「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」原作よりも映画の方が心情的なものを理解しやすいかも。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を観てきました。

 

ストーリーは、

美大生の高寿は、通学電車の中で見かけた女性・愛美に一目ぼれする。勇気を出して声を掛け、会う約束を取りつけようとする高寿だったが、愛美はなぜか泣き出してしまう。意気投合した高寿と愛美は付き合うことになり、幸せな日々を過ごしはじめるが、そんなある日、高寿は愛美から信じられないような秘密を明かされる。

というお話です。

 

 

ある日の朝、高寿は朝の通勤電車の中である女性に一目惚れをします。勇気を出して、その女性に声をかけるのですが、彼女は一瞬、驚いた顔をするも、その後は普通に高寿と話をして、乗り過ごしたからと言って、反対側の電車に乗ろうと向かいます。高寿は、思い切って電話番号を聞くのですが、携帯は持っていないと言われ、ていの良い断り方だなと思い、完璧に振られたと思ったのですが、彼女は、”また明日ね。”と言って別れて行きます。

 

 

次の日、高寿は、学校の課題をする為に動物園に行き、キリンの絵を描いていると、そこに突然、愛美が現れ、高寿の絵を見て”張り出される絵だね。”と言います。え?と不思議に思う高寿ですが、なんでここに愛美が居るのか、驚いて、何で居るのと尋ねると、昨日、ここで課題をすると言ってたでしょと言います。オレ、言ったかなぁ~と思いながらも、そうだったかと思い、また会えたことを嬉しく思って、彼女に付き合って欲しいと頼み、付き合う事になります。

 

 

しあわせな時間を過ごす2人ですが、何日か経ったある日、愛美は、高寿の家に日記らしきものを忘れて行ってしまいます。忘れ物だと思った高寿は、イケないと思いつつも、つい、愛美の日記らしき手帳を読んでしまうと、そこには、明日から起きるはずの予定がびっしり書かれており、なんで明日からの事が書いてあるのかと驚きます。そこへ、愛美から電話があり、読んじゃったよねと言われます。そして、愛美の秘密が語られ始めます。それを聞いた高寿は・・・。

というお話です。

 

 

私、この原作を随分前に読みまして、実は、それ程、感動はありませんでした。話としては、良くあるというか、聞いたことのある話だし、映画「ベンジャミン・バトン」という映画に似ているので、あまり、良いと思わなかったのですが、映画になると、良かったです。映像になると、こうなるから、彼らが苦しむんだということが、とっても良く解るんですよね。

 

本(活字)だと、どーも、淡々と語られているだけで、本人たちの苦しみが、私は、それ程解らなかったのですが、映画で高寿や愛美が苦しんでいる表情を観ていると、あ、そうだよね、辛いよねって伝わってくるんです。この2人の演技が上手かったのかしら。

 

 

考えて見ると、確かに、私たちの時間と反対方向に向かっている人達が居ても不思議じゃないんですよね。彼らは、彼らで普通に生まれて、年を取って行くのだから、別に、たまたま、それが、かち合っている部分が出来てしまっていると思えば、それ程不思議じゃないのかもしれない。自分が気が付かないだけなんだって事なんです。

 

 

それにしても、やっぱり、この話、役者に演じて貰った方が、とっても良いと思いました。解り易かったなぁ。あの小説が、こんな風になるんだと思ったら、やっぱり原作がある物を映画化するのって、間違っていないなって思いました。久々に、映画化した方が良かったなぁと思った作品です。

 

色々、考え始めると、あまりにも切なくて、あまりにも悲しいお話なのですが、でも、考えれば考えるほど、味が出てくるというか、映像で描いてくれたからこそ、私は、この話を思い返すことになったし、もう一度、読み返そうかと思ったほどでした。良かったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。これは、原作を読むより、解り易いし、内容が伝わりやすいと思いました。ラブストーリーだけど、誰が観ても楽しめるのではないかと思える映画でしたよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする|映画情報のぴあ映画生活