「未来を花束にして」SUFFRAGETTE=婦人参政権論者という原題そのままの映画でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「未来を花束にして」の試写会に連れて行って貰いました。

 

ストーリーは、

1912年、イギリス・ロンドン。洗濯工場で働く24歳のモードは、同僚の夫と幼い息子の3人で暮らしていた。ある日、女性参政権運動活動家である友人に代わって公聴会で証言し、「今とは異なる生き方があるのでは?」という疑問を持つようになる。それがきっかけとなり、モードはWSPU(女性社会政治同盟)のリーダーであるエメリン・パンクハーストの演説を聞き、デモにも参加するようになる。しかし、女性の政治活動を不満に思う男性も多く、夫からは家を追い出され、息子と会うことも禁じられ、さらに工場長からもクビを宣告されてしまう。

というお話です。

 

 

1912年の英国・ロンドン。洗濯工場で働くモードは、その過酷な仕事を不平等とは思わず、言われるままに働いていました。工場長にいたずらをされても文句も言えず、同じ工場で働く夫と一人息子と3人で慎ましく暮らしています。妻は夫のいう事を聞いて、逆らわず、男性よりも労働時間が長かろうと、賃金が安かろうと、文句は言えないものと思っていました。

 

 

そんなモードの前に、同じ工場で働く女性が、女性の参政権を訴える会を開くから来てみてと誘います。女なのに、そんな事をと思いながらも、何となく参加してみるモード。そこには、男性と同等の権利を主張する女性たちの姿があり、彼女達の話を聞いている内に、何故、女性は男性よりも低く見られているのだろうという疑問が湧いてきます。そして、女性が権利を主張出来ないのはおかしいと感じ、その運動に参加して行きます。

 

 

デモや、講演会を開き、彼女達のリーダーであるエメリン・パンクハーストは、彼女たちに立ち上がる勇気を訴え、何度逮捕されようとも、その意見を曲げること無く、訴えて行くのでした。しかし、モードの夫は、そんな妻が許せず、彼女を追い出し、息子にも会わせようとしません。悲しむモードですが、それでも運動を辞めようとはせず、運動は過激な方向へ向かいます。

 

警察に仲間が逮捕され、行動範囲が狭まって行く彼女たちは、競馬のダービーで、王太子の馬が参加する事を知り、そこで事を起こせば、新聞にも載るし、訴えが広がるだろうと、最後の賭けに出ます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

そんなに楽しい映画ではありませんが、女性が選挙権を持つために、どれだけ戦ったのかと言う事が描かれています。こんなに過激だったんですね。イギリスの男女差別が、これ程、大きかったのかと驚きました。だって、仕事場でいたずらされても訴えられず、ただされるがままなんですよ。許せんっ!

 

モードの夫は、味方になってくれるかと思ったんだけど、結局は解ってくれませんでした。やっぱり、この時代の男は、頭が固いのかしら。だって、自分の妻だよ。怪我をして帰って来たら、治療をしてあげようよ。疲れてそうだったら、優しくしてあげようよ。それが夫ってもんでしょ。でも、そういう時代じゃなかったのでしょうね。妻は奉仕するものと思っているところにムカつきました。

 

 

日本でも、女性の参政権は、随分と受け入れられるまでに時間がかかったようです。結局、戦争に負けて、アメリカが日本国憲法を作ってから参政権が与えられたようです。このイギリスの女性参政権が認められてから、大体20年後くらいかな。日本女性は、アメリカに助けられたと言えるのではないでしょうか。

 

それにしても、キャリー・マリガン、可愛いなぁ。私、彼女好きなんです。日本の倉科カナさん的な感じで、優しいけど芯があるように見えて良かったです。大御所のヘレナ・ボナム=カーターとメリル・ストリープも頑張ってましたよ。良かったです。影ながらベン・ウィショーも応援しちゃいました。今回は悪い役だけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。楽しめたり、面白い映画とは言えませんが、歴史的に、女性がどんな風に頑張ってきたのかと言う事が描かれていて、そこは、ぜひ、観るべきじゃないかなと思いました。強い女性の力を観て下さい。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

 

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