人たちは、それぞれ小さな決意を固め、それまでと違う日々に一歩踏み出していく。
というお話です。
女子会、ロードムービーものです。4人の女性が、それぞれの人生に一歩踏み出す前の、悩むなぁ~っていう時期を描いています。
リリアーナは、大学の卒論を書いている時期で、指導教官が気になっているのですが、自分の身体がガンに侵されているという事を知り、どうしたら良いのか、迷っています。
カテリーナは、小説家を目指しながらも仕事をしなければと思い、友人の紹介でセルビアに仕事を見つけて旅立ちますが、友人のリリアーナに恋しています。
アンジェラは、浮気性の彼氏と付き合っていて、何度も別れようとしているのですが、彼が誘いに来ると、つい、付いて行ってしまいます。このままでは、未来が見えないと思い悩んでいるんです。

アンナは、付き合っている彼氏がいるのですが、あっちにふらふら、こっちにふらふらしているような子で、いつも人に流されています。そんなある日、彼氏との子供を妊娠している事が判り、バイオリニストとして四重奏楽団に参加する予定にしていたのですが自信が無くて悩んでいたので、結婚する方に逃げるのか、でも子供を産むのも不安だし、決断した事の無いアンナは悩みます。

こんな4人が、カテリーナのセルビア行に同行することにより、一時、問題から逃げてしまえって感じで始まります。逃げても何も変わらないのにね。でも、4人での旅行により、悩んでいるのは自分だけじゃないと言う事も解り、リリアーナの病気も知ることになり、それぞれが、それぞれに、考えを決めて行くんです。

若い頃って、これからどうしようって悩みますよね。誰だってそうだと思うから、こんな風に逃げたりして、模索する時間があっても良いと思います。そして、間違えたり失敗したら、もう一度戻って、路線変更すれば良いんです。何度かやる内に、成功するかも知れないし、一度で上手く行くなんて、考えないでって言ってあげたいと思いました。”七転び八起き”とは言わないけど、”二転び三起き”くらいはやるべきだと思いますよ。

挫折する事を怖がるから、どっかの社員みたいに自殺する事になるんです。ダメなら直ぐにケツ(尻)をまくれっつーの。それが出来ないのは、親の期待とかがあるからでしょ。そんなもん捨てなさい。自分は自分なんだから。どーせ、親の方が先に死ぬんだから、自分の事を大切にしなくちゃ。リリアーナも、母親に心配をかけたくないと思って病気の事を言わないんだけど、面倒をかけていいんです。親なんだから。そこは、言わなくっちゃ。もっと心配させることになっちゃうよ。

人生の大切な事を教えてくれる映画でした。私は、この映画、お薦めしたいと思います。アメリカ系のロードムービーのように、スッキリしていないけど、女性には、結構、ぐっと来るんじゃないかな。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。