「この世界の片隅に」の試写会に連れて行って貰いました。ライブ付の舞台挨拶ありの試写会でした。
ストーリーは、
昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。
というお話です。
広島に住む少女すずは、天然ボケした女の子。ある日、家の御使いで”海苔”を届けに行くために広島の市街地に出ると、変な行商らしき人に捕まり、どこかに運ばれそうになります。その時に一緒に運ばれている男の子と一緒に行商人を騙して逃げ出し、事なきを終え、無事に自宅へ戻ることになります。
それから何年かして、すずにお見合いの話が入ります。その時代は、ほとんどが家同士の関係が重視される結婚であり、恋愛結婚はほとんどありませんでした。すずは、言われるまま、見合いをして、呉にいる男性と結婚をすることに同意をします。
結婚して相手と会うと、自分を知っている様子。以前、自分を知っていて探してくれたらしい。そんな彼は、とても優しい男性で、仲良く夫婦生活を始めますが、戦争が始まり、夫の姉が娘を連れて帰ってきて、居座ってしまいます。小姑が出来たすずは、やりにくくなりますが、義姉のため、仲良く生活が出来るように苦労をしていきます。
空襲が酷くなり、毎日のように呉に空襲警報が鳴り響き、市街地は爆撃で壊れて行きます。すず達も、配給が減って行き、食べる物が無くなって行きます。そんな中でも、野草を取ったり、米を作り方で量を増やしたりと、色々な工夫をして、家族全員が食べて行けるように頑張ります。ある日、大規模な空襲の後、空軍基地に勤めて居るお父さんが帰って来なくなります。もしかしてと思っても、確認のしようが無く、家族で心配をしています。そして、すずの夫も、デスクワークから兵隊へと移動を命じられ、その訓練にしばらく行ってくると言って、帰って来なくなります。不安を抱えながらも家族を守る為に必死で働くすずでしたが・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、凄く良い映画でした。すずという主人公の女性は、本当に普通ののんびりした女性なんです。そんな彼女が、あるところで見初められてお嫁に行くと、夫になった人は、とても優しい人で、幸せなんですが、戦争が起こり、その生活が変わって行くというものなんです。実際に、こんな風だったんだろうなと言うのが良く分かり、やるせない気持ちになりました。
戦争の中でも、すずは明るく、悲観的にならないように生活をしているんですけど、さすがに、色々な出来事が起こって、本当に泣きたくなるような事もあるんです。でも、それでも、立ち上がって生きていくんです。戦争の中でも、咲き誇るタンポポのように、強く上を向いて生きて行く、そんな映画でした。感動しちゃって、泣けました。
私たちのお爺ちゃんお婆ちゃんたちが、若かった頃に、こんな風に頑張ってくれたから、今の私たちのしあわせな生活があるのかと思うと、ありがとうという気持ちになります。そんなタンポポみたいなすずの声を当てたのが”のん”さん。驚くほど合っていました。素晴らしく上手いとかではないのですが、その素朴さが、本当にすずになり切っていて、いい味になっているんです。すずちゃんって、きっと、こんな声なんだろうなぁって思えるような、そんな声でした。
のんさん、もっと映画とかドラマに出てくれば良いのに、事務所問題で、本当に勿体ないですね。もし何も問題が無ければ、広瀬すず、土屋太鳳、と3代若手女優のトップだっただろうに、本当に勿体ないです。もっと彼女の演技を見たいなぁ。ラブストーリーとかに使って欲しいなぁ。彼女にしか無い柔らかさがあるので、本当に出てこないのが残念です。
のんさん、超かわいいでしょ。試写会で写真撮影が許可されて撮りました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは、日本人なら観ようよ。こんな風に若い女性はお嫁に行って、生活をして、彼女の実家は原爆で大変な事になって、それでも、彼女はそこで生きて行くんです。ステキな映画でした。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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