未体験ゾーンの映画たち「エリザベス 神なき遺伝子」を観てきました。
ストーリーは、
遺伝子科学者のビクター・リード博士は、長年の研究と実験の結果、クローン技術により新生児「エリザベス」を誕生させることに成功する。リード博士は科学的好奇心からエリザベスにさまざまな実験や投薬を繰り返し、歯止めの効かない事態へと陥っていく。一方、エリザベス誕生の裏で、実験の失敗により秘密裏に葬られたはずの「不完全体」の存在が明らかとなる。
というお話です。

遺伝子学者のドクターリードは、アメリカ初、人間のクローンを産み出します。社会から注目を浴び、称賛と批判が相次ぐ中、産まれた「エリザベス」を大切に育て始めます。クローンとして作成する過程で、遺伝子操作をしたため、産まれてから安定するまで、脳にチップらしきものを埋め込みます。
初めてのクローンということで、様々な実験を行い、これからの人間社会を良くするための研究を進めて行くドクターリードですが、社会からの批判は大きくなるばかり。政府までもが、問題視するようになり、エリザベスを国で保護して研究しようと、色々な手を考えてきます。

まだ研究段階のエリザベスは、1ヶ月はドクターリードの元で、その遺伝子関係を安定させないと死んでしまうかも知れないので、彼女を守るべく、自宅に研究施設を写し、自宅でエリザベスの研究を続ける事にします。自宅には、妻と二人の娘が住んでいて、世話係をしてくれている、手伝いの女性とその夫が同じ敷地の中に家を作って住んでいます。

自宅で研究を始め、順調かと思われたのですが、エリザベスの看護をしている女性が裏切り、自宅にエリザベスが居る事が社会にバレてしまい、人々が自宅に押し寄せるようになってしまいます。日増しに人が増えて、いつ襲われるかもという状態。
一方、手伝いの女性の息子の具合が悪く、ドクターリードに相談して見て貰う約束を取り付けます。ドクターリードは、何故か、人の息子ながら、親身になって一緒に考えています。なにか、過去に関係があるようで・・・。後は、映画を観て下さいね。
人間のクローンを作るお話なのですが、イマイチ、話しがまとまって無かったのよね。クローンが生まれてから、社会問題になるんですけど、まぁ、当たり前です。作るなら、絶対に情報が漏れないようにして、何度か実験を繰り返して、クローンの人間が成人するくらいになったら公表するとかにしないと、宗教絡みの人達が、狂ったように反対するに決まっているんですから。
そして、最後に、ある事件が起こって、メチャクチャになるのですが、どーも、その部分が、後から取ってつけたように見えて、ダメでした。ずーっとワクワクしていたのに、最後で、はぁ~?って感じで終わってしまいました。残念です。

私は、この映画、あまりお薦め出来ません。必死で観ていたのに、この粗い出来だと、ガッカリしてしまいます。これは、ダメでしょ~。内容的には面白そうだったのに、脚本と作り方で失敗してしまったのではないかなと思います。気になったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

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