「アウトバーン」を観てきました。
ストーリーは、
麻薬が積まれたトラックと、500万ユーロを載せた高級車。巧妙に仕組まれた、危険な取引に巻き込まれてしまったケイシーは、ふたつの巨悪組織から逃がれ、恋人のジュリエットを救うべく、高級車を乗り換えて制限速度のないアウトバーンを疾走する。
というお話です。
ギャングのみかじめ料の徴収をする仕事をしていたケイシーは、ジュリエットという女性と知り合い、恋の落ちます。彼女に真面目な仕事に就いて欲しいと言われ、心を入れ替えて、真っ当な仕事に就くのですが、ジュリエットは腎臓が悪く、透析治療を受けなければならない事を知ります。彼女が生きて行くには手術を受けなくてはならず、大金が必要な事が判り、仕方なく、ギャングのゲランところに戻り、大きな仕事を引受ける事にします。
ゲランは、自分を使いっパシリにしている麻薬王のハーゲン・カールが扱っているチリからの密輸コカインを横取りしてしまおうと考えていました。コカインは、GPS付のトラックで、厳重な監視と警備が付いているのですが、その穴を突いて奪ってこいとケイシーに命じます。ハーゲンは、麻薬王ですが、表向きは世界的な実業家であり、警察も簡単には手を出せません。そんなハーゲンから奪うということは、もし、失敗すれば命を失うという危険をはらんでいます。
ケイシーと彼の友人の二人で計画を練り、トラックを奪う事に成功するのですが、直ぐに捕まってしまい、ハーゲンに殺されそうになるのですが、間一髪で逃げる事が出来て、それからずーっとハーゲンの仲間に追われることになります。カーチェイスを制して、ジュリエットまで巻き込み、ハーゲンと対決するケイシーですが、そこにゲランが現れ、ハーゲンとゲランの戦いとなりますが・・・。後は、映画を観て下さいね。

この映画、カーチェイスとかは派手で、ハラハラするのですが、どーも、ストーリーに重みが無くて、なんだか、ツッコミどころがとっても多いんです。だって、実業家のハーゲンが、なんで自分で追ってくるの?手下が沢山いるんだから、自分は出てこなくても良いじゃん。それに、ケイシーがゲランの下っ端だって、直ぐに判るハズだから、裏にゲランが居るって、直ぐに解るでしょ。とってもマヌケなのよ。誰が観ても、ハーゲンとゲランの戦いだろうって判るのに、なんで、下っ端のケイシーにこだわるのかしら。
まぁ、確かに、カッコいい輸入車を使ってカーチェイスしちゃって、それをボロボロにしてしまうから、それで頭に来たのかも知れないけど、でも、雑魚を相手にする必要って無いと思うんだけどなぁ。最後まで行って、ネタバレの話が出てくれば、確かに、ケイシーを捕まえなくちゃと思うだろうけど、その前だったら、まず、ゲランを捕まえようとするのが筋じゃないの?
そんなツッコミどころが多くて、楽しく無い訳じゃないけど、ストーリーに疲れました。アクションは、確かに頑張っていたとは思うけどね。だって、車がバンバン転がったり、撃ち合ってボロボロになったり、そこは楽しいと思いました。
ラブストーリーも、どーも取って付けたようで、その上、突然、彼女に大病が発覚って、一緒に暮らしていたら分かるでしょ。なんで気が付かなかったの?不思議でした。やっぱり、ストーリーが甘いのよねぇ。話にのめり込めなくて、段々飽きてきちゃいました。
私は、まぁ、お薦めしても良いかなぁ、くらいですかね。車関係が好きな方には、良いのかもしれません。カーチェイスなどは楽しめますが、ストーリーを追っていきたい方は、ちょっと楽しめないかも知れません。疲れるストーリー展開です。気になったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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