「ザ・コンサルタント」を観てきました。
ストーリーは、
田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフには、世界中の危険人物の裏帳簿を仕切り、年収10億円を稼ぎ出す命中率100%のスナイパーというもう一つの顔があった。そんなウルフにある日、大企業からの財務調査の依頼が舞い込んだ。ウルフは重大な不正を見つけるが、その依頼はなぜか一方的に打ち切られ、その日からウルフは何者かに命を狙われるようになる。
というお話です。
良くある会計事務所の会計士クリスチャン・ウルフ。農家の納税額の相談などを親身になって受けています。一方、彼の所には、大手企業からの依頼も入ってきています。ある義体製造企業からの財務調査依頼が入り、その帳簿を調べてみると、何億というお金が裏に消えていることが判ってきて、それを詳しく解明しようとすると、突然、仕事が打ち切られてしまいます。最後までキッチリやりたいウルフは、イライラしっぱなし。
実は、ウルフは自閉症と診断され、母親は育てるのを諦めて家を出て行ってしまいました。軍に勤めていた父親は、自分の哲学により、息子を矯正し、自閉症でも抑える事を学ばせ、人より特化した数学の才能などを伸ばし、その上、身体能力を上げる為にいくつもの武道を習わせました。彼と一緒に、彼の弟も学ばされ、自閉症だった兄はそれを克服し、弟も秀でた能力を得て、育って行きました。
ウルフは、表では完璧な会計士、裏ではスナイパーとして働いていて、彼によって裏世界の帳簿は握られているというほどの人物でした。そんな彼に財務調査を依頼してしまった義体製造企業は、会社の汚い部分を露見され、慌ててそれを抹消しようと動き出します。
一方、財務省の犯罪捜査官のレイモンド・キングは、ある事件で関わった謎の会計士を追っています。分析官のメディナに手伝わせ、謎の会計士の正体を掴もうと動くのですが、ことごとく逃げられてしまいます。レイモンドは、敵では無いと思われる会計士を見つけたいと思うのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
一応、解説を書きましたが、この映画、内容が多過ぎて、全ての説明は出来ていません。私は、とても面白かったと思うのですが、何点も要点が出て来てしまっていて、これ、続編を作るつもりなの?何なのかしら。
まず、ウルフが自閉症だったけど、父親の献身的な教育で、とんでもない怪物として生まれ変わっているという所かな。この父親は、自閉症だからって、ただ施設に入れるのではなく、自閉症から克服出来るように教育をするんです。これ、素晴らしい事だと思うんです。
私も、子供の頃にアスペルガーらしかった(私の子供の頃はそんな診断はありませんでした。)のですが、両親と祖父母は、我慢する事を覚えさせた。人と関わる事を覚えさせた。泳げない子供をプールに突き落とすと同じです。祖父母の所で、欲しいモノは与えらえたけど、騒ごうが喚こうが誰も助けず、自分で考えさせたらしい。我慢させたらしいんです。ちょっとした障害があっても、自分と向き合えれば、人とは違っていても生きて行ける力は持てるの。周りが、それが出来るようになるまで付き合ってあげられるかって事。ウルフの母親は逃げたけど、父親は最後まで付き合ったからね。
次に、特化した数字への執着。ウルフにとって、会計士という仕事は天職だろうと思いました。数字が好きな人って、バラバラと数字が書かれていても、あれ?とおかしなところに気が付くんだと思うんです。超能力と言いたいところだけど、生理的に違う事を感じるんだと思うんですよね。たまに、私もあるのですが、そういう時って、必ず間違っていたりするのよ。そんな才能があるウルフなんです。
もう一つの才能はスナイパーって奴かな。ま、これは、父親に訓練され過ぎたって事だと思うけど、それにしても、素晴らしい動きでした。彼らの父親って、どんな人だったんだろう。特殊部隊とかのトップに居たのかしら。弟も凄く強かったよ。子供の頃は、一緒にいたのに、何処に行ったのかしらぁ~。それは観てのお楽しみです。
そしてウルフを探す財務省の捜査官たち。FBIとかでは無いけど、でも、凄い力を持っているようで、カッコ良かったです。
これ、続編が観たいなぁ。出来たら、兄弟で組んで闘って欲しいっす。時々、”ウ~!”ってなっちゃうお兄ちゃんを、弟がなだめたりするところが観たいわっ!そして、謎のアシスタントの女性も、また楽しませて欲しいなぁ。ここら辺も、良く出来ていました。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、この映画、大好きです。ベン・アフレックが好きだからっていうのもあるけど、この能面顔で敵を倒していくのがステキなのよねぇ。うーん、カッコ良かった!弟くんも好きよ!ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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