「スイッチ・オフ」カナダ版サバイバルファミリーですね。でもリアルでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「スイッチ・オフ」を観てきました。

 

ストーリーは、

カリフォルニア北部の森の中で、父親と一緒に自然に囲まれた暮らしを送る姉妹エバとネル。ところがある日、突如として世界中の電力が消失し、電気も電話も使用できなくなる。生活物資も手に入らなくなり不便な生活を強いられながらも、3人は家族で力を合わせて乗り越えようとするが、今度は父親が大怪我をして命を落としてしまう。社会と完全に切り離された森の中で2人きりになった姉妹は、自分たちの力だけを頼りに生き延びることを決意する。

というお話です。

 

 

大学受験を控えたネルは、優しい父親と姉でダンサーのエヴァに囲まれ、都会から離れた森林の中に立つ静かな家に住んでいます。都会からは離れていても、システムが進んでいる現代では、何処に居ても勉強は出来るし、情報も来ているので、何の問題もありませんでした。ある日、いつも通り、勉強をしていると、照明が消えて、システムもダウン。何も動かず、仕方なく、家族で集まって、蝋燭を灯します。

 

 

次の日になってもシステムは復旧せず、電気も点きません。電池式のラジオが動いたので、スイッチを入れると、まだラジオで情報が流れていました。どこも停電で電気が使えないという情報が流れています。このままでは何も出来ないので、車に残っているガソリンで町まで出て、ガソリンと食べ物を調達しに行くのですが、町は既に荒れてしまっていて、人がほとんど居ません。いつも行くスーパーに行くと、馴染みの店員が居て、高額ながら、裏からガソリンと少し残っていた食べ物を分けてくれます。

 

 

家に帰ったネルの家族は、これからの事を不安に思いながらも、いつか電気が復旧する事を願いながら、生活を続けます。もう大学受験も、ダンスのオーディションも無いというのに、勉強やダンスの練習をするしかなく、悶々と過ごしていると、ある日、父親が森でチェーンソーを使っていて事故を起こし、命を落としてしまいます。ネルとエヴァだけになった家で、怯えながらも、二人での生活を始めます。しかし、今までとは全く違う生活に、窮屈になってきたエヴァは、段々とおかしくなっていきます。そんな姉を励ましながら、ネルは薪を切り、食事を調達し、頑張るのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

この映画、日本のサバイバルファミリーよりも、結構、真剣というか、きっと電気が無くなったらこうなるんだろうなという感じが良く出ていて、真に迫っていました。思ったんだけど、やっぱり電気が無くなったら、これくらい酷い状況になるよね。日本の映画のように、みんな仲良く、秩序よくなんてあり得ないと思うんです。略奪が起きて、殺人、レイプなんかも日常的にあったりして、治安なんて保てなくなるだろうと思います。そこで、きっと力のある奴が統治し始めるんだと思うんだけどね。

 

 

電気が無かったら、システムが動かないから、水も手に入らないし、ガスもダメでしょ。電話もダメだし、交通手段も車だけになるのかな。でも、ガソリンが汲み上げられないから、スタンドにあるガソリンを手動で汲み出すんだろうね。でも、ある程度でガソリンも無くなっちゃうでしょ。だって、原油から精製出来ないもんね。まぁ、私たちの生活はボロボロでしょ。

 

 

それを考えると、原子力って恐いですよね。電気で核を冷却している訳だから、それ出来なくなったら、一気に熱が上がってメルトダウンかな。そうなったら、日本は壊滅状態だろうね。まぁ、みんな死ぬんだから仕方ないんだけど。そうなった未来には、放射能でも大丈夫な人間が生まれ始めるのかな。進化して、放射能に耐えられる身体を持つ人間が生きて行く事になるんだろうね。そう考えると、不思議な気がします。ただ、電気一つが無くなるってだけで、そんなに変わるなんて・・・。

 

色々な事を考えさせられる作品でした。ネルとエヴァは、電気の無い世界を受け容れ、そんな世界でも力強く生きて行こうとします。それまでは、音楽が無いとイヤとか、汚いものは触れないとか、そんな子たちだったのに、やっぱり、変わって行くんです。その変わって行く二人の姿が、なんか、人間ってかっこいいよなって思えるような感じでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。もう、終わってしまっているけど、DVDで出てくるのではないかなと思っています。もし、観る機会があったら、ぜひ観てみて下さい。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

スイッチ・オフ|映画情報のぴあ映画生活