「ラザロ・エフェクト」を観てきました。
ストーリーは、
フランクとその婚約者であるゾーイによる研究者グループは、医療の発展につながると信じ、死者をよみがえらせることが可能となる「ラザロ血清」の研究に勤しんでいた。実験の最中にゾーイが事故で感電死するが、フランクはゾーイの死体にラザロ血清を投与し、ゾーイを蘇生させることに成功する。しかし、「死」という地獄から蘇生したゾーイの身体にさまざまな異変が起こる。
というお話です。
ラザロとは、聖書「ヨハネによる福音書」の11章で、イエスによって、死後4日後に甦らされた男です。4日も経っていて、まして常温に置いてあったんだから、腐り始めてるはずだよねぇ。不思議だわ。と、この復活するという事が題材となっているので、ラザロ・エフェクトなんです。
フランクとゾーイは、婚約していて、今の実験が落ち着いたら結婚をしようと約束していました。今の研究は、心臓が止まってから蘇生出来るまでの時間を伸ばすというものです。普通、心臓が止まったら、直ぐに蘇生をしなければそのまま生き返る事はありませんが、死んで何日か保存してあった死体に、「ラザロ血清」というものを脳に注入し、電気ショックを与えると、その血清が影響して、蘇生する事が出来るというものです。
研究も大詰めを迎え、動物実験まで進めていたのですが、フランクは大学の学長に呼ばれ行ってみると、報告書と実験内容が変わってきており、融資をしている会社が手を引くとの話をされて、直ぐに実験を辞めるようにと言われます。そして今までの実験の内容は、融資をしていた会社が取り上げて持って行くという事でした。

今までやって来た苦労が、全て会社に取られてしまうと聞き、実験データを取りに来る明日までに、もう一度、動物実験をやり、成功させてデータを取らなければ、実験設備も何もかも無くなってしまうと研究室で話し合い、夜中に大学に潜り込み、実験を始めます。
動物実験を始めて、ゾーイが電気ショックのスイッチを入れた途端、機械がショートし、そのショックでゾーイの心臓は止まってしまいます。心臓マッサージをしても、AEDを使っても、彼女は生き返る事は無く、もうダメだと思った時、フランクは、ゾーイを生き返らせるために「ラザロ血清」を彼女に打ちます。最初は、何の反応もしなかったゾーイですが、しばらくすると生き返ってきます。
良かったと喜ぶフランクでしたが、どーもゾーイの様子が、以前とは違っている事に気が付き始めます。ゾーイ自身も、自分がおかしいのではないかと思い始めます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うん、恐かったよ。この映画、恐かったです。生き返るのは良いのだけど、なんだか、目が黒くなったりして、攻撃的になったりするのよ。おかしいと思いながらも、まさか、仲間を攻撃するとは思わないし、攻撃する意味が分からないんだけど、そこには、深い理由があるんです。
そこで、宗教的解釈が、良く分からなかったのですが、ラザロと言うからには、聖書を元にしているんだろうけど、死んだ後の考え方が、イマイチ、納得出来ないんですよね。ユダヤ教的に言えば、死んだら、魂はガフの部屋に行って産まれ変わるっていうのがあるけど、聖書だと産まれ変わるという考え方は無いと思うんです。輪廻転生は仏教系でしょ。だから、この映画で、復活するとずーっと地獄が続くというのが、なんだか、納得がいかないのよね。
復活すると、怒っているんだもん。折角生き返ったんだから、喜べば良いのに、なんで怒るんだよ。まぁ、地獄がとか言ってたけど、でも、普通に生き返ったんだからイイじゃんと思ったのは私だけなんだろうか。それに、周りの人達も、生き返ったら以前と違うとか言って、悪いものを観るような目で見るんだけど、あんたたちが生き返らせたんだから、最後まで面倒を見ようよ。違うからって、もう一度殺そうとするのは、間違っていると思うぞ。
恐いんだけど、別に、グロいことがある訳では無いし、ゾンビが走ってくるとかじゃないから、恐怖がちょっと違うかな。変わっちゃったけど、どうしよう~って感じの恐さでした。
私は、結構、楽しめたので、お薦めしたいと思います。ちょっと宗教系禁断の事をやっちゃった恐怖っていう内容が好きな方には、ぜひ、観て頂きたいかな。人間が人間の命を復活させるという、神様しかやっちゃイケない事に手を出しちゃう話なので、そういう話を理解出来る人は楽しめるかな。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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