「殿、利息でござる!」を観てきました。
ストーリーは、
江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める。
というお話です。
江戸中期、仙台藩は財政難となり民衆に重税を課していました。宿場町では、増税の為に破産する者が相次いで、人が減って行きました。人が減ると、その分の税金が他の住民にのしかかり、どんどん苦しくなっていくんです。そんな時、酒屋を営む穀田屋十三郎は、何とか、税金を軽くする手立てはないか、考えていました。

そんなある日、知恵者と言われていた菅原が十三郎に、藩にお金を貸して、利息を貰って、その利息で税金を払うという事を考えだします。それなら、最初にお金をかき集めれば、その後は楽になるはずだと思ったんです。そして、まず、宿場町の商店を営む人々を集めて、いくらかの融資を頼むのですが、そう簡単には行きません。そこに、十三郎の弟であり、実家の酒屋を継いだ浅野屋甚内が、大金を出すと言ってくれます。それでも、まだまだ足りないお金を求めて、十三郎と菅原、そして、その上の肝煎と大肝煎。

そして、お金を用意して、出入司に借入れの話をするのですが、全く話も聞いてくれません。代官に頼んで、何とか話だけでも聞いてもらえるようにするのですが、それでも、却下されっぱなし。しかし、事の詳細を説明されて、少しだけ話を聞くようになっていきます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
CMを観てコメディだと思っていたのですが、全く違って、真面目な映画でした。まぁ、真面目にやってるから笑えるところも多いんですけどね。
本当にあった話だと言うので、驚きました。お上に金を貸して、利息を貰うなんて、あの時代、よくやりましたよね。現代は、国民が国債を買うことが、お上に金を貸しているようなものだから、ありえるんだけど、あの時代は、お上が絶対的な権力を持ってた訳でしょ。そんな時に、利息を貰おうなんて、スゴい考えと言うか、チャレンジだよなぁ。命かけてるようなモンだもん。
そんな話の中に、兄弟の愛や親子の愛が描かれていて、感動でした。最初、妻夫木くんがブスッとしてるので。嫌な奴かと思ったわ。でもね、甚内役は、とても良い役でした。そして、大きな秘密も抱えています。それは、映画を観て、確認して欲しいのですが、いやぁ、涙涙のお話でした。うーん、こんなに深い考えを持っていたとは、誰も思っていなかったなぁ。
それにしても、こんなに重税を課してたら、住民が逃げてしまうだろうことって、解っていただろうにね。上に立つ者は、必ず、下の者を生かさず殺さずにしないといけないのに、ただ、殺しちゃうんじゃ、上に立つ能力が無いんじゃんってことです。酷いもんだ。贅沢を辞めるか、住民を増やすかをしないと、財政が悪くなるのは、判り切っているだろうに、不思議ですよ。
内容は、とっても良いと思いました。次に、出演者も、良かったなあ。特に、羽生くんは、サイコーですね。なんて可愛いのかしら。こんなにキレイで、その上、世界一だなんて、信じられません。天は二物を与えずって、嘘だわね。ちゃんと二物、与えられてるもん。すごいっす。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。これは、素直に面白いと思います。万人受けすると思いますよ。誰が観ても、楽しめる作品です。ただ、派手なアクション映画が好きな人には、ちょっと物足りないかな。でも、そういう人は、デッドプールでも観に行ってね。この作品、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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