「ジェサベル」を観てきました。
ストーリーは、
事故によって、愛する夫と身ごもっていた子供が亡くなってしまったジェサベル（セーラ・スヌーク）。絶望に打ちひしがれる中、彼女は父が暮らしている家へと戻る。亡き母が自分のためにと残していたビデオテープを見つけ、それを再生しては母娘の懐かしくて楽しい思い出に浸っていたジェサベル。しかし、ビデオ内で母が予言していた不吉な出来事が実際に起こるようになる。次第に恐怖に駆られていく彼女だったが、その原因として過去のある事件が浮かび上がってきて……。
というお話です。
ジェサベルは、妊娠し、彼と一緒に住むために、引っ越し荷物を車に積めて家に向かう途中、交差点でトラックに突っ込まれ、車は大破、彼は亡くなり、お腹の子供もダメになり、ただ一人助かります。あらすじでは、夫となっていますが、これから結婚も考える為に一緒に住むという感じでした。しかし、大きな不幸に見舞われ、全ての幸せを奪い取られて、一人、病院のベッドに寝ています。下半身を怪我して、車椅子生活になってしまい、誰かの助けを必要とし、長い間音信不通だった父親に助けを求めます。
父親は、快くジェサベルを迎え、父親の家で一緒に住むこととなります。ジェサベルは、子供の頃に亡くなった母親の部屋を宛がわれ、車椅子での生活が始まります。あまり動くことが出来ないので、本を読んだりするしかありません。ある日、ベッドの下にあったビデオテープを見つけて観てみると、母親がジェサベルに残したビデオらしく、不思議な占いをしていたりする姿が映っていました。
ビデオを観ていると、父親が来て、いきなり「それはお前の母親じゃないんだ！」と言い、そのテープを壊してしまいます。驚いたジェサベルですが、その真剣な怒りに、何か理由があるのではないかと思い、その時はガマンして、喧嘩はしませんでした。
しかし、ビデオは１本では無く、他にもあったので、ジェサベルは、辞めた方が良いと思いながらも、どうしても欲望を抑えきれずに観てしまいます。そこには、ジェサベルに話かける母親の姿が映っていて、ジェサベルに「あなたは既に死んでいるのよ。」と囁きます。
そのビデオをまたも父親に見つかり、父親は、ビデオ全てを燃やそうとするのですが、何故か、上手く行かず、納屋が火事になり、父親が事故で亡くなってしまいます。でもこの死にも、不思議な力が作用しているように見えます。
それから毎日のように、ジェサベルは悪夢で、自分を襲う黒い影を観るようになり、同級生の友人に助けを求めて、何とか悪夢に出てくる黒い影から逃れようとするのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、完璧にＢ級、いやＤ級映画だと思うのですが、主人公のジェサベルが、プリデスティネーションに出てくる数奇な運命を歩むジェーン＝ジョンを演じていたサラ・スヌークで、とても不思議な雰囲気を醸し出していて、良いんです。すっごい美人という感じでは無いのに、目が離せなくなるような、不思議な魅力があって、怖そう！って感じがするんですけど、内容的には、全く怖くないのよね。(笑)
既に、最初の事故からして、何か、呪いでもあるんじゃないかと思わせるシチュエーションで、ワクワクさせるんですけど、それが呪いなのか何なのかは、結局、解明されなくて、じゃぁ、あれは事故だったのかな？とかも思うんだけど、なんかスッキリしません。その後の展開でも、最初の事故に関しては、絡む事が無いので、勿体無いなぁと思いました。どーせなら、ジェサベルが産めなかった子供が、彼の子供じゃなくて、他の人の子供だったとなると、最後の方の謎に引っかかってくるので面白かったのになって思いました。
お父さんに関しても、あっと言う間に簡単に殺されてしまい、一応、謎は最後に解明されるけど、それだったら、もう少し、細かい絡め方がいくつもあっただろうになぁと思います。だって、同級生も、ただの良い人だったし、お父さんだって、裏切られて、可哀想なだけだったし、なんか、一番酷い奴らは、お母さんともう一人なんですもん。これは、恨まれる筋合いは無いよ。お父さん、全く悪く無いもん。これは、怒るでしょ。もちろん、ジェサベルも、ただ巻き込まれただけって事だから、ひでぇなぁって感じでした。
うーん、ハッキリ言って、全然恐くないし、それほど面白く無いし、何とも感想を書きようが無いんです。だって、ホラーだから、ネタバレしちゃうと面白く無いでしょ。でも、ネタバレしない限り、本当の感想は書けないんですもん。もー、これ、無理無理！感想書けません。(笑)
私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。もっとグログロならグログロにしてくれば、納得出来たんだろうけど、グロでも無く、残酷でも無く、叫び声が大きいだけで、恐怖は大きく無く、ただのとばっちり～！って思ってしまって終わるので、ちょっとねぇ。でも、主役の彼女がちょっと不思議な雰囲気で楽しませてくれるので、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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