「ジャージー・ボーイズ」を観てきました。
ストーリーは、
ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、その掃きだめのような場所から逃れるために歌手を目指す。コネも金もない彼らだが、天性の歌声と曲作りの才能、そして素晴らしいチームワークが生んだ最高のハーモニーがあった。やがて彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、瞬く間にトップスターの座に就くが……。
というお話です。
驚くほど、知っている曲がありました。というか、今、良く流れている、「君の瞳に恋してる」って、この人たちの歌だったんですね。いやぁ、驚いた。同じ人が、「シェリー」っていう歌も歌っているんだなって、今回初めて知りました。他の曲は、あまり知らなかったけど、父親とか母親は知っているのかも知れません。ちょうど、両親が学生時代に楽しんでいたと思うんですよね。1960年代から70年代でしょ。バリバリに遊んでた頃じゃないかな。(笑)
それにしても、このフランキー・ヴァリっていう人の声、超音波ですね。私がコウモリさんなら、この声でバタッと地面に落ちてるかも。(笑) 高音が頭にキィ~ンってくるんですよ。歌としては、とってもステキな曲なんだけど、聞いていて、ちょっとキツくなりました。この音、みんな平気なのかなぁ。私、聴覚検査をすると、昔から、”ぞうさんの耳”って言われていたので、そういうのもあるのかしら。
映画の感想に入りましょ。ニュージャージーの田舎町で育った4人は、その町の実力者であるギャングに可愛がられ、歌手になるべく、小さなパブで歌っていました。フランキーの声は、それまでに無い、素晴らしい声であり、誰もが、その声に魅了されていました。そしてボブ・クリューというプロデューサーと出会い、彼らは、”ザ・フォー・シーズンズ”という名前でデビューします。
彼らのバンドは人気となり、順風満帆に見えたのだが、トミーが好き勝手をやり、作った借金は莫大な額だということが判ります。借金の額に驚いたフランキーは、育った町で世話になったギャングのボスに相談し、バンドのメンバーを交えて、どうするか相談をします。全く反省の無いトミー、今までの不満が貯まりに貯まったニック、もう、どうしようも無く歪んでしまったメンバーの絆は、再生する事は難しく、トミーとニックは脱退してしまいます。
フランキーとボブの2人になったフォーシーズンズは、形態を変え、フランキー・ヴァリとフォーシーズンズとしてフランキーのソロ曲が中心となり、またも大ヒットを飛ばすフランキーたちは、それまでの借金を返済し、穏やかな生活が待っていると思っていたのですが・・・。後は、映画を観て下さいね。
やっぱり、どうしてもグループで音楽をやっていると、問題が起きるんですね。どんなに仲が良さそうでも、解散したり、独立したり、良くありますもんね。でも、音楽というクリエイティブな世界に生きる人々なのだから、個性も強いだろうし、個々のこだわりもあるだろうから、仕方ないだろうと思います。

誰もが良いモノを作りたくて、トップに上りたい、それは、どんな世界に生きていようと同じこと。だけど、いつも思うのは、「実るほど首を垂れる稲穂かな」って言葉です。何故か、有名になってしまうと、テングになってしまい、それまでの事を忘れてしまうんです。そして、その事に気が付いた時には既に遅くて、自分の周りの人間関係を壊してしまっている。そうならないように、普段から助言してくれる人の言葉は大切にしていかなければね。
とっても楽しい映画で、感動作でした。でも、話としては、「ドリームガールズ」や「モータウン」「ロック・オブ・エイジズ」などと被る部分があって、それほど目新しいという感じは無いんです。ちょっと年配の方だと、この時代の雰囲気が懐かしく思えるのかも知れませんが、全く知らない私とか、私より若い方たちにとっては、とってもレトロでステキだけど、ちょっと古臭いと思えるかも知れません。
私は、まあ、お勧めして良いと思います。若い人より、年配の方にお勧めかな。このテンポや声は、ちょっとイマドキでは無いので、レトロな雰囲気を楽しむ映画として観に行くと良いかも知れません。ファッションは、結構、ステキでしたよ。ワンピースとか、可愛かったです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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