「ｐｋ」不思議なpkは、一体誰なのか。彼の無垢な心が人々に真実を見せる。

「ｐｋ」の試写会に連れて行って貰いました。

ストーリーは、

留学先のベルギーで大きな失恋を経験したジャグーは、いまは母国インドのテレビ局で働いている。そんなある日、ジャグーは、地下鉄で黄色いヘルメットを被って大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の装飾を身に付けてチラシを配る奇妙な男を見かける。男は「PK」と呼ばれ、神様を探しているということを知ったジャグーは、男になぜ神様を探しているのか話を聞くのだが…。

というお話です。

インド人のジャグーは、ベルギーに留学し、そこである男性と出会います。恋愛をし、結婚を考え始めますが、彼はパキスタン人でイスラム教徒。ヒンドゥー教のジャグーの家とは合いません。何とか乗り越えられると思っていたジャグーですが、結局、上手く行かず別れてしまい、インドに戻ってくるジャグー。彼女は、インドでテレビ局に就職し、バリバリと仕事をしています。ある日、自分にチラシを押し付けていく男性に出会います。チラシには「神さまを探しています。」と書かれており、不思議に思ったジャグーは、彼に話を聞き始めます。

チラシを配っていた男は”ＰＫ”と名乗り、宇宙船で地球にやって来たのだが、地球に着いて歩いていると、宇宙船を呼ぶためにリモコンを盗まれてしまい、そのリモコンを探すためにデリーへやってきました。デリーでリモコンを探し始めると、願いがあるなら神様に頼みなさいと言われ、神様に頼もうとすると、何人もの神様が居る事が発覚。どの神様に頼んで良いのか分からず、全ての神様に頼んでみたのですが、リモコンを見つける手掛かりは見つかりません。直接会って、神様に頼もうと思ったＰＫは、神様を探すことにしたらしいんです。

宇宙船で地球に来たというのは、まぁ、置いておいて、ＰＫのあまりにも無垢な考え方を面白いと思ったジャグーは、これはテレビで使えるのではないかと思い、上司に相談し、ＰＫと宗教家に討論させてみたらどうかと話します。そんな時、ジャグーの家族が信じているヒンドゥー教の教祖が、ＰＫが探しているリモコンをかざして、これは神聖な場所から見つかったものだと紹介し、その石の為に神殿を建てたいから献金をするようにと言っている姿を見ます。驚いたＰＫは、その石は、自分のリモコンで、盗まれたものだと訴えるのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。

インド映画なので、長いです。途中、ちょっと疲れますが、でも、面白いですよ。いきなり、宇宙船が出てきて、そこから降りてくるって、はぁ？って感じだったのですが、そこからの展開が、ちょっと、普通の洋画や邦画とは違う展開をして、宗教の問題を突いていて、良くインド映画でこんな内容を作ったなあぁと思いました。日本なら、色々な宗教が入っていて、宗教同士で争う事なんてあり得ないし、まして日本人自体が、熱心に宗教を信仰するというタイプでは無いので、あまり解りませんが、イスラムやヒンドゥーというと、厳しい戒律があったりして、難しいでしょ。まして、妄信的な人が多いじゃないですか。だから、宗教がインチキとは言わないけど、伝道者がインチキという内容に、驚きました。

まぁ、私から見れば、伝道者がインチキなんていうのは当たり前のことなんだけどね。適当な事を信じさせて、自分たちの利益を得ているのが伝道者だから、嘘を付くのは当たり前だし、お金が大好きなのも当たり前。何も不思議なことは無いんだけど、宗教を信じ切っているひとたちには、驚くようなことだろうなと思いました。

ＰＫが、宗教に対して不思議に思う事って、当たり前のことなんです。例えば、一つのパンが沢山の信者に行きわたるほど増えちゃうって話があるけど、それなら誰にでも分け与えれば貧困なんて無くなるじゃんとか、誰もが許されるなら悪い事やりたい放題じゃんとか、まぁ、色々な事が出てくるんだけど、もし、本当に神様がいるなら宗教同士で戦う事なんて許さないんじゃないの？だって、隣人を愛せよでしょ。何言っちゃってんだか。笑っちゃいますよね。