「神は死んだのか」居ないと言いながら”死んだ”と言ってしまう人間の悲しさが宗教を求めるのかも。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「神は死んだのか」を見てきました。


ストーリーは、

大学に入学したばかりのジョシュ(シェーン・ハーパー)は哲学クラスの授業初日、ニーチェなどの無神論者を信奉するラディソン教授(ケヴィン・ソーボ)から神はいないという宣言書を提出するように言われる。単位が取れないと危惧した生徒たちは宣言書を提出するものの、納得できないジョシュだけは拒否。そんなジョシュに対して教授は、生徒たちの前で神の存在を証明して見せろと迫り……。

というお話です。


神は死んだ

新入生のジョシュは、ラディソン教授の哲学クラスの授業を取ることとして、カリキュラムを組み、提出すると、君はクリスチャンだから辞めた方が良いと言われ、不思議に思いながらも、変更せずにラディソン教授のクラスに出てみると、「God is Dead」と書きなさいと言われます。

彼は無神論者であり、彼の授業を受けるならば、その言葉を紙に書き、宣言書として提出することが条件であり、それが出来ないなら、単位は取れないと思えと言われます。横暴な教授の言葉ですが、単位が取れないと卒業も出来ないし、学位も取れないので、皆、あまり考えずに、その言葉を紙に書き、提出します。しかし、ジョシュは、子供のころからクリスチャンであり、神が死んだとは思えず、「God is Dead」とは書けませんと宣言します。すると、ラディソン教授は、神が存在するなら、それを証明してみせろと言います。

神は死んだ

これから4回の授業の最後に、ジョシュが、神が存在する理由を発表して、納得させることが出来たら、認めてやると言う事になり、ジョシュは、沢山の本を集め、情報を探し、神が存在するという事を、証明して行きます。

しかし、教授はしぶとく、ホーキング博士の説では宇宙の始まりは神に関係無いとか、人間の発生は科学で証明出来ているとか、ことごとく、神は居ないという説を取り上げ、ジョシュの調べ上げた事を覆していきます。

神の存在か不在かという事を論じている間に、ジョシュは、彼女との関係も悪くなり、友達も出来ず、追い詰められて、教会に助けを求めに行きます。一方、ラディソン教授も、横暴な性格が仇になり、家庭も上手く行かなくなり、妻に三下り半を付きつけられてしまいます。

神は死んだ

神の論争で、自分の生活を狂わせていく2人は、この後、どうなって行くのか、ぜひ、映画を観て下さいね。

この映画、面白いと思いました。皆さんは、神様っていると思いますか?日本だと、キリスト教とか仏教とか、宗教が色々あって、国としての強い宗教色と言うのはありませんよね。だから、あまり感じないと思いますが、海外では、宗教は生活の一部というところが多いんですよ。そんな国では、やはり、こういう神が居るのか居ないのかという論争が起きてしまうのでしょうね。

神は死んだ

私は、神様っていると思います。よく言う、キリストさんとか、ブッダさんとか、アブラハムさんとかって事じゃなく、神様って、自分の一部に居ると思うんですよね。脳の中の一部であり、精神力が神様だと思っているんです。自分が強く望めば、その神の部分の力が発揮されて、望み通りに動くこともあれば、精神力が足りなくて、思い通りにならない事も有る。それは、すべて自分の責任です。

神は死んだ

全てが自分の責任なんだけど、でも、自分一人で全ての責任を背負ったら、倒れてしまうから、神様のせいだったって思えば、生きていけるでしょ。神様が助けてくれなかったんだって思っておけば、それで諦められてしまう。上手く行けば、ラッキー!神様ありがとうって事で、楽しくなれる。それは、自分を守る為の大切なシールドなんです。精神を護ってくれているの。だから、神様は居るって思うんです。

ま、この考え方は、ラディソン教授から言えば、無神論者なんだけどね。盲目的に神様にすがっていて、全て、神様の言うとおりなんて思って生きていたら、無駄な人生になるよね。周りから見ると、とっても迷惑な人間で、私は、邪魔だと思ってしまう。ウザいんです。一人で静かに祈ったりしているだけなら良いけど、人に勧めたり、押し付けるような神の信じ方は、間違っていると思います。


神は死んだ

この映画を観ると、一概に、ラディソン教授も間違った事は言っていないし、ジョシュも間違っていないんです。それを、人に押し付けるところが間違っているの。人はそれぞれ、考え方があるのだから、神を挟んで、論理を戦わせるのはダメですよ。


そして、この映画のラストなんですが、ハッキリ言います。これは、ダメでしょ。これだと、神が悪魔だって事を言っているようなもんです。自分に逆らう者は、必ず、罰を与えてやるっていうように思えて、やっぱり、アメリカ映画だなぁって思ってしまいました。神はどこまで行っても、平等なのだから、信じようと、信じまいと、どちらかに罰を与えるとかがあってはいけないんです。だから、このラストは、ダメよ。それは、神というものが居ると言うのであれば、在ってはならない結末だと思います。

神は死んだ

私は、この映画、面白いと思いましたので、お勧めしたいと思います。この映画は、日本だからこそ、楽しめる映画なんじゃないかな。宗教に左右される事無く、冷静に見る事が出来るのは、日本が一番だと思いました。こういう映画で、宗教の違いで戦争になったりしている人々の事を学んで欲しいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





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