- 「ラン・オールナイト」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
ブルックリンのマフィアのもとで暗躍するすご腕の殺し屋ジミー・コンロン(リーアム・ニーソン)は、命を狙われた息子を救うため相手を亡き者にする。ところが相手がマフィアのボスで親友ショーン(エド・ハリス)の息子だったため、復讐(ふくしゅう)に燃えるショーンはジミーと彼の息子を殺すことを宣言。ジミー父子は、組織や金で買われた警察が包囲網を張り巡らせたニューヨークで、迫り来る追手を必死に振り切ろうとするが……。
というお話です。
ブルックリンを手中に収めているマフィアのショーン。彼の下で殺し屋として働いていたジミーですが、もう年を取ってしまい、今は、ほとんど隠居状態。若いマフィアに良いように扱われ、サンタの格好をさせられて小遣いを貰う始末です。しかし、ショーンは、昔から、汚い仕事をやってくれたジミーを友人として扱い、大切に思っていました。
ある日、ダニーが、アルバニアからの麻薬の密輸を手助けして欲しいと父親に頼みますが、ショーンは、昔は汚い仕事もしたが、今は合法な仕事しかしないので、麻薬の密輸とは関われないと断ります。アルバニアの麻薬組織と約束を取り付けてしまったダニーは、既にお金も受け取ってしまっていて、断れない状態になっていました。ダニーは、仕方なく、アルバニアの組織の人間を殺してしまいます。その殺害現場を、たまたま、ジミーの息子マイクに見られてしまいます。
ダニーは、自分が殺したことがバレてしまうと、アルバニアの組織が敵としてブルックリンに乗りこんできてしまい、父親の組織との抗争になってしまうので、隠す為にマイクを殺そうと狙います。ジミーは、マイクが、ショーンの息子であるダニーに狙われている事を知り、止めようとするのですが、ダニーは殺すのを止めようとせず、仕方なく、マイクを護る為にダニーを撃ってしまいます。
ダニーが死に、ショーンは一人息子を殺され、どんな理由があるにしろ、息子を殺された報いは受けて貰うと、ジミーとマイクを殺す為に、組織を総動員して追い始めます。ブルックリン中のマフィアと殺し屋、悪徳警官までもが、2人を追う事になり、彼らの家族さえも、標的として追われ始めます。
そんな騒動を聞きつけ、警察も動き出します。ショーンに袖の下を貰っていた警官はショーンの命令で2人を殺そうとし、マトモな警察官であるハーディング刑事は、それまでのマフィアの事件の被害者を全て明かしてくれたら、マイクを護ってやるという約束をジミーと交わします。街中の人間がジミーとマイクを追ってくるのですが、朝まで逃げる事が出来たら、表向きに警察も動き出すので、ショーンも2人を殺せなくなるということで、朝まで何としても逃げようと攻防が始まります。
相変わらずのリーアム父さんが、派手なアクションで、今回は、エド・ハリスと闘います。どちらもカッコいいオッサンなので、イケメンの若者2人の影が、ちょっと薄いかな。マイク役のジョエル・キナマンも、ダニー役のボイド・ホルブルックも、とても良い役者だし、イケメンなんだけどね。どーも、オッサンたちが濃いので、影になってしまいます。
これ、ハッキリ言って、どうして朝までなの?って思ってしまいました。追いかけっこで、朝までっていうタイムリミットが決まっているという訳では無いんです。でも、何故か、ジミーは、朝まで逃げれば大丈夫って言うんですけど、その根拠が解らないんです。ショーンも、朝までに殺せって言うんですけど、もし、朝までに片が付かなければ、その後も追って行くと思うんですよね。何で、2人で朝までって決めているのか、良く解らないの。そこの地域のマフィアの掟でもあるのかしら。(笑)
マフィアが追って来て、それをジミーがバタバタ倒して行くんですけど、殺し屋=スナイパーも追って来て、これが、凄く手ごわいんです。ジミーの後に、ショーンが頼んでいた殺し屋なんだと思うけど、その殺し屋は、先代の凄腕の殺し屋を標的に出来るということで、張り切っちゃってるんです。最新の機器を使って追ってくるし、防弾チョッキを着こんでいるし、まるでターミネーターのようで、面白かったです。

この脚本、結構、頑張ってるなって思ったのは、ただ、バタバタ、殺し合うのではなく、マフィアは家族を殺された恨みで追い、殺し屋は依頼され自分の興味も重なって追い、警察は殺す方と助ける方と2種類あってという、何とも、単純な理由だけでは無いんです。そこ辺りが、面白いなって思いました。
それに、父と息子の関係が、良く描かれていて、面白いと思いました。一方の父親は、殺し屋だった事で軽蔑され、縁を切るとまで言われていて、もう一方は、マフィアの跡継ぎとして父親の影を追っていて、父親に認めて貰いたいという気持ちで、その仕事を手伝っている。やっている事も、気持ちも、全く正反対の息子たちなんです。でも、どちらも父親をとても愛している。この比較が、面白いなぁと思いました。
私は、この映画、結構、お勧めしたいと思います。派手なアクションサスペンスと、ヤクザ映画っぽい感じが、観ている人間を飽きさせません。息苦しくなるほどのアクションなので、飲み物が必要な映画って感じかな。私は、ドキドキハラハラしながら観ていました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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