「ガール・オン・ザ・トレイン」を観てきました。
ストーリーは、
夫と離婚したレイチェルは、毎朝通勤電車の窓から見える、見ず知らずの「理想の夫婦」の姿に、別れた夫との幸せだった日々を重ねていた。ある朝、通勤電車の窓からレイチェルの目に飛び込んできたのは、「理想の夫婦」の妻の不倫現場だった。そして、その女性は間もなく死体となって発見され、唯一の目撃者として、レイチェルに周囲から疑惑の目が向けられてしまう。
というお話です。
ちょっと疲れた様子の女性が列車に乗り、外を眺めています。一見、沿線沿いに並ぶ幸せそうな家族と住宅を羨ましそうに眺める、通勤途中のOLのように見えるのですが、実は、彼女は、眺めている家に夫と住んでいた女性・レイチェルであり、今は、その住宅にレイチェルの元夫と新しい妻が住んでいます。
レイチェルは、アルコール依存症になり、夫に愛想をつかされ、他の女性と浮気されて、離婚をしたのでした。しかしレイチェルは、元夫を忘れられず、電話やメールをしたり、家に押し掛けたりして、ストーカーまがいの事をしていました。止めろと言われても、アルコールを飲んでしまうと、記憶が無くなり、何をしたのか覚えていないんです。
そんな彼女は、毎日のように列車に乗り、昔、自分が住んでいた家を眺め、その隣家の幸せそうな夫婦を眺めて、気を紛らわせていたのでした。ある日、隣家の妻が、テラスで夫以外の男性と抱き合っている姿を目撃します。理想の夫婦だと思っていた隣家の妻が、不倫をしてただなんてと怒り、全く関係が無いのに、彼女の家に向かって行きます。そして隣家の妻メーガンを見つけて近づくのですが、記憶が無くなり、次に気が付くと、自宅に倒れていました。頭には酷い傷を負っていて、何が在ったのか、全く覚えていません。
何が在ったのか、思い出そうと考えていると、警察が訪ねてきて、メーガンが行方不明となり、その日にメーガンの家の近くでレイチェルを見たと言う証言があったとの事で、話を聞きに来たのです。レイチェルは、全く覚えていないので、何も話しませんでしたが、メーガンが知らない男と抱き合っていたことを思い出し、その事をメーガンの夫に伝えに行きます。
メーガンの浮気相手と思っていたのはカウンセリングのドクターであり、そういう関係は一切無いことが判り、またもメーガンの手がかりが無くなるのですが、ある日、レイチェルが列車で元夫の友人に会い、話しかけてみると、彼女は迷惑がらず、レイチェルを心配していたと言います。レイチェルは自分のアルコール依存症で迷惑をかけたのにと話すと、彼女は、レイチェルが思っていた出来事と違う現実を話し、元夫が自分に話していた出来事と現実が違う事に気が付きます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、良く出来ていました。実は、題名だけ見て、内容を知らずに観に行ったので、この「ガール・オン・ザ・トレイン」という題名から、女性のロードムービーかと思っていたら、なんとサスペンス。それも、良く出来ていて、とても楽しめました。
主人公のレイチェルは、アルコール依存症なのですが、アメリカって、アルコール依存症の人って多いのかな。良く、映画に出てきますよね。私の周りで、アルコール依存症の方を見た事が無いので、アメリカにはこんなに居るのかなと不思議に思いました。私もお酒好きで、ベロベロになるまで飲む事もあるけど、飲まなければ別にずーっと飲まなくても良いから、依存症というのが良く解らない。
で、レイチェルは、元夫に執着しているんだけど、なんで執着するのかな。他の女に行っちゃった男なんて忘れなさいって。時間の無駄だし、気持ち悪くないの?だって、他の女と寝てる男だよ。私はダメだけどなぁ。顔を見るのも嫌になると思う。下半身がだらしない男は夫向きじゃないよ。
何人かの女性が出てくるんだけど、最後まで観て見ると、どの女性も、自分の欲望に素直で、悪い奴じゃないんです。素直に生きているだけなんです。それを男が利用しているから困るのよ。男にムカついたわぁ~!
サスペンスだから、あまり書けないんだけど、このストーリー、良く出来ています。上手いなぁと思いました。私は、この映画、お薦めしたいと思います。面白いです。題名が地味に見えるけど、内容は良いので、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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