「劇場霊」を観てきました。
ストーリーは、
トップの女優になることを夢見る沙羅(島崎遥香)は、新作舞台のオーディションを通過し、脇役で出演できることに。一方、香織(足立梨花)や葵(高田里穂)らが主演女優をめぐってし烈な争いを繰り広げる中、劇場では不可解な事件が発生。事件の真相究明にあたっていた沙羅とスタッフの和泉(町田啓太)は、あることに気が付くが……。
というお話です。
芸能界に入るも、あまり売れずに、地味に、小さな役をコツコツとこなしている沙羅ですが、現状に不満を持っています。もっと仕事が欲しいと事務所の担当者に相談すると、舞台のオーディションの話があるからと紹介されます。今度こそとオーディションに行き、受かったという連絡があるのですが、主役では無く、生贄となる少女の役。それでもと、一生懸命セリフを覚え、練習に通います。
その舞台では、主人公の女王の心の中の声を、等身大の人形を置いて、その人形に話させるという面白いもので、とても美しい人形が用意されます。ある日、練習をしていると、主役の女優が、人形がこちらを睨んだと騒ぎだし、とうとう屋上から落ちてしまいます。
主役を交代しなければならず、全てのセリフを覚えていた沙羅に白羽の矢が刺さり、主役をやる事に。練習を始めるのですが、やはり、同じように人形に睨まれ、騒いで、役を下ろされてしまいます。何かおかしいと思った沙羅は、美術スタッフの和泉と一緒に、人形のルーツを探り始めます。そして、その人形が、殺人事件に関わる、いわくつきの人形だということが判り、舞台を止めようとするのですが。

既に、新しい女優に変わり、舞台の練習が始まっており、人形は、とうとう力を増して、舞台関係者を次々と襲い始め・・・。後は、映画を観て下さいね。
いやいや、これ、ホラーじゃないでしょ。お笑いでしょ。ぜっぜん恐くないし、面白くもないし、何なんでしょ。あまりにも酷くて、ビックリしてしまいました。なんですか、これ。恐いものが観れると思って、期待して行ったのですが、笑ってしまいました。
大体、最初にネタバレしちゃってて、こいつが悪いっていうのが判っているから、それをそのまま怖く持って行くのって、難しいでしょ。これが呪いの現況っていうのが判っているんだから、それをどう変えて行くかっていうのが、恐さを表現する為の核じゃなかったのかな。貞子だって、貞子とは判っていても、TVから出てくるとか、布団の中から出てくるとか、監視カメラの中を、転々と移動してくるとか、なにか、インパクトのある動きとか、行動をしてくれないと、全然恐くないんです。
今回、ただ、歩いて襲ってくるだけなんだもん。観ているこちらからだと、そこで蹴ればイイじゃんとか、殴ればイイじゃんとか、焼いちゃえよとか、思ってしまうんですよ。だって、すごいスキがあるんですもん。あれだけスキだらけなら、倒せるでしょ。キャーキャー恐がってないで、戦おうよ。只の人形なんだから。
でね、AKBのファンの方には申し訳ないけど、この主演の島崎さん、表情が1種類しかありません。ずーっと同じ顔なんです。まぁ、アイドルの方なので、仕方がないのかも知れませんが、さすがに、毎度、同じ顔だと、最初の場面以外は、またかって感じになります。同じAKBでも、大島さんとか、前田さんは、今、結構、頑張っていると思うんですけどね。これから頑張ってください。
それにしても、これ、酷かったなぁ。全国公開とかしちゃって、どうするんだろう。アイドル映画として上映するなら、人が入るのかな。いやぁ、久々の駄作としか言いようがありません。
私は、この映画、全くお薦め出来ません。スミマセン。あまりにも酷くて、褒めようが無いんです。女優霊の再来とかって話だったので、私が、過度に期待してしまったのがイケなかったのかしら。とにかく、面白く無い、恐くない、一本調子で、楽しめませんでした。但し、島崎さんのファンの方には、嬉しい映画かも知れませんね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・劇場霊@ぴあ映画生活
- 女優霊 [DVD]/バンダイビジュアル
- ¥3,990
- Amazon.co.jp
- オーディション [DVD]/角川エンタテインメント
- ¥3,990
- Amazon.co.jp