「同級生」男でも女でも”好き”という気持ちに壁は無い。それはもう止まらないんです。

「同級生」を観てきました。

ストーリーは、

高校入試で全教科満点を取った秀才・佐条利人と、バンド活動をして女子にも人気の高い草壁光。およそ接点のない2人が、合唱祭の練習をきっかけに言葉を交わすようになる。やがて歌が苦手な佐条の練習に草壁が付き合うこととなり、同じ時間を過ごし、互いの声を聴き、歌を響かせることで、次第に2人は惹かれあっていく。

というお話です。

高校２年の夏、男子校なのに合唱祭なるものが開かれる事となり、クラスで合唱の練習が始まります。草壁光は、面倒ながらも、バンド活動をしているので、歌は歌えるし、楽譜も読めるので、軽く合わせて歌っていました。その時、横の方に居た佐条が、歌っていない事に気が付きます。佐条は、入試の時から秀才と言われていたので、頭の良い奴は、合唱なんて下らない事はやってられないんだろうと思いました。

その日の下校時、教室に忘れ物をした草壁は、クラスに戻ると、佐条が1人で合唱の練習をしている所に遭遇します。佐条は合唱をバカにしているのではなく、自分が苦手だったから歌っていなかっただけで、本当は、何にでも一生懸命なんです。そんな佐条を見た草壁は、なんと、ときめいてしまい、佐条に恋をしてしまうんです。

佐条の合唱の練習を見てやると約束した草壁は、バンドの練習の前に、佐条と2人で合唱の練習をして、楽しい時間を過ごします。楽譜の読める草壁は、まだクラスでも進んでいない部分までも佐条に教えて、その関係は、どんどん良くなって行きます。そして、合唱祭の時、これで佐条との２人の練習時間も終わってしまうと思った草壁は、何故か、涙がボロボロ溢れてきてしまい、恥ずかしくて合唱祭を逃げ出してしまいます。

驚いた先生やクラスメイトを後に、佐条が草壁を追いかけます。そして、2人きりになり、草壁は、何故か佐条を好きになっちゃったことを告白し、2人は付き合う事に。そんな2人は、春に３年生となり、２度目の夏がやってくる。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

私、今までＢＬって、どーも合わないというか、ちょっとキモっていう気持ちがあって、観たり、読んだりはしていなかったのですが、今回、この映画を観て、ちょっと開眼いたしました。うーん、イイね。うん、こういうＢＬなら、好きかもって思います。その昔、「風と木の詩」なる漫画を読み、ＢＬはキモいというのが頭にこびりつき、それ以来、触らなかった分野なのですが、この映画のように、爽やかで、何となく、最初から男が男を好きっていうんじゃなくて、たまたま、好きになった人が男だった、同性だったというだけのようなお話で、こういうのって、ステキですよね。

草壁くんも、佐条くんも、本当に普通の男の子という感じで、それでも、何故か、惹かれあってしまうというところが、何とも良かったと思います。キスする場面とか、観ていて、ドキドキしちゃったもん。男女のキスと同じように思えて、これは、性別は関係無く、ステキな恋愛映画だなって思いました。

2人とも、ハッキリ言って、ノーマルなんだと思うのよね。だけど、何故か、お互いに好きになってみたら、男同士だったっていうだけみたいなの。この間、公開した「キャロル」みたいな感じで、たまたま、気になって、惹かれて行って、”好き！”ってなってしまったというのが、良く描かれていて、全然、厭らしくないし、エロくも無い。だから、こんな2人なら、付き合ったってイイんじゃないの？って思っちゃうのよ。

草壁くんが、先生に、男同士って、どうやってヤルの？とか聞いていて、もう、吹き出してしまいました。うんうん、好きだったら、好きな人に触れたいと思うのは当たり前で、くっついていたいと思うのも当たり前だと思うのですが、さすがにＳＥＸとなると、男同士だとどうするのか、そりゃ、分かりませんよねぇ。普通の漫画に描いてある訳ないし、そりゃ、困るわなぁ。（笑）いやぁ、マジで笑いました。でも、私も教えて欲しいわん。男同士だと、穴は一つしかないから、入れっこするのかしら。それとも、カキっこするの？うーん、不思議です。私は、頑張っても男にはなれないので、永遠の謎ですね。（笑）

この内容って、男同士だから、何となく普通と違うと思うけど、考えてみると、やっている事は、全く普通の恋愛映画なんですよね。恥じらったり、嫉妬したり、男と女なら、別に、ありきたりの事なのに、男同士になると、どうして、こんなにも、新鮮に映るのだろうか。とっても新鮮な内容に見えてしまい、マジで、私は、感動してしまいました。かわいい・・・。

これ、漫画原作なんですね。本屋に頼んでおこうかな。今、人気で売り切れみたいだけど、頼んでおけば、いつかは来るかな。原作、読みたくなりました。