「マザー」を観てきました。
ストーリーは、
数々のヒット作、名作を放ってきた漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)のもとに、ある出版社から彼の半生を記した書籍の企画が舞い込んでくる。その担当編集者となって取材を重ねる若草さくら(舞羽美海)は、楳図の創作の原点が亡くなった母親イチエ(真行寺君枝)にあることを知る。やがて、別荘の窓に残された謎の手の跡、タクシーの隣席に存在しないはずの人影、楳図の周りに漂う紫煙、イチエの葬式の参列者の写真に写る彼女自身の姿と、調査を進める彼女と楳図の周囲で恐ろしい現象が頻発する。
というお話でした。
うわぁ~ん、楳図先生のバカぁ~!!ホラーじゃないですかっ!!「マザー」っていう題名だし、楳図先生のお母さんのことを描いているようなイメージだったので、ほのぼのした愛情あふれる、温かい映画かと思って観に行ったら、もう、怖かったよぉ~。そこらのホラーより、よっぽど怖いわいっ!
だって、ねえねえ、白髪の老婆が、すごい勢いで、”シュターン!シュターン!”って走って追ってくるのよっ!老婆よ、老婆っ!もう、怖かったよ。そこらのゾンビよりも怖いっつーの!
楳図かずお先生の記録本の企画が上がり、担当の若草さくらという女性が楳図先生の家を訪ねます。この女性、楳図先生のファンであり、その生立ちから全てを本に収めたいとのことで、楳図先生の故郷を訪ねます。故郷の村に着くと、不穏な空気が流れていて、どこに行っても誰かに見られているような気配を感じるんです。おかしいなぁと思いながも、取材を続けるのですが、次の日、楳図先生の母親の生家に行くと、恐ろしいものが・・・。
一方、楳図先生の方は、母親が死ぬ前に話していた事を思い出し、不安になっていました。母親は、親族や息子たちにお礼参りに行くと言っていたんです。まさかと思い、親族に連絡をしてみるのですが、何も無いとの答えで、安心していたのですが、編集の若草さくらが、母親の故郷で病院に保護されたとの連絡が入り、その後、次々と親族に不幸な事が起こって行きます。
母親が全ての元凶だと解り、手を尽くして止めようとするのですが、母親の力は大きく、簡単に止める事なんて出来ません。しかし、このままだと楳図先生も母親の餌食になってしまいます。楳図先生と編集のさくらは、母親と相対するべく、ある場所に向かいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
もぉ~、お母さん、怖い~!!普通、母親なら、息子を大切に思っているから、こんな事しないでしょ。例えば、息子を愛していて、息子に仇成す者とか、息子を誘惑しようとする女とかに対して、攻撃するなら解るけど、なんで、息子を困らせるんですか。ダメダメですよ、お母さん。
まぁ、お母さんが凄い怨念を抱いていたと言うのも解らないでも無いんです。若い頃に滝で出会った男の事を忘れられなかった事も解るし、その男性を探していたのを悪く言われた悔しさも解るし、息子にその男性の影を重ねてしまったのも解ります。だけどね、死ぬ前にお礼参りするのはどうなんだろう。それに、のちに学校の先生と結婚して、幸せな人生を送ったはずなのに、どうしても、昔の男が忘れられなかったのかな。それじゃ、お父さんが可哀想だと思うんだけど。結婚しても、愛が無かったって事でしょ。
とにかく、怖かった。白髪の老婆に凄い速さで追われるって、怖いでしょ。まして、楳図先生が監督をやっているから、何を描いていても、どーも、おどろおどろしいんです。うわぁ~ん、まさか、こんなにホラーだって思ってなかったから、レイトショーで観ちゃったじゃないですか。帰り道、怖かったよぉ・・・。
この映画、ホラーと思って観るなら、お勧めです。恐いです。でも、知らないで観ないでください。白髪の老婆が追ってくるので、トラウマになります。(笑) まぁ、楳図先生の映画なんだから、最初からホラーだって思っておかなくちゃいけなかったんだろうけど、気を抜いていたのよ。お時間があったら、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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