「シグナル」を観てきました。
ストーリーは、
マサチューセッツ工科大学で学ぶニック(ブレントン・スウェイツ)とジョナス(ボー・ナップ)は、校内のパソコンをハッキングするノーマッドを名乗るハッカーの正体と居場所を探ることに。彼らはニックの恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)も連れ、ノーマッドがいると思われるネバダへ向かう。GPSを駆使して正確な居場所を割り出すが、そこで何者かにさらわれてしまう。目覚めたニックは、自分が何かに感染したために政府の研究施設に隔離されことを施設研究員の男(ローレンス・フィッシュバーン)に教えてもらうが……。
というお話です。
MITの大学生のニックはとジョナスとニックの恋人・ヘイリーは、ヘイリーがネバダ州引越すのを手伝うため、南西部を横断する事になる。真っ直ぐ行く予定だったのだが、MITのPCをハッキングし、ニックとジョナスにメッセージを送ってきた”ノーマッド”という人物を探る為、ノーマッドのPCアドレスを解析し、彼が居ると思われる場所をGPSで突き止めて、その場所を回って行こうという事となる。
ノーマッドが居ると思われる場所に行ってみると、廃墟が広がっているだけであり、中を探っていると、ヘイリーの叫び声が聞こえ、急いで行ってみると、ヘイリーが宙に飛ばされている場面に遭遇する。驚いて彼女を助けようと駆け寄った彼らも、暗闇に閉ざされ、拉致されてしまう。
目を覚ますと、病院のような部屋に隔離されていて、ニックは、何かに汚染され、隔離されているらしい事が解る。防護服に守られたウォーレス・デイモンという人物が、ニックを気遣いながら、彼の検査や実験を繰り返していく。いつまで経っても、結果は出ず、ヘイリーにもジョナスにも会えず、耐えられなくなったニックは、脱出しようと試みる。
一度目は失敗し、部屋で一人でいると、通気口の中からジョナスの声がする。部屋のロックキーの番号などを2人で解読し、再度、ニックは、部屋の脱出を試みて、ヘイリーも一緒に連れ出し、ジョナスとも会う事が出来て、施設からの脱出に成功する。彼らを追ってくるデイモンが迫る中、彼らが見た真実とは・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、私は、とっても面白かったです。うーん、SFとしては、とても良く出来た展開だと思いました。フィリップ・K・ディックとかハインライン系かな。この展開は、とても好きな部類です。主人公を中心に描いているのに、主人公が軸では無いというところが、何とも嬉しいです。小説でも、映画でも、進んで行くのに、どうしても主人公に自分に重ねて行くから、周りがあまり見えていないんですよね。だから、おおっと思うんです。
でも、今までに無いのは、この足とか、腕に、サイボーグ的なモノが付けられるという所かな。それに何の意味があるのかな?と思ってしまいましたが、考えてみれば、サイボーグと思うのは、私が人間だからで、相手がサイボーグなら、肉の部分がおかしいと思うのでしょうね。何で、足とか腕以外に肉が付いちゃってるのかな?って思うのかも。発想の転換をして考えると、本当に面白いんです。
人間の悪い所は、いつも自分が標準であり、みんなも同じように標準である事を望んでいるという事。色々な個性もあるし、違いもあるし、もし、宇宙人から見れば、人間は化け物なのよね。外面が皮膚でゴメンナサイって謝らなくちゃいけない時が来るのかも知れません。ちゃんと甲羅を付けなさいとか言われちゃう日が来るのかも。(笑)人間の思い込みとは、何処までも愚かな考え方ですね。
私は、この映画、超お勧めしたいと思います。イニシエーション・ラブ同様、最後の5分でひっくり返るってヤツですよ。本当に面白いです。私は、最後にニヤ~ってしてしまいました。もー、嬉しくなっちゃったんです。うふふふ~、バカね~って思っちゃった。私、これ、お気に入りの1作になるかも。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・シグナル@ぴあ映画生活