「誘拐の掟」の試写会に行ってきました。フィルマークスさんからのご招待でした。
ストーリーは、
ニューヨーク中が連続誘拐殺人事件におびえていた1999年、元刑事のマット(リーアム・ニーソン)のところにある依頼が舞い込む。それは妻を誘拐された夫からの、犯人を見つけ出してほしいというものだった。マットはこれまでの刑事人生で身に付けた全てのスキルを総動員して誘拐犯の捜索に挑むが、相手もなかなか尻尾を出さず……。
というお話です。
1991年、刑事のマットは、非番で、警察官行きつけのバーで、酒を楽しんでいました。そこへ、強盗が押し入り、店主を殺して逃げようとしたので、直ぐに追い、犯人の3人組を撃ちます。無事、2人を射殺し、1人に怪我を追わせて捕まえるのですが、その時に、一人、女の子が犠牲になってしまいます。それを期に、マットは酒を辞めて、警察も辞職します。
それから8年、マットは、私立探偵として、ぼちぼち仕事をしながら、アルコール依存症などを止めるための会に出席し、その過去を話して、アルコールを断ち切っていました。その会で出会ったピーターという青年が、弟のケニーが困っているので相談に乗って欲しいと頼みます。躊躇しながらも、話を聞きに行ったマットは、ケニーの妻が誘拐され、身代金を払ったのに、切り刻まれて帰ってきたので、犯人を見つけて欲しいというものでした。猟奇殺人の誘拐犯を見つけるなど、自分の許容範囲外だと思い、断るのですが、あまりの酷い話をほおっておけず、調査を始める事に。
調査を始めると、ケニーの妻の前にも、同じような猟奇殺人事件があり、その身辺を探って行くと、麻薬に関係した人物の身近な者が殺されていることを知ります。そして、2人組の殺人犯の姿が見えてきます。彼らは、バンを使い、ターゲットを誘拐し、身代金を要求するというもので、人質が生きて帰ってきた事はありません。
調査をしていると、今度は、ケニーの知り合いの麻薬ディーラーの娘が誘拐され、身代金が要求されることに。マットと共に、現場の家に行くと、ルシアという13歳くらいの女の子が誘拐され、100万ドルの身代金要求の電話が鳴ります。父親から電話を受取り、マットが交渉をする事に。なんとかルシアを殺されずに取り戻す為に、ギリギリの交渉が始まります。ルシアを無傷で取り戻す事が出来るのか、あとは、映画を観て下さいね。
最近、リーアム父さんが活躍しまくりで、ちょっと、色々な映画の内容がゴッチャになってしまうのですが、今回は、探偵のオッサンの役。家族は居ないので、「ラン・オールナイト」のように、父親として家族を護るというような事はありませんが、自分の過ちを受け止めて、その罪の償いを続けているという感じが観て取れます。良く言う、正義の味方っぽいかな。
そんなマットに相対するのは、猟奇殺人犯であり、お金を要求するけど人質も殺してしまうという、変態系の犯人。結構、厄介な犯人だと思いました。だって、お金も欲しいけど、殺すのも楽しんでいるという事だから、お金を払っても、必ず人質が生きて帰って来る保障が無いんです。なんとか、お金を手に入れる為には、殺す事が出来ないような交渉をしなければならず、難しいんです。
いつものリーアム父さんだけど、今回は、正義の味方に徹底していましたね。あまりドジなところは無かったと思います。最初のアル中の時だけ、ちょっと変だけどね。そんなマットを慕って付いてくる黒人の男の子「TJ」が出てきます。辛い過去があるので、あまり話しませんが、子犬のように、ちょこちょこ付いて来て、役に立ったりします。ブラックジャックのピノコみたい。(笑)可愛いですよ。
この映画、私は、お勧めしたいと思います。数あるリーアムの映画の中でも、年齢に合ったヒーロー像を演じていると思うし、無理なアクションでは無く、人間のヒーローを演じているので、良かったと思います。ただ、やっぱり、最近、リーアム・ニーソンの映画が多いので、他と混同してしまう部分が無い訳ではありません。他と切り離して観て下さいね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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