未体験ゾーンの映画たち「マーターズ」を観てきました。
ストーリーは、
人里離れた倉庫に監禁され、長期間にわたって拷問や虐待を受けた10歳の少女リュシー。命からがら逃げ出したものの心身ともに深い傷を負った彼女は、孤児院で恐ろしい幻覚に苦しみ続ける。そんな彼女にとって、同年齢の少女アンナだけが唯一の心の支えだった。それから10年が経ったある日、かつて自分を監禁した一家を発見したリュシーは、復讐を果たすべく立ち上がるが……。
というお話です。
子供の頃、監禁され、虐待や拷問を受けていたリュシーは、何とかそこから逃げ出して、普通の生活に戻ったのですが、心の傷は癒えず、友人のアンナだけが心の支えでした。2人は心から繋がっていて、お互いに大切に思っていたんです。
そんなある日、リュシーは、自分を監禁していた一家を見つけます。復讐心が湧いてきたリュシーは、その一家に復讐を決行すべく、その場所へ向い、その一家の惨殺を始めます。そして、終わった頃、心配したアンナが駆けつけます。リュシーの様子を見ると、まだ、悪夢から抜けきれないらしく、今度は、自分自身を傷つけ始めます。リュシーには、誰かがそこに居て、自分に虐待しているように見えているんです。
心配したアンナは、リュシーを連れて、その場から逃げようとするのですが、一家の仲間とおぼしき人々が現れ、リュシーとアンナを捕えてしまいます。意識を失くしていたアンナが目覚めると、椅子に縛られ監禁されていて、何故、こんな事をするのか、全く意味が分かりません。アンナにも虐待が行われますが、彼女は隙を見て、逃げ出す事に成功します。
その間も、リュシーに対しての虐待、拷問は続いていて、彼女は、段々とその恐怖を受け容れ、朦朧としてきます。この虐待は、実は、ある宗教的な組織がやっている事で、快楽で少女たちを拷問している訳では無く、彼女たちが、痛みに耐えて、その恐怖を受け入れた時、死への扉が開かれ、生きながらにして、死の先にあるもう一つの世界が見られると信じているんです。そして、無垢な少女たちにそれをやらせて、死後の世界を見た彼女たちが、その宗教のシンボルとなり、死後の世界を伝えて行くという事なんです。アンナは、何とかしてリュシーを助けようと試みるのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、ハッキリ言って、何が言いたかったのか、分かりませんでした。だって、痛みや恐怖を感じて、死後の世界に意識が行くって、どーいう解釈なんですか?はぁ?としか思えませんでした。でも、それを真剣に長々とやっているんです。こんな事なら、まだ、男たちが趣味で少女を監禁している方が、分かり易くて良いっす。もう、観ていて困っちゃった。
まして、その拷問が、スゴイのよ。一番イヤだったのは、生きているのに、皮膚を剥いでいくとかって、あり得ないっしょ。もー、イタそうでダメでした。それは止めてよね。さすがの私も、目を背けましたよ。で、おかしいのは、何人も、そうやって拷問しているんだけど、今までは、誰も死後の世界を観る事無く、死んでいっていたらしいんです。そんなに何年も、何人もやってダメなんだから、止めて、他の方法を考えればいいのに。カルト集団って、これだからイヤよね。
とにかく、やる事が唐突過ぎて、話に付いて行くのが大変でした。観た後に、何度か思い返して、辻褄合わせをして行くのですが、辻褄が合わない部分がいくつもあって、辛かったです。あんなに何人も、信者らしき人が居る癖に、アンナ1人に出し抜かれたりして、とってもボンヤリしているのかと思いきや、変な所で強かったりして、うーん、変でした。
私は、この映画、お薦めできません。だって、自分でも、しっかり理解したとは言えませんもん。何やってたんだか、所々で訳分かんなくて、?マークが頭の中に沢山出てきちゃったもん。これは、話もぐちゃぐちゃしているし、とっても残酷で痛い場面が多いし、まぁ、試しに観て頂いても良いけど、良い気持ちは味わえないと思います。
でも、一応、楽しんでくださいね。
このマーダーズは、リメイク前の作品です。今回上映のは、リメイク版です。
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