「幕末高校生」を観てきました。
ストーリーは、
1868年、幕末期の江戸。迫り来る新政府軍と幕府軍の戦闘を避けたいとする勝海舟(玉木宏)は、新政府軍参謀・西郷隆盛(佐藤浩市)に和平交渉の使者を送る。その返事が来ないことに気をもむ中、彼は幕府が捕らえた未来からやって来たと言い張る女教師・未香子(石原さとみ)と教え子・雅也の面倒を見ることに。一方の未香子は自分たちと一緒に江戸時代へとタイムスリップしたほかの教え子を捜して未来に帰ろうとするが、目の当たりにしている出来事が史実と違うことに大きな不安を抱く。
というお話です。
良くあるタイムスリップものなのですが、さすがに、このパターン、そろそろ限界じゃないですかね。出演者は、良い人を揃えているのですが、話がこれでは、可哀想だと思いました。う~ん、どう言ったら良いのかな。何となく、雰囲気としては、”時をかける少女”とか、”なぞの転校生”って感じだったので、これは、映画では無く、TVの連続ドラマとしてやったら、面白かったのかなと思いました。

教師の未香子は、教師としての仕事に行き詰まりを感じながら仕事をしていて、どーも、生徒との関係に空回りしていると感じている状態でした。そんな時、担任をしているクラスの生徒が進路に悩んでいて、未香子は力不足で、力になれないかもと思っていた時に、電光が走り、その生徒を含む生徒3人と自分が過去の維新政府の時代に飛ばされてしまうんです。
で、維新政府の時代(るろうに剣心の時代です。)に飛んでしまい、政府に捕まったりするうちに、勝海舟に出会うことになります。歴史の教師だった未香子は、勝に助けを乞い、現代に戻れるよう、生徒3人を集めて、全員で現代に帰れるように、策を練ります。
一方、3人の生徒の内、二人は、未香子とは別の場所(時間)に飛ばされてしまい、それぞれが、歴史に影響を与えてしまうことになり、私たちが知っている歴史とは、少しづつ違ってきていることがわかってきます。歴史が変えられていることに気が付いた未香子は、何とか、本当の歴史に戻そうと、またも、策を練って、維新政府と幕府軍が戦をしないで済みように、色々な手を尽くします。
さて、維新政府は、無血開城で、江戸城に入ることが出来るのか。それとも、歴史とは違う道を歩んでしまうのか、それは、観てのお楽しみです。でもね、この展開って、以前にも観ているよね。もちろん、中心が維新政府では無いかもしれないけど、でも、同じような話って何度も聞いたことあるでしょ。
ドラえもんでも書いたけど、このタイムリープものは、そんなに上手く行く訳が無いんです。歴史を変えようとすれば、必ず、歪みが出てくるし、SF的な考え方をすれば、自分が生きている可能性の空間は無数にあり、本人が、時空間を横に移動する気になれば、いくらでも違う未来を選ぶことが出来るんです。でもね、自分だけが幸せになる道を選ぶことは、誰かが、その不幸を背負う事になる訳だし、神様は、必ず、平等に幸せを与えていると思うので、そこで、無理に幸せを人からもぎ取れば、その分、自分の未来の道が消えてしまうという事を理解して欲しい。だから、自分の道は、自分でつかもうという事だと思うのよね。
時代劇として観れば、結構、楽しめる内容だと思いますよ。こんな事もあり得るかも知れないって思えて、楽しめます。でも、歴史を真面目に勉強している人が観ると、怒られるかもね。(笑)
私は、この映画、まあまあ、お勧めしたいと思います。玉木さんの勝海舟の役は、ちょっと千秋様っぽくて、”萌”ですよ。威圧感を普段は抑えていて、ある時のみ表に出すというところがステキだと思いました。石原さんもかわいかったし、私のお気に入りは、柄本くんかな。抜けているようで、結構、頼りになる男性で、面白いと思いました。気を抜いて観るにはとても良いと思います。でも、大きな期待はしないでね。ぜひ観に行ってみて下さい。
ぜひ楽しんできてくださいね。
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