【演劇】「死の舞踏」長く一緒に居ると恋は無くなるけど、深い愛は残っていると思う。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「死の舞踏」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

「死の舞踏」とは、中世後期(14世紀~15世紀)のヨーロッパで伝えられた寓話であり、「死は誰のもとにもいずれ必ず訪れる」という事を表現したもので、14世紀のフランスの詩によって描かれた、黒死病(ペスト)の蔓延からくる「死」の恐怖を前に、人々が半狂乱で死ぬまで踊り続けたという詩が起源とされている。

 

その寓話をタイトルに持つストリンドベリの戯曲の舞台は、「小地獄」と呼ばれている孤島。そこに住むのは、退役マジかの方兵隊大尉エドガーとその妻アリス。二人は銀婚式を3ヶ月後に控えて、普通ならば仲睦まじく、と言ったところだが、夫エドガーは、傍若無人、傲慢不遜を絵に描いたような暴君。そして妻アリスも負けてはいない!辛辣無比、凶暴過激のいわばモンスター化した女。二人は毎日、心底憎み合い毒づき、激しい喧嘩を繰り広げる。

 

そして、この冷めきった家に、アメリカ帰りのアリスの従兄クルトあ15年ぶりにやってくる。この島の検疫所長として赴任してきたのだ。そのクルトも、一見、善人のようでいて、その実…。だが、エドガーとアリスは、それぞれにクルトを自分に見方につけようとする。次第に、3人三つ巴の主権争いのバトルが過熱して・・・。クルトを交えたエドガーとアリスの闘いの結末は・・・。

 

というお話です。

 

 

話としては、すっげー壮大な夫婦喧嘩と思って良いのかなと思いました。確かに、そこまでやっちゃぁダメでしょって言うほどの事を、二人ともするんだけど、でも、憎しみ合っているその根底に、愛が残っているのよねぇ。うんうん、夫婦って、そんなもんよねぇって感じでした。とても頷けてしまって、困ってしまうほどでしたわ。

 

そりゃ、銀婚式を迎えるほど一緒にいれば、相手がどんなに憎らしくても殺してやりたいと思っていても、何となく居なくなったら寂しいという気持ちがあって、相手が自分の生活の一部になっていると言う事に気が付くんですよね。

 

それにしても、エドガーとアリスの喧嘩は凄かったです。池田さんと神野さん、素晴らしかった。マジで止めに入らないとって思うほどの言い合いをするんです。あのセリフの応酬は、凄かった。良く、あんなに上手く、言い合い出来ますね。セリフであれをやるのは、本当にスゴイと思いました。

 

神野さんの演じるアリス、イヤな女でしたよぉ~。いやぁ、こんな女と結婚したら、嘘もつきたくなるよ。もちろん、そのアリスに対する池田さん演じるエドガーも、酷い男でした。そこまで自分の妻を虐めるかねって言うほど、酷い事を言うんです。まぁ、どっちもどっちという事なんですけど、まぁ、酷い夫婦でした。

 

それでも、まとまっちゃうところが面白いですよね。やっぱり、夫婦って、こんなもんなんです。酷い言い合いをしていても、相手が気になるんです。

 

 

この舞台、面白かったです。ぜひ、お薦めしたい舞台です。この”ストリンドベリ”という作家、酷い夫婦生活をしていたんだろうなぁ。もう、笑っちゃうほどでした。もう、この舞台は終わってしまいましたが、この演目は、これからもやると思うので、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

死の舞踏  http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_julie.html