「サンシャイン/歌声が響く街」を観てきました。
ストーリーは、
スコットランドのリースで生活しているロブ(ピーター・ミュラン)とジーン(ジェーン・ホロックス)のもとに、兵役を終えた息子のデイヴィー(ジョージ・マッケイ)が帰ってくる。デイヴィーは、妹のリズ(フレイア・メイヴァー)の紹介で出会ったイヴォンヌ(アントニア・トーマス)と瞬く間に恋仲になる。そんな中、ロブが24年前に交際していた女性の葬儀の連絡があり、彼女には娘がいることが発覚する。
というお話です。
実は、観に行く前は、ミュージカルと言う事を知らなかったんです。見始めたら、あれ?ミュージカルなんだって思って、ちょっと驚き。確かに、歌声って書いてあるけど、街のコーラスグループとかのお話かと思ってたから、頭の中を軌道修正するのに手間取りました。
歌声も良いし、音楽も良いのですが、ストーリーが、イマイチなんですよ。隠し子騒動とか、妹の恋愛話や、主人公の恋愛話があるのですが、どーも、まとまりが無いんです。バラバラしていて、全体的に何が描きたいのかが、こちらの心につたわってこないんです。まぁ、観ていれば解るんですけど、なんか、響いてこないんですよね。
でも、音楽は良かったですよ。歌も上手くて、とても気持ち良くなるものでした。だから、この映画は、ミュージカル映画として作られたもので、話には、それほどこだわっていなかったのかも知れません。でも、出来るなら、話もこだわって欲しいよねぇ。”レ・ミゼラブル”とか”オペラ座の怪人”は、本当に出来が良いでしょ。そのレベルとは言わないけど、出来れば、もう少し、気を使って欲しかったな。
デイヴィーは、兵役から家族の元に帰って来て、これから人生設計するというところで、期待と不安が入り混じっているような状態なんです。一緒に帰ってきたアリーは、デイヴィーの妹リズと付き合っていて、帰ってきたらプロポースをして、リズとしあわせになろうと計画していました。
デイヴィーは、妹のリズの紹介でイヴォンヌという女性と出会い、良い雰囲気になって行きます。一方、リズは、医療系の仕事に就き、自分の夢を持ち始めていて、アリーとの関係を大切にしたいと思いながらも、夢も叶えたいという、どちらも選べずに悩みます。
子供たちの関係とは別に、デイヴィーの両親のロブとジーンにも、ある問題が起こってきます。ロブとジーンは、25年連れ添い、仲の良い夫婦です。それまでは、何も問題が無く、順調に生活を続けていました。しかし、銀婚式を前に、ロブのところに訃報が届き、ある女性が亡くなったとの連絡でした。どうも、ジーンには隠したいようで、そっと自分の胸に手紙を隠します。
そんな家族の姿を、歌を交えて描き、結末へ向かっていきます。私、これ、自分で書いていても、あまりにも、話がバラバラしていて、こういうの、イヤなんですよね。観ている時も、何か、話がブツブツ切れているし、スムーズに進まないので、ちょっと疲れて、眠気が襲って来てしまうんです。歌は良いのにねぇ。
こういう映画は、あまり内容を考えないで、歌だけ聞くのが良いのでしょうね。きっと、セレブと思っているオバ様たちには、受けるんだろうなぁ。(笑)でも、映画としては、あまり良い作品とは思えませんでした。ハッキリ言って、面白く無かったもん。とっても良くあるラブストーリーだし、飽きたって感じですかね。
私は、あまりお勧め出来る映画ではありません。でも、ミュージカル映画として、音楽だけ観るのでしたら、いや、聴くのでしたら、良いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・サンシャイン/歌声が響く街@ぴあ映画生活