「人生の約束」を観てきました。
ストーリーは、
IT関連企業のCEO中原祐馬(竹野内豊)は、3年前にたもとを分かったかつての親友からの無言電話に不安を覚え、親友の故郷・富山県新湊へ向かう。着いたときには親友はこの世を去っていたが、親友が新湊曳山まつりをめぐって地元のために奔走していたことを知る。亡き友への思いから、資金と人手不足によりほかの町に譲渡された曳山を取り戻そうと奮闘する祐馬だったが……。
というお話です。
IT企業の代表の中原は、3年前に共同経営者として働いていた親友・航平からの電話が何度か鳴っていた。しかし、忙しさと気まずさで電話に出なかった。しばらくして、またかかって来たので、出てみると、今度は無言電話。不安に思って、航平を探させ、航平の故郷に行ってみる事にします。

当てもないので、街で航平を探していると、葬儀の舟を見つけ、それが航平の葬儀だと気が付きます。驚いた中原は、航平の家を探していってみると、そこでは葬儀が行われており、焼香をさせて貰おうと訪ねると、航平の義兄・鉄也に阻止されてしまう。鉄也は、航平が何度も中原に電話をしていたのに、中原が答えなかったことに怒っているらしい。その場は、町内会長の西村により収められるが、しこりは残ったまま。
話を聞くと、航平は、町の”曳山”を隣町に取られてしまい、最後に一度、”曳山”を引かせて貰えるという約束を守って欲しいと、隣町に談判に言っていたらしい。隣町の町長は、口約束だったからということで、結局、そんな約束は無かったと言い張り、約束は反故されてしまいます。
中原は、航平の為にと、お金で解決しようと交渉を始めるのですが、”曳山”に関しては、金で動くことは無いと言われてしまい、どうしようもありません。鉄也には余計な事をするなと言われ、茫然としている所に、連絡が入り、自分の会社が不正取引で強制捜査を受けることになってしまいます。
中原の会社は、中原が強引な経営を進めた結果、架空取引によって利益を水増しするという不正経理をし、株価操作を行ったとして強制捜査を受けたんです。社長の中原に利益を上げろと言われた部下たちが、仕方なく利益を上げたように見せていたというのが真相のようで、中原は知らなかったのですが、知らなかったでは済まされません。航平が会社に居た時には、中原の前進姿勢に待ったをかけるのが航平の役目だったので、航平が3年前に解雇されてからは、止める人間が居なくて、会社もおかしな方向に行ってしまったんです。
自分の会社が自分のせいでおかしくなってしまった事に責任を感じ、航平の大切さを感じた中原は、今、自分が出来ることを探し始めます。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
とっても良い映画なのですが、今一つ、これと言うグッとくる要素が無くて、私は、イマイチでした。原作も、ちょっと前の時代を描いていたのかな。今どきだと、不正操作とかしていたら、あっという間に捜査されてしまうし、IT企業も、それ程良い成績を収めているとは思えない状況ですよね。社長だからって、こんな事してたら、はぁ?って言われちゃうでしょ。時代が違うんだよって。(笑)
約束って、大切だよね。守れないなら約束するなって。私、嘘つく奴って、大嫌いなんです。人の為につく嘘なら許すけど、自分を守るための嘘をつく奴は、絶対に信用しないし、許さないから、こんな事があったら、隣町の町長の裏を目いっぱい探って、怪しい事を全部ばらして潰してやるんだけどなぁ。オッサンなら、必ず、汚い部分があるから、簡単だと思うけど。許せね~ぜ。
ま、でも、この映画でも、ある手を使って、相手を追い詰めていくんだけど、それ程上手く行くかなぁ。小説だから良いけど、現実は厳しいと思いますよ。スキャンダルを掴む方が、よっぽど早く相手を潰せます。だって、みんな、人の不幸が好きだからね。良い事で広めようと思っても、難しいよ。でも、良い解決法でした。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかしら。それ程、心に残るという映画ではないけど、キャストが良いし、ある程度は楽しめるし、感動出来るかも知れません。でも、若い人には、物足りないかな。あまり面白いとは思えないかも知れません。気になったら、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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