「土竜の唄 香港狂騒曲」を観てきました。
ストーリーは、
潜入捜査官「モグラ」として凶悪な犯罪組織・数寄矢会に潜り込んだ菊川玲二。思いがけず日浦組の若頭に就任してしまった彼は、捜査の最終ターゲットである数寄矢会会長・轟周宝から、極悪非道なチャイニーズマフィア・仙骨竜の撲滅と、周宝とその娘である奇跡の処女・迦蓮の身の安全を守るよう命じられる。一方、警視庁ではエリート警察官の兜真矢が組織犯罪対策部課長に就任。警察官とヤクザの癒着撲滅を目指す兜は、玲二の逮捕に向けて動き出す。
というお話です。
潜入捜査官=土竜として、ヤクザに入り込んだ菊川(生田くん)は、パピヨンこと日浦に信頼され、第一の舎弟となってしまいます。そして、日浦は、数寄矢会会長に組を持たされ、日浦組として独り立ちをします。最初の仕事は、数寄矢会のシマで、好き勝手しているチャイニーズマフィアらしき者たちを一掃すること。そして、菊川玲二は、数寄矢会の会長のボディーガード兼、会長の娘の迦蓮のボディーガードをすることになります。
日浦の人質のような立場ながら、数寄矢会長の娘のボディーガードとして働く玲二ですが、ある時、迦蓮と喧嘩をしてしまい、別々になってしまいます。迦蓮が一人で運転する車をチャイニーズマフィア=はぐれヤクザのモモンガの一味が取り囲み、彼女を誘拐してしまいます。
迦蓮を誘拐されてしまった玲二は、迦蓮を奪還すべく、動き出します。そんな玲二を尻目に、警視庁組織犯罪対策部は、エリートの兜真矢をトップに、ヤクザの一掃に乗り出します。数寄矢会を目の敵にする兜は、何故か、情報を手に入れて、ヤクザたちを追い詰めていきます。
モモンガ一味は、迦蓮を連れて香港へ旅立ち、極上の若い娘ばかりをオークションにかけて、金持ちの人間に売るというところに、迦蓮も出すことにして、その時間は刻々と迫って行きます。玲二は、迦蓮が売られる前に止めることが出来るのか。それとも・・・。後は、映画を観てくださいね。
私は、この映画、結構、楽しめました。宮藤官九郎さんの脚本で、三池さんの作品なら、やっぱり笑えますよね。何も考えなくても、十分に笑わせてくれて、スッキリすることが出来ます。ハッキリ言って、とんでもない、あり得ないお話なのですが、そのあり得なさを感じさせる事無く、最後まで引っ張っていけるのだから、大したもんだと思います。
ハッキリ言って、何でそうなっちゃうの?っていう部分は、多々あります。あり得ねーって思うのですが、まぁ、コメディと思えば、それで許せちゃうのかなって思いました。そこを付いていたら、コメディではなくなっちゃうもんね。
生田さんは、こういう明るい役の方が、私は合うような気がしました。アホだけど、どこか憎めなくて、必死でヒーローになろうとする姿が、とっても好感が持てるんです。それに、随分腕っぷしも良くなったような気がしました。まぁ、ご都合主義なんだろうけどね。
実はクライマックスで、トラ(虎)に頭を噛まれるシーンがあるのですが、もう、そこで大笑いで、それ、ダメでしょって突っ込んじゃうと思います。ネタバレなんだけど、これって、どうしてそうなるのかは、最後まで分からないから、大丈夫だと思うのよね。知っていた方が、映画を観ながら、来るぞぉ~って楽しめると思います。
玲二くんは、どんどんド壺にハマって行っているので、本当に土竜として、警察に戻ってこれるのかと心配になってしまうほど、最悪の内容になっています。でもね、大笑い出来るので、これは、年末年始にお腹を抱えて笑える作品だと思いますよぉ。
私は、この作品、お薦めしたいと思います。確かに、普段観たら、バカな映画だし、お金損したぁって思うと思いますが、年末年始の疲れてぼーっとしている頭には、これくらいのバカさ加減がっても良いと思うんです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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