「嫌な女」嫌な女が多いと思うなら、自分が一番嫌な女なんだと自覚した方が良い思うよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「嫌な女」の完成披露試写会に連れて行って貰いました。


ストーリーは、

司法試験にストレートで合格して29歳で結婚し、順風満帆に見える弁護士の石田徹子だったが、仕事も結婚生活も上手くゆかず、心に空白を抱えていた。そんな徹子のもとにある日、同い年の従妹で、婚約破棄で慰謝料を請求されたという小谷夏子がやってくる。子どもの頃から夏子を嫌っていた徹子だったが、久々の再会をきっかけに、天性の詐欺師・夏子に振り回されることになり……。

というお話です。


嫌な女

石田徹子は、子供の頃から、俗に言う”良い子”。物分かりが良く、勉強も出来て、将来有望とされ、司法試験もストレートで合格して29歳で結婚。完璧な女性に作りあがった徹子でしたが、心には虚しさがあり、夫とも上手く行かず、離婚をして、一人で弁護士として弁護士事務所に勤めていました。

ある日、徹子の従妹である小谷夏子が訪ねてきます。この夏子は、子供の頃から徹子の天敵。全く性格が合わず、関わらないようにしていたのですが、何故か訪ねて来て、婚約破棄の慰謝料を請求されて、その弁護を頼みたいというのでした。徹子は嫌がりましたが、弁護士事務所が、依頼を断る訳にも行かず、仕方なく、弁護を引き受けることに。

嫌な女

夏子は、結婚して子供も居たのですが、離婚して家を飛び出し、一人で男から男へ渡り歩き、婚約破棄やら、絵画販売詐欺など、色々な問題を持ってくる夏子でしたが、徹子は、断りたくとも気になってしまい、ついつい、引き受けてしまうのでした。

そして夏子は、余命少ない老人を毎日のように見舞い、遺産を受け取ることになるのですが、息子夫婦に遺産目当てに付きまとったんだろうと言われ、平気な顔をしていたのですが、徹子は、それが許せずに息子夫婦に夏子を弁護するような言葉を言ってしまいます。

嫌な女

夏子を、憎みながらも憎めない徹子は、夏子が絵画詐欺を働くきっかけになった男が結婚すると聞き、その会場へ向かい・・・。後は、映画を観てくださいね。

この映画、黒木瞳さんが初監督を勤めた作品なのですが、それは関係なく映画として感想を書かせていただきますね。


嫌な女

話としては、硬かった女性が、柔らか過ぎる女性に出会い、お互いに影響し合いながら成長していくという内容で、良かったと思います。素直に楽しめる作品だと思いました。ただ、映画としては、見難かったように思います。カットの切れ目が、どーも不安定というのかな。安心して次の場面に行って、また話が普通に進んで行くというのではなく、あれ?これで切り替えなんだっていうところがあったりとか、人物のアップがパタパタ切り替わって疲れる感じがありました。セリフが交互にあるのは当たり前なのですが、毎回、顔のアップじゃなくても良いと思うし、全体図で目を休めさせて欲しいんです。普段、見やすい映画だと、そこら辺のバランスが良くて、そんな事、気が付かないのですが、今回は、ちょっと気になりました。

嫌な女

キャストは、とても良かったので、楽しめました。徹子と夏子は、ピッタリでしたね。特に、木村さんの夏子は、歌も上手いし、めちゃくちゃな行動をしながらも、その奥に優しさが溢れているようで、とても憎めないキャラクターなんです。そんな木村さんの夏子だからこそ、四角い徹子が、段々と丸くなっていく雰囲気が、とてもよく表現されていて、楽しめました。

夏子が入れ込んでいた悪い男役で、古川くんが出演していました~!!古川くんと言えば、ブレイク中のミュージカル男優さんで、黒執事のセバスチャンは、超当たり役でした。エリザベートも観たかったんだけど、チケットが取れませんでした。うえ~ん。古川くん、演技も上手いけど、歌も上手くて、文句のつけようが無いのよね。まして、人柄も超良くて、一押しです。


嫌な女

何故、人柄を知っているかと言うと、ある試写会の会場で、友人の前の席に座られたのですが、背が高いから見えないかもぉ~ってコソコソしていたら、直ぐに声をかけてくださって、深く座れば見えますか?って聞いてくれたの。でね、上映中も気にして小さくなってくれていたんです。本当にすごい気配りでしょ。今までにない事で、驚きました。あんなにイケメンで、優しいってなんなのよぉ~!マイナス点が無いじゃないよぉ~!大好きですっ!


話を映画に戻しますが、画面のコントラストとか、背景は、とても美しかったです。キレイな映画だなぁと思いました。やっぱり、女性が撮ると、細かいところに気を付けるから美しい絵が撮れるのかしら。美しさは、とても満足出来ました。


嫌な女

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと見難いなどと文句を言ってしまいましたが、初監督作品だし、これから良くなって行くと思うので、また、女性視点からの映画を撮っていただきたいと思いました。内容も、とても良い作品なので、満足出来ると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





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