- 未体験ゾーンの映画たち「グランド・ジョー」を観てきました。
- ストーリーは、
- アメリカ南部の田舎町で暮らす男ジョーには複数の前科があったが、現在は森林伐採業者として真面目に働き、周囲の人々からも慕われていた。ある日彼は、仕事が欲しいという15歳の少年ゲイリーを雇うことに。ゲイリーは酒に溺れて働こうとしない父親の暴力に耐えながら、母や妹を養っていた。一緒に働くうちに親子のような関係を築いていくジョーとゲイリーだったが、そんな2人に過酷な運命が待ち受けていた。
- というお話です。
アメリカの田舎町で、森林伐採業者として働いているジョーは、若い頃は、色々なことをしてしまい、いくつかの前科があります。でも、今は、マトモな職を見つけ、人を雇い、良い雇用者として、地域の人々から好かれていました。一つ、彼の悪い所は、どうしても弱い者いじめをしている人間をほおっておけず、キレて手を出してしまう事。彼は助けているつもりでも、人を傷つけたら犯罪になってしまいます。
ある日、彼の伐採現場に父と息子が雇って欲しいと言ってきます。ジョーは、働きたいならと言って、親子に仕事を与えるのですが、父親は、文句を言いながら、全く働こうとはしません。ジョーは、親子に明日からは来なくて良いと言うのですが、息子が、自分は何でもやるので、もう一度雇って欲しいとすがりつきます。可哀想に思ったジョーは、息子のゲイリーのみを雇う事にします。
次の日から、毎日通って、真面目に仕事をこなすゲイリーを見ていたジョーは、彼に話を聞き始めます。ゲイリーは、アル中の父親に暴力を振るわれ、母と妹を庇い、お金を稼いで家族を養っているようでした。そんなゲイリーを不憫に思ったジョーは、彼に目をかけるようになり、ゲイリーも、ジョーを頼り始めます。
そんな２人を良く思わないゲイリーの父親は、町を酔っぱらいながらフラフラ徘徊し、酒が無くなると、人から奪い、時には人を傷つけたりして、それでも無ければ家に帰り、ゲイリーが稼いだお金を奪い取って、また出て行きます。
ゲイリーは、そんな父親にもかかわらず必死に働いて、車を手に入れたいと思い、仕事を頑張ります。しかし、父親の欲望は止まる事無く、ゲイリーの妹にも手を伸ばして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、良かったですよ。以前、マシュー・マコノヒーがやった「マッド」という映画に、ちょっと雰囲気が似ているかな。あれよりも、鬼畜度が増していますが、そこら辺は、ニコちゃんの強さでグイグイ進んでしまう感じで、楽しめました。
ジョーという主人公は、とても寂しい人で、以前に犯してきた罪のせいで、今は一人になってしまったようなんです。本当は、妻も子供も居て、家族で暮らしていたらしいのですが、今は一人ぼっち。既に、子供も成人したらしいという事がちょこっとだけ語られるのですが、とても寂しそうなんです。本当は、とても優しくて、人の為にと思ってやっている事が、どうしても、度が過ぎてしまい、上手く助けられないというか、とっても不器用なんです。
こんな男性って、居ますよね。観ていて可哀想だなぁと思いました。誰か一人でも、その彼の不器用さを解って、側に居てあげてくれたら、もっと良い方向に行ったと思うのですが、難しいのでしょう。そんな彼の心の支えとなって行くのが、少年・ゲイリーです。彼は、とても不幸な身の上で、それでも、最後まで家族を愛していて、一途なんですね。そんな彼を見て、ジョーは、何としてでも守ってやりたいと思うんです。
そんな不器用な寂しい男の生き方を描いていて、結構、良かったかな。アメリカ版、高倉健の任侠映画っぽい感じですかね。あ、でも、私、任侠映画って観た事無いんですけどね。スミマセン。(笑)
私は、この映画、お薦めしたいと思います。これ、結構、感動作だと思います。但し、ジョーをニコちゃんが演じているので、ちょっと笑ってしまうんです。だって、パチンコ屋のＣＭを思い出しちゃって・・・。でも、ニコちゃん、イイ味出してましたよ。そうそう、またも、身体がムキムキになっていたように思います。顔に対して、身体がムキムキすぎて、ちょっとキモち悪いですけど。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
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