「モヒカン故郷に帰る」絶妙な空気感と最強のキャストが笑えて泣ける極上作品に仕上げてきました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「モヒカン故郷に帰る」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

結婚報告のため瀬戸内海の故郷へ7年ぶりに帰ってきたモヒカン頭の永吉が、父や恋人、母、弟・浩二とともに繰り広げる悲喜こもごもを描く。売れないデスメタルバンドのボーカル・永吉は、恋人の由佳が妊娠したことをきっかけに、瀬戸内海に浮かぶ故郷の戸鼻島(とびじま)へ7年ぶりに帰郷。同じく故郷を出ていたはずの弟もいつの間にか帰郷しており、久々に一家が顔をそろえるが、そこで父親のガンが発覚し……。

というお話です。


モヒカン故郷

待ちに待った、沖田監督最新作ですっ!


モヒカン頭の永吉は、売れないバンドマン。30才になっても定職が無く、彼女であるネイリストの由佳に食べさせてもらっている様子。ある日、由佳が妊娠したと告げた事から、これはけじめを付けなければと、故郷の瀬戸内海に浮かぶ戸鼻島の永吉の実家に由佳を連れて帰る事にします。

電車や船を乗り継いで、やっと実家にたどり着いたのですが、何故か、連絡が上手く伝わっていなくて、親にも弟にも驚かれてしまう永吉。とりあえず、子供が出来たから、結婚しようと思うと伝えると、それはってことで、宴会が始まってしまいます。島中から、父親・治の友人が集まって来て、大騒ぎで飲み明かすという宴会になってしまいます。

モヒカン故郷

永吉の実家は、酒屋であり、父親・治は、矢沢永吉命の男であり、中学の吹奏楽部のコーチをやっているのですが、何故か、吹奏楽なのに矢沢永吉の曲ばかりを教える始末。母親・春子は、広島カープ一筋であり、何が何でも、広島の試合を見て、応援するというのが日課になっています。弟の浩二は、まったりとしたイケメンで、パワフルな親に比べて、大人しくて優しい感じ。

そんな家族に結婚を報告し、直ぐに帰るつもりだったのですが、父親の治のガンが発覚し、そのまま置いて帰ることが出来なくなってしまいます。父親に付添い、何かやりたい事があるのかと聞くのですが、たいした望みも無い父親に、付き添っていることしか出来ない永吉。それでもと、ピザが食べたいと言えば、本土から沢山のピザの宅配を頼み、食べたかったのはどれだと聞き、矢沢永吉に会いたいと言えば・・・。これはナイショ。

モヒカン故郷

そんな永吉と父親の間には、離れていた時間など感じ無いくらい、仲睦まじい親子の関係が築かれ、永吉は、父親が居なくなってしまう不安と、自分も父親になるという自覚と、色々な思いが入り混じり、考え深げに海を見つめます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

この映画は、もう、最初っから、超!お薦めしちゃうって言っちゃいます。だって、マジで、大笑いしちゃったんですもん。これ、キャストが良かったですねぇ。マジで、ピッタリですし、その息の合い方が、ハンパじゃなかったです。そこら辺のお笑い番組を見ているよりも笑えるし、泣けるし、映画としても、本当に面白い作品でした。

モヒカン故郷

松田くん、こういう役、上手いですよね。すっとぼけて、頭悪いんじゃないのって見せておいて、じっくり、考えさせるような演技をするところが、この親を突然に亡くすかも知れないって言う男の不安と強さと覚悟を見せてくれて、とても良かったです。そんな息子を温かく観ている父親の柄本さんも最高でした。これは、柄本さんじゃないと出来ないよなぁ。あの年で矢沢永吉命って、本当に笑ってしまいました。いつもタオルを首に巻いて、永ちゃんのマネみたいにしているんです。もー、なぜ、こんなオッサンに萌えるんだってくらい、不思議と可愛く見えてきてしまいました。

モヒカン故郷

そんな父息子を見守る母親に、もたいまさこさんと、永吉の彼女に前田敦子さん。2人とも、ちょっとぼんやりしている振りをしながらも、ちゃんと夫や彼氏の事を思っていて、温かい二人でした。嫁&姑コンビなんですが、これが、上手くやっているんです。嫁の由佳が、”私、頭悪いから。”って言いながらも、ちゃんと母親・春子さんが教えてくれる料理を真剣に勉強している姿が、何とも、良いお嫁さんだなぁって感じました。みんなが、こんな風な嫁姑の関係みたいになれれば、何も問題は起きないんだろうけどね。

モヒカン故郷

面白かったのが、吹奏楽部の青少年たちなのですが、本当に田舎の中学生って感じで、ボテッとしているんだけど、掛け合いが良かったですね。コーチに、文句を言いながらも、仕方なく、矢沢永吉の曲を練習しているところが、可愛かったな。


最後に一つ。沖田監督、どうして今回、お風呂の場面が無かったんでしょうか。寂しかったわ。親子で銭湯に入りに行くとか、そんな場面が欲しかったぁ~!そこで、モヒカンを直そうとする親と、守ろうとする息子との戦いが観たかった!(笑) 残念です。

モヒカン故郷

私は、何度も書きますが、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。この映画は、観なかったらソンだと言っちゃっても良いと思います。沖田監督、やっぱり、素晴らしいです。沖田監督の映画は、本当に面白いです。これからも期待しています。もっと沖田監督の作品が観たいっ!!ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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