「エヴェレスト 神々の山嶺」最後まで闘いを辞めない男と見つめるカメラマンの姿は壮絶でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「エヴェレスト 神々の山嶺」を観てきました。


ストーリーは、

ヒマラヤ山脈を望むネパールの首都カトマンズで、山岳カメラマンの深町誠が発見した1台の古いカメラ。そのカメラは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、1942年6月8日にエベレスト初登頂に成功したのか否かという、登山史上最大の謎を解く可能性を秘めたものだった。カメラの過去を追う深町は、その過程で、かつて天才クライマーと呼ばれながらも、無謀で他人を顧みないやり方のために孤立した伝説のアルピニスト・羽生丈二と出会う。深町は羽生の過去を調べるうちに、羽生という男の生きざまにいつしか飲み込まれていく。

というお話です。


エヴェレスト

山岳カメラマンの深町は、ヒマラヤ登頂に同行し、写真を撮って、写真集を出す予定でしたが、クライマーたちの登頂失敗により、写真集の企画も潰れ、借金をしてヒマラヤまで来たのにどうしようかと途方に暮れ、カトマンズの街を歩いていると、アンティーク屋に、登山家ジョージ・マロリーが持っていたとされるカメラと同じ物が置いてある事に気が付きます。

まさかマロリーのカメラの訳が無いと思いながらも、気になって店に入って話を聞くと、とても高い値段を吹っかけてくるので、買わずに帰ります。しかし気になって、後日、同じ店を訪ねてカメラを購入すると、そこへ、男が入って来て、盗んだカメラを返せと店主に言います。この店は、盗品を扱っている店だったようで、登山家の荷物を盗んだらしい事が分かり、深町が、今、手に入れたばかりのカメラを返して欲しいと言ってきます。え?と思い、顔を見ると、日本の有名な登山家・羽生だと気が付きます。

エヴェレスト

羽生を見つけた深町は、彼がカトマンズで何をしているのかと探り始めます。羽生は、7年前にネパールに入り、しばらくして失踪してしまったからでした。深町は、色々な情報を集め、一旦、日本へ戻ります。そして、山岳誌の編集長に話を付けて、もう一度、カトマンズへ、羽生を追いに行かせて欲しいと頼み込みます。


そして、羽生の恋人だった涼子に会い、羽生をカトマンズで見つけた事を話します。そして、彼が何を目的としているのかを知りたいと話し、一緒に、カトマンズへ向かいます。羽生を見つけた2人は、何故、カトマンズで姿を消したのかを聞くのですが、それについては話さずに、涼子に別れを告げます。羽生は、絶対に山に登るはずだと考えた深町は、エヴェレストの中腹で深町を待ち、一緒に行って羽生の写真を撮らせて貰う承諾を得ます。

エヴェレスト

厳しい山を登り続け、途中、深町は頭に滑落を受けて怪我をしてしまうのですが、羽生は深町をおぶって登り、彼を助けます。そして、羽生はひとり、山へ向かって歩き出します。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

これ、夢枕獏先生の小説なのですが、賛否あるとは思いますが、私は、感動しました。どーも、私は、「マン・オン・ワイヤー」と比較をしてしまうのですが、同じように、男の意地を賭けて高い所に登るなら、やっぱ、山に登ろうよ。同じ命がけだけど、ビルの上は、人に迷惑かけすぎでしょ。つーか、建築会社は、管理不行き届きで訴えられちゃいますからね。マジで迷惑なんです。でも、エヴェレストに登るなら、責任は自分で取るだけでしょ。もちろん、ガイドも同罪にはなるけど。原作だと、山のルールを守らずに登ったと言う事で、羽生も深町もガイドも、すごいペナルティを追うことが書いてあります。映画では、描かれませんでしたけどね。

エヴェレスト

うーん、私は、山に登った事が無いから、この映画で描かれているような事が出来るのかどうか分かりませんが、エヴェレストって、こんな風に登るんですか?というか、この映画だと、それ程大変そうに見えなくて、少し前に上映された「エベレスト 3D」っていう映画だと、なんか、マジで恐ろしいって感じに見えたので、きっと、この映画では、それほど山の真実は描かれていないのかなって思ってしまいました。だって、凍傷で指や耳が取れたりしちゃうんでしょ。この映画の人達は、全然、平気そうだったから、不思議だなぁって思っちゃいました。顔の日焼けくらいしか、感じ無かったもん。

エヴェレスト

きっと、本当に山に登っている方達からみれば、”甘い”と言われるんだと思うけど、まぁ、素人の私みたいのが観る分には、結構、感動しましたけどね。でも、申し訳ないけど、原作の方が、やっぱり感動したかな。だって、確か、色々な事があって、深町が最後に山に登るまでには5年くらいの時間が経っているはずなんですよね。簡単に再度、登れる訳では無いんです。だから、ちょっと簡単すぎるかなと・・・。

エヴェレスト

でも、この話は、山に登る事が大切なんじゃなくて、登るまでに、どれだけ深町の心が羽生に近づくかってことだから、まぁ、イイのかな。それにしても、どうして山に登るの?「そこに山があるから。」?それとも、羽生みたいに「ここに俺が居るから。」なの?私には、全く、その気持ちが分かりません。私は、楽に出来る事は楽にやりたい人間です。もちろん、金を積んでもね。だから、彼らの気持ちは、心に響いたけど、でも、謎です。そうそう、マラソンをする人の気持ちも分かりません。車で行けばいいじゃん。でも、身体を鍛えるのはやりますけどね。健康に生きていたいから。(笑)

エヴェレスト

私は、この映画、とってもお薦めしたいと思います。結構、男っぽい骨太の感じの映画なので、そういうのが苦手な人は、ダメかな。この映画を観て、あまり感動しなかった方は、原作を読んだ方が良いと思います。原作は、もっと繊細に、色々な事が描いてあって、もちろん、山のルールやらなんやらも、ちゃんと描いてあるので、そんなルールの中で、色々な状況の中で、このチャレンジがあったと言う事が解ると、もっと理解が出来ると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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