「猫なんかよんでもこない。」これは誰もが悩む事だと思う。でもね一緒に居られた幸せを感じましょ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「猫なんかよんでもこない。」を観てきました。


ストーリーは、

ボクサーとして崖っぷちの日々を送っていたミツオは、漫画家の兄が拾ってきた2匹の猫の世話を押しつけられてしまう。もともと犬派のミツオは嫌々ながらも引き受けるが、猫たちとの暮らしを通して次第に自分自身を見つめなおすようになっていく。

というお話です。


猫なんか

ボクサーとして、これから上に登って行くぞって頑張っているミツオ。兄のアパートに転がり込んで、トレーニングの毎日。あと1勝すれば、A級ライセンスが取れるという時、ある日、兄が猫を拾ってきます。それも2匹も。自分は犬の方が好きだし、猫を2匹もなんて!と怒るのですが、面倒を見ろと言われ、自分さえ、兄に拾われているような状況なので、文句も言えずに、面倒を見ながら、トレーニングをする毎日。


試合になり、ボロボロになって帰ってきたミツオですが、どうも勝ったようで、これでA級ライセンス!これからボクサー人生を謳歌するぞと思っていたら、網膜剥離の一歩手前であり、もうボクシングは出来ないと言われてしまいます。目前で目標を失ってしまったミツオに、追い打ちを賭けるように、兄が漫画家を辞めて田舎に帰ると言いだし、猫2匹を置いて、居なくなってしまいます。


猫なんか

猫のクロとチンの2匹との生活が始まり、兄の残して行ってくれたお金で生活を続けていますが、さすがに仕事を見つけなければと思い、幼稚園の給食センターのような所に働きに行き始めます。そこで出会ったウメさんという女性に、猫の飼い方についてレクチャーを受けて、チンに避妊手術を受けさせます。クロも去勢手術を受けさせた方が良いと言われるのですが、その地域のボスになる為に頑張っているクロを応援する為、クロの去勢はやらない事にしてしまいます。


それから、しばらくして、クロは地域のボス猫となり、他の猫を従えていたのですが、ある日、家に帰ってきてから、グッタリするようになり・・・。後は、映画を観て下さいね。


猫なんか

これも、観てから随分経っちゃったな。以前、この原作の感想を号泣したと書いたのですが、実写でも、やっぱり、同じでした・・・。


このお話で描かれている事って、本当に、ペットを飼う人間にとって、永遠の悩みだと思うのです。彼らの事を思うと、どうしても、彼らの自然のままの姿を残してあげたいと思うのだけど、でも、人間と共存する為には、どんどん繁殖して貰ったら困ってしまうし、まして、病気も蔓延してしまう。病気で苦しむのは見ていられないから、手術をして生殖能力を奪ってしまうとなると、もう、野生の頃の彼らの本能は無くなってしまう。

猫なんか

元々は、外で自由に生活するのが彼らの生き方なのに、それを、家の中だけに留めてしまうのもどうなんだろう。でも、外に出れば、伝染病を貰ってくることもあるし、事故に合う事も多いし、心配だから、外には出したくない。だけど、そうなると、彼らに友達は出来なくなってしまう。

もう、何処まで行っても堂々巡りをしてしまって、何が彼らにとって良いのか、全く解らなくなってしまうんです。私は、フェレットを飼っていますが、毎年、予防注射をして、外には出さず、避妊手術をして、一緒に暮らすのは、人間だけ。でも、それって、彼らの本当の姿では無いんですよね。人間の勝手で、彼らの自由を拘束しているんだと思ってしまうと、どうして欲しいの?って訪ねてしまうけど、何も帰ってこない。彼らは、小さな頃からそうやって暮らしてきているから、自分たちの本当の姿を知らない。

猫なんか

いつも、悩みながら、自分に出来る事は何でもやってやりたいと思って、甘やかしています。そんな生活でも、彼らは満足してくれているのかしら。ペットの顔を見ながら、ありがとうねって話しかける日々です。

この映画でも、ミツオが、自分が去勢手術をしてやっていれば、苦しんで亡くなる事も無かったのにと言って、とても嘆くのですが、ウメさんが、慰めてくれるんですよ。クロちゃんと一緒に過ごした日々は、とても楽しい日々だったのだから、それで良かったんだって。そうなんですよね、そうやって納得して行くしか、人間には残されていないんです。納得しなくっちゃ。でないと、彼らが浮かばれない。

猫なんか

やっぱり、このお話、本当に、原作も、実写映画になっても、感動してしまいます。もう、私、クロちゃんの最後とか悲しくて、ウメさんと話している場面とか、号泣でしたもん。タオルを持って行って良かった。それに、このクロとチンの猫ちゃんが、超!可愛いんです。お目目がおっきくて、耳のバランスが良くて、超ラブリー!!とっても元気で、走り回っていて、観ていてギューってしたくなって、耐えられませんでした。家に帰って来て、自分のペットをギュギュー!!!ってしちゃいましたよ。もう~、こんなにカワイイの辞めてよぉ~!

猫なんか

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。風間くんも上手いし、その他のキャストもほんわかしていて、とっても原作に合っていました。これは、猫好きが行くと、もう耐えられない!って言うほど、きゅーんとすると思います。映画を観ていて、周りから声が漏れていましたもん。解る解る、あのかわいさは、声が出ちゃいますよね。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ



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