「おんなのこきらい」を観てきました。
ストーリーは、
OLキリコ（森川葵）は、かわいい食べ物を食べ過ぎては戻してしまう過食症女子。職場の男性陣にはもてはやされ女性陣からは嫌われているが、女性の価値はかわいいことだと信じて疑わない。そんなキリコはバーで勤務するユウトに好意を抱いていたが、彼とは友達以上恋人未満の中途半端な状態が続いており……。
というお話です。
キリコは、自分を可愛いと思っていて、自分が望めば、どんな男も手に入ると思っているような女の子。仕事でも何でも、甘えた声を出し、媚びていれば、自分の思い通りになると思っていて、現実も、いつも自分が得をしていると思ってきました。そして、他の女性を見下すような態度であり、友達はいないんです。
行きつけのバーのマスターのユウトが好きなのですが、ユウトは、優しいし、カワイイと言ってくれるのですが、付き合うとは言ってくれず、時々、一緒に夜を過ごすだけ。キリコはユウトと付き合っているような気持ちになっているのですが、ユウトにとって、キリコは都合の良い女としか見えていません。
会社でのキリコは、同僚の女性たちから嫌われていて、一緒に仕事をするのも嫌がられています。ある仕事で、クリエイターの男性の所に先輩女性とキリコが打合せに行くのですが、キリコがまたも媚びた言葉遣いで誘惑しているような態度を取り、先輩女性は怒ってしまいます。そして、いつもなら、打合せ相手の男性は、キリコに誘惑されてしまうのですが、今回のクリエイターの男性は、キリコの態度に嫌悪感を抱き、キリコを拒否します。
初めて、自分を拒否されて、キリコは彼に惹かれてしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
うーん、最悪の女だった・・・。(笑)この映画の上手いところは、自分が美しくて可愛いと思っているキリコちゃんなのですが、ハッキリ言って、美人でも可愛くも無い森川葵さんという女優さんがやっている所が良いのだと思いました。イヤ、可愛く無い訳では無いのですが、この森川さん、目が極端に大きくて、唇の形が下品なんです。バランスが悪いのよ。だから、どちらかというと、ヨーダとかそういうキャラクターをかわいいと思う雰囲気と同列なんですよ。そこが、なんとも言えずに楽しいんですけどね。
このキリコを、本当の美人がやっていたら、超嫌味に見えて、きぃ～！ってなるんだろうけど、森川さんだから、なんだか、憎めないというか、許しちゃうのかなって思いました。あ、ファンの方、ゴメンナサイ。決して、貶している訳では無く、女優さんとして、上手いと思っているんですよ。自分が一番と思っていたキリコが、どんどん変わって行き、成長して行く姿は、上手いなぁと思いました。
それにしても、キリコの前に出てくる男性は、マジで嫌な男ばかりでした。普通、付き合っている女性がいるなら、いくら可愛いキリコが迫ってきたからって、簡単に寝るのはどうなんだろう。で、一発やって、ハイさようならっていうのは、都合が良すぎないですか？ちょっとネタバレになっちゃうけど、キリコが、ある夜、訪ねて行ったら、今日はダメとか言って追い返そうとするんですよ。その時に、彼女が来てるから付き合えないと言えばイイのに、言わないで追い返そうとするのはズルいでしょ。私なら、許さないけどなぁ。
この映画、結構、若い女の子が陥りそうな内容で、シビアで面白いと思いました。良く言うでしょ。美人は３日で飽きるけど、ブスは飽きないって。その意味が解ると思いますよ。美人だとくつろげないんじゃないかな。ある程度、ブスな方が安心していられるんだと思います。だから、美人の方が、独身だったり、離婚して一人ものだったりしますよね。あー、美人じゃなくて良かった。(笑)
私は、この映画、お勧めしたいと思います。でも、あまり上映していないんですよね。こういう面白い映画って、もっと色々な所で観せて欲しいな。派手な映画では無いけど、なんか、うんうん、って頷いてしまうところが、良いんですよ。ＤＶＤが出たら、ぜひ、観てみて下さい。上映していたら、映画館で観てね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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