【イタリア映画祭】「フランチェスコと呼んで ーみんなの法王」今の法王様って凄い人なんですね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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イタリア映画祭、4作目は、「フランチェスコと呼んで -みんなの法王」を観てきました。


ストーリーは、

法王フランシスコの半生を描いた物語。


コンクラーヴェのためにヴァチカンを訪れたホルヘ・ベルゴリオ枢機卿は、運命の日を前に半生を振り返る。イエズス会に入会後、若くして出世を遂げるが、その後の道のりは怒りと悲しみに満ちていた。


ビデラ軍事独裁政権下のアルゼンチンでは、多くの一般市民が反乱分子の嫌疑で拉致・拷問・殺害され、行方不明となる者も後を絶たなかった。この「汚い戦争」の時代に、アルゼンチン管区長を務めたベルゴリオは、事態を黙認する教会上層部と軍事政権の暴挙の前で無力感に苛まれつつも、危険が迫る仲間を匿い、判事や枢機卿に惨状を訴えるなど、静かに闘いを続けた。


多くの仲間や友人の命を失う苦難の後、片田舎で清貧生活を送るが、法王直々の命を受け、補佐司教として教会中枢に復帰。それでも常に弱い者の側に寄り添い、行動し続けたベルゴリオは、ついに法王フランシスコとなる運命の瞬間を迎える。


というお話です。


法王

この映画、現在の法王様の歴史を描いています。

今の法王は、初めて、ヨーロッパ系からでは無く、南米出身の方が即位されたそうで、まして、イエズス会系からも初めてなのかな?私は、あまりそちらの方は、詳しくはありませんが、珍しいそうです。


今のフランシスコ法王は、アルゼンチンで長く布教をしていて、アルゼンチンって、最近まで、軍事独裁政権があり、反対する人々が惨殺されていたようです。1976年にホルヘ・ラファエル・ビデラ将軍がクーデターを起こして、その時の政権を壊し、軍事独裁政権となり、それが1983年まで続いたのかな。そして、一応、人民により政治となったようですが、経済的には苦しくなり、2001年には債務不履行となったりして、大変だったようですが、今現在は、随分、回復してきてはいるようですね。


法王

そんなアルゼンチンの汚い戦争と呼ばれた、1976年時代からの軍事独裁政権の中で、意味も無く逮捕される人々が沢山いて、目を付けられた人は逃げ場を失くしていたんです。そんな人々を、助けたのが、フランシスコ法王=マリオ・ホルヘ・ベルゴリオさん。


まだ、学生くらいの年代だと思いますが、軍事政権に突入して、このままではいけないと思っても、まだ、駆け出しの神父。自分の上にいる枢機卿の言葉には逆らえません。日本に布教に行きたいと申し出ていたのですが、却下されてしまい、アルゼンチンでの布教を言い渡されます。神父の学校の学長を任せられますが、どんどん、軍の力が強くなり、学校内の捜索をされたり、反政府者を出せと圧力をかけられたりしますが、それに屈せず、生徒を守り、逃亡者を匿います。しかし、学校内にも軍のスパイが入り込み、何度も危ない目に合います。


法王

で、何とか軍事独裁政権が大人しくなってきたところで、田舎の布教を命じられたマリオは、田舎で農家暮らしをしながら、穏やかに布教出来るかなーと思っていたら、突然、枢機卿が現れ、ヨハネパウロ2世からの手紙を持ってきて、補佐司教となるように命じられます。

法王

教会の中枢に入り、色々な問題に当たり、弱い者の味方をして行きます。そして、コンクラーヴェにて法王に任命されたのでした。

フランシスコ法王の前のベネディクト16世は、高齢で健康を理由に退位したと思いましたが、確か、彼の時に、あの「スポットライト」の事件だったので、それもあって、色々な問題を解決する上での辞任だったと思いました。まぁ、表向きは、もちろん、健康の問題なんですけどね。


法王

フランシスコ法王は、ベネディクト16世が聖職者の性的虐待を公に認め、謝罪した路線を継承し、断固とした対応をしますと言って、動いて下さっていると思います。色々な戦いを経験して来た法王なので、きっと、これから、良い教会運営をしてくださるのでしょうね。関係者じゃない私も、期待してしまいます。


それから、昔、日本に来たかったとお話していたそうなので、その内、日本にも訪問してくださるのではないかと、楽しみにしています。出来れば、被災地とかを周って、癒してあげて欲しい。法王が来て下されば、神の悪戯も鎮まるかも知れません。時々、神は、いい加減なこともしちゃうので、怒って貰わなくちゃね。(笑)


法王

新しい法王を知るには、とても良い映画だと思いました。キリスト教に関係無い私も、何か期待出来ちゃうかなと思えるような経歴で、凄い人なんだなって思いました。たまには、宗教に興味が無くても、法王という人間を知ってみるのも、面白いかも知れませんよ。これ、日本公開してくれないかなぁ。面白いと思うんですけどね。だって、宗教映画ではありませんから。それにちょうど「スポットライト」がアカデミー賞をとって、今、公開されているので、それに関連して観るべきじゃないかな。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




イタリア映画祭 2016     http://www.asahi.com/italia/2016/


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