今日は、読み始めた「ジョーカー・ゲーム」について書こうかな。
ストーリーは、
陸軍大佐・武藤の命令で、スパイ疑惑のある親日家のアメリカ人・ジョン・ゴードンの自宅を捜索する憲兵隊。しかし彼らは、憲兵隊の振りをしたD機関のスパイたちだった。憲兵隊長・佐久間は、捜索中、ゴードンのある言葉に疑問を抱く。武藤の真の目的は、D機関に捜索を失敗させ、先に憲兵隊に発見できなかった失敗をうやむやにすることであった。
というお話です。
このあらすじは、ジョーカー・ゲームについてだけですが、5本の短編が繋がっています。このシリーズは、日本の秘密機関”D機関”を描いたものであり、戦前、戦中に活躍したスパイのお話です。特に、そのD機関の指揮を取る結城中佐を中心に、色々な事件に関わった、D機関の人物を描いていて、面白そうです。
映画では、この結城中佐を伊勢谷さんが演じられるようで、その部下となり、スパイとなる嘉藤次郎を亀梨さんが演じるそうです。でも、本を読んでいる限り、短編のジョーカー・ゲームには、嘉藤という人物は出てきていません。どの話を膨らませて、どんな話となるのか、まだ、解らないですね。
原作を読んでいる途中ですが、原作の主人公は、結城中佐っぽいんですよね。でね、イメージなんですが、伊勢谷さんより、もう少し年上の男性なんです。伊勢谷さんだと、若すぎるのと、魔王という怖さが少ない気がするんですよねぇ。「るろ剣」の蒼紫は、確かに伊勢谷さんっぽいんだけど、この結城中佐は、もっと、ドロドロしていて、鋭さを表面に出しているのではなく、内に秘めているという感じなので、伊勢谷さんだと、鋭さが表に出ちゃってるでしょ。だから、本当は、今まで、良い人の役をやっていた50代の俳優さんが結城中佐をやってくれたら、もっと、暗い怖ろしさが出るんじゃないかって思ったんですけどね。ま、映画、楽しみにしています。
このジョーカー・ゲームって、舞台にしても面白そうだと思いました。男っぽい話だけど、その視線や動きで、その時の日本の状況や企みを表現出来る作品ではないかと思うんです。短編なので、上手く膨らませて脚本を作れば、面白くなるだろうなぁと思います。
このシリーズは、3冊、出版されているのかな。私は、まだ1冊目ですけど、面白いので、あっと言う間に読む事が出来そうで楽しみです。
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