「アスファルト」人は1人で生きられるけど、やっぱりひとりは寂しいんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「アスファルト」を観てきました。

 

ストーリーは、

フランス郊外のとある寂れた団地に集まった、サエない中年男、夜勤の看護師、母親が留守がちな鍵っ子のティーンエイジャー、落ちぶれた女優、不時着したNASAの宇宙飛行士、服役中の息子を持つアルジェリア系移民の女性。たまたま団地に集った孤独を抱えた6人の男女に、3つの予期せぬ出会いが訪れる。

というお話です。

 

 

フランスの郊外にある寂れた団地には、様々な人々が住んでいます。そんな団地は、随分古くなり、エレベーターも頻繁に故障するようになり、管理費で修理をしようという話になるのですが、2階に住む中年男は、自分は使わないからお金を払いたくないと言います。全員の同意が無ければ出来ないので、他の住民たちは、仕方なく、その男に絶対に使わないでと言い、エレベーターの修理費用を負担しなくて良いとします。

 

 

エレベーターを修理し、これで快適な生活が送れると住民は安堵し、2階の男は自分には関係無いと思っているのですが、この中年男、ある日、自宅で健康器具を使い過ぎ、足が麻痺してしまいます。車椅子生活になった男は、2階に上る事が出来ず、部屋からも外に出る事が出来なくなります。エレベーターの修理費を出さなかったせいで、エレベーターは使えないのですが、このままでは部屋から外に出れません。仕方なく、住民たちが居ない時にコッソリ使って外出する事にします。その日から、深夜の人が居ない時間にエレベーターを使い、外出する生活を始めるのですが・・・。

 

 

その団地の屋上に、何故か、宇宙から帰還したNASAの宇宙飛行士が落ちてきます。一人住まいの年老いた女性は、宇宙飛行士が困っているので、電話を貸して、お茶を出してあげます。宇宙飛行士は、直ぐにNASAに連絡を取り、変な場所に落ちた事を話し、迎えを要請するのですが、政府は、団地に宇宙飛行士が下りたとは恥ずかしくて公表出来ません。仕方なく、飛行士にはそこで待機するようにと話し、下りる様子を誤魔化して公表し、その後、彼を回収する事にします。飛行士は、その女性の家に泊めて欲しいと頼むと、快く了承してくれて、彼は、一時の安息を手に入れます。そして女性の方も、服役して離れている息子が帰ってきたような幸せを感じます。そして・・・。

 

 

親が仕事で、いつも一人でいる青年は、ある日、向かいに越してきた年配の女性が困っているところに出くわします。鍵を中に置いたまま部屋を出てしまったらしく、鍵屋に電話をさせて欲しいと言います。青年は、ちょっと待っていてと言い、団地に住む便利屋の友人に連絡を取り、直ぐに鍵を開けさせます。お金を受取らない青年に、何となく好感を持ち始める女性は、往年の女優であり、青年は女性が出ていた映画が観たいというので、家に招いて出演作を見せる事になります。今は干されてしまい仕事がほとんどない彼女は、年相応の役をやった方が良いという青年に心を動かされ、自分の年齢を受け容れて行きます。そして・・・。

 

団地は、今日も静かに時が流れて行きます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

団地という集団生活の場所を舞台に、人が関わりを持って行くお話で、フランスも日本も、人の思う事は同じなんだなと思わせてくれる内容でした。一人は寂しいし、人と関わる事で、心も豊かになり、新しい道も開けていくという事なんです。正にその通り。邦画でも「団地」という映画が、ちょっと前に公開されて、内容は、全く違うけど、何となく温かくなる雰囲気は、近いモノがあるかなと思います。やっぱり、考え方は人それぞれだけど、ひとりでは寂しいというのは、同じなんですよね。

 

笑ってしまうのは、団地の映像だけ観ていると、日本と一緒なんですよね。高度成長期に建てられた団地って、同じようなデザインで構造も一緒なんだろうなって、つい建築屋目線で見てしまいました。結構、あの豆腐型は丈夫なんですよね。下手にカッコつけて曲げたりしていると日本では地震とかで、あっと言う間に崩落しちゃう。(笑)

 

 

エレベーターのお金を払いたく無いという中年男、最悪っすね。こういう奴が居ると、マジ面倒なんです。住民署名で出て行かせたいくらい。全てに従えとは言わないけど、自分が使わないから払わないって理由、どーいう事よ。そのマンションに住んでんだろーが。建物の共用部分、使ってんでしょ。エレベーターは共用部分であり、全ての住民が負担すべきものなのに、この我儘ったら腹立ったわぁ。玄関ドアの外側もサッシの外側もベランダも共用部分なんだよ。それも使うなっつーの。あ、つい不動産屋の苦労を知っているので、怒りが出てしまいました。こういう奴には罰が当たるのよ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。単館系が好きな方には良いかな。派手なアクションも展開も、ラブも無いのですが、ほっこりする内容です。ハッキリした結末というものもありませんが良い映画です。こういう映画も好きだなーって思われる方は、ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

アスファルト|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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