「SCOOP!」久々に痺れるラストで、甘い事してんじゃねーぞ邦画!って言われているみたいでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「SCOOP!」の完成披露試写会に行ってきました。いやぁ~ん、福山雅治さん、カッコいい~!!近かったよぉ~!!涙目になっちゃいました。(笑)

 

ストーリーは、

数々の伝説的スクープをモノにしてきたカメラマンの都城静は、輝かしい業績も過去のものとなり、今は芸能スキャンダル専門の中年パパラッチとして、借金や酒にまみれた自堕落な生活を送っていた。そんなある時、ひょんなことから写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者・行川野火とコンビを組むことになり、日本中が注目する大事件に巻き込まれていく。

というお話です。

 

 

カメラマンの都城静は、幾つものスクープを放ってきた敏腕カメラマンでしたが、中年となった今は、芸能人のスキャンダルを追うようなパパラッチとして仕事をしています。借金の為に、仕事を選んでいる余裕も無く、週刊誌「SCOOP!」に乗せるスクープを追うカメラマンとして動いているのですが、副編集長の横川定子に新人記者の行川野火を教育して欲しいと言われ、お金に釣られて仕方なく連れ周ります。

 

野火は、スキャンダルを追う為には、汚い事も厭わず、犯罪と言われるような事でも平気で出来るようにならないと無理だと言う事を教えられ、反発しながらも、段々と、その魅力に取りつかれて行きます。2人で組んで、幾つもの芸能人のスキャンダルをスクープし、順調に進んでいたある日、政治家のスキャンダルを追ってみないかと言われ、静は面倒なのは嫌だと言うのですが、野火がやると言いだし、噂の政治家とでかパイお天気姉さんの不倫現場を、とんでもない方法でスクープし、追われることに。機転を利かせて逃げ切り、スクープ写真は”SCOOP!”の紙面を飾る事となります。

 

 

そんなスクープの影には、いつも静の仕事の裏方で情報を提供してくれるチャラ源が居て、昔、静と何かがあったらしく、定子や馬場からの付き合いを辞めた方が良いという忠告を聞かずに、借りがあるから裏切れないと、どんな時でも彼との友情を大切にしています。そして彼からの情報は、沢山のスクープを生み出していきます。

 

どんどん部数を伸ばしていく”SCOOP!”は、袋とじグラビアでもっている雑誌じゃ無い事を見せる為に、ある犯罪者の写真を撮る事を計画します。それを任された静は、馬場に協力を仰ぎ、捨て身の攻撃との二つ構えで挑んでいきます。警察が完璧に保護する容疑者に対し、どんな手を使って撮るのか・・・。そして、彼らの作戦は、成功を収めます。

 

 

静は、野火の中に熱い記者の心のような物を見出し、定子に昔のお前みたいだと話します。静と定子は、昔、バディを組んでいた事があり、実は、馬場も静と組んでいた事があったのでした。沢山の記者を育て上げてきた静は、ロバート・キャパの写真に影響されてカメラマンになったのでした。しかし、彼のような写真は、いまだ撮れていません。このまま中年パパラッチで良いのかと文芸誌の編集長に言われ、気持ちがぐらつく静でしたが・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

この映画、衝撃的でした。面白かったなぁ。久しぶりに「えっ!」という声が出てしまい、その後、固まってしまいました。スゴイ衝撃の終わり方です。やっぱり、これくらい痺れる事をされると、「甘えた事してんじゃねーぞ、日本映画!」って言われているような気がして、嬉しくなります。

 

 

大根監督の作品は、「バグマン」も「モテキ」も、展開が上手く、音&音楽の使い方が天才的に上手いんですよね。もー、観ていて踊りたくなるほど、気持ちをアゲアゲしてくれる音使いなんです。今回も、マジで上手いですよぉ。観ていて気持ちが良いもん。やっぱり、これだけテンポが良いと、あっと言う間に話が駆け回りますよね。面白いです。

 

カメラマンの静と、その下で成長していく野火を描いているのですが、静は、一見、酷い男のように見えるのですが、その中には、熱い信念と、優しい心が宿っています。彼ほど優しい男は、損ばかりですよね。本当に可哀想だと思いました。キャパのように戦場に行って写真を撮る事は無いから、俺なんてダメだと思っているのですが、この映画を観ていると、彼らが走っている街中が戦場なんです。ゴミと言われているパパラッチが、街中の戦場を駆け巡り、命の一瞬を切り取っているんです。

 

 

でも、難しいですよね。スクープと言いながらも、只の下世話な写真でしょってものが多く、人の生活を覗き見て楽しんで、金を稼いでいるんですから、そりゃ、批判はありますよ。でも、この映画を観ると、つい、こんな酷い事をしている人達も頑張っているんだなって同情してしまうんです。ま、同情なんてクソくらえと思っているんだろうけど。

 

福山さんは、もちろんカッコ良いのですが、ちょっと汚な系のオッサン的に見せていて、内面と外面のギャップが面白いです。二階堂さんは、相変わらず可愛いですね。成長して行く過程を良く描いています。吉田さんは、マジで美しい!カッコいい女性を演じたらピカ一ですね。憧れます。そして滝藤さん、サイコーです。べぇ~ってして欲しいっ!彼のキャラがあるからこそ、他のキレイ系王道キャラが生きてきます。味出てましたよぉ~。最後にリリーさん、ヤサぐれたボクサー崩れの情報屋って、肩書多いっす。でも、イイ役者ですねぇ。美味しいです。

 

 

最後に一つ。静とチャラ源の因縁については、ハッキリとした言及はされません。でもね、あの2人を観ていれば解るけど、ボクサーだったチャラ源のスクープを静が撮って、それでチャラ源の家庭が壊れたって事があったのかも知れないって私は思えました。それでもチャラ源は静に”イイよイイよ。俺が悪いんだ。”って許したんじゃないかな。だから静は裏切れない。でも周りは、そんな責任をいつまでも取る必要は無いんだって言っているんだと思います。借金も、チャラ源がやり直す為に、あの店を買ってあげたんじゃないの?これは私の想像だけど、でも、そう思うと、2人の男のカッコ良さが増すでしょ。映画は観るだけじゃダメ。想像、いや創造しましょう。

 

この映画、マジで面白かったですよ。これは、超!超!お薦めしたいと思います。これは、凄いと思う。面白いですよ。出来たら、この静という男の深い部分を観てあげて欲しい。そしてカメラマンという仕事は、何処に居ても戦場にいるのと一緒なのだと解ってあげて欲しい、そう思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

最後に、完成披露試写会でのエピソードをいくつか書いておきます。福山さん、二階堂さん、吉田さん、滝藤さん、リリーさん、大根監督がいらして、色々なお話をしてくださいました。沢山の記事に内容が出ていましたが、私のは付けたしね。あのね、福山さんがどうしてもスカイツリーに行きたいってダダを捏ねたらしく、福山さんとリリーさんで行ったらしいんです。でも全く気付かれる事無く周って、その帰りにスポーツ用品店で腕の筋力を高める器具を買おうと思って探したら、「コカンスポーツ」というところがヒットして、そのスポーツ屋さんに行くと、年配のご夫婦がやっていらして、福山さんを見て「男前だねぇ。俳優になれば良いのに。」と言ったそうなんです。そこで福山さんが「なれますかねぇ。」と返したというお話でした。このスポーツ屋さん、実際にあります。(笑)

 

 

もう一つのお話が、リリーさんからの現場への差し入れ。なんとテンガエッグだったそうで、スタッフの方は、お菓子かと思って、みんなの手の届くところに置いたそうです。もー、リリーさんったら!(笑)その昔、私も一つ貰った事があるのですが、何故に女にくれるかね。使えないでしょ。仕方なく、会社で話題にして大騒ぎをしたのですが、その内、机の上から無くなっていたので、誰かがお持ち帰りして使ったんだと思うのよね。それにしても、最近は、便利なものがあるわよね。昔は、イカとかコンニャクとかって言ってたけど、現在は清潔なものが出来て良かったです。あ、テンガはアマゾンでも売っています。700円位かな。18歳以上ね。

 

現場は下ネタバリバリだったそうで、楽しそうでした。下ネタが話せると盛り上がるし、明るく話している分には下品にならないから良いと思います。暗く、悶々と話していると怖いから、明るいエッチにして欲しいっす。公開、楽しみです!

 

 

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