演劇「酒と涙とジキルとハイド」を観てきました。
ストーリーは、
舞台は、19世紀末のロンドン。ジキル博士が開発した新薬は、人間を善悪二つの人格に分ける画期的な薬、のはずだった。それを飲んだジキル博士は、別人格のハイド氏に変身する、はずだった。学会発表を明日に控え、薬が全く効かないことに気付いたジキル博士。追い詰められた末の起死回生の策とは？
というお話です。
ジキル博士とハイド氏と言えば、恐ろしくて、悲劇っていうイメージがあるのですが、この話は、全く違って、大笑い出来るコメディでした。本当だったら、ジキル博士は、天才科学者で、人間の欲望を解放する薬を開発するハズなんだけど、なんか、失敗？しちゃったみたいなのよね～。学会で発表するって言っちゃった手前、どうしようもなく、ある手を打ちます。それは・・・。
実は、ハイド氏を作っちゃうこと。自分がハイドに変身出来ないなら、誰かにやって貰えばいいんです。確かに、良い考えだよね。でもさ、自分と入れ替わりにハイドになって貰っても、変わり過ぎちゃってませんか？だって、片岡愛之助さんが藤井隆さんになるって、どー考えても有り得ないでしょ～！！(笑)
という訳で、ムリムリとハイド氏を作り上げたジキル博士は、これで、学会でも上手く騙せるだろうと思って、リハーサルを繰り返しているのですが、そのリハーサル中に、婚約者のダンヴァース博士の娘イブが訪ねて来てしまいます。イブに、嘘がバレてしまったら、ダンヴァース博士にもバレてしまうので、それでは学会の発表が失敗してしまいます。仕方なく、まず、イブを騙す事に。(笑)
ここからが、本当の面白いところ。さて、全く顔が違うジキルとハイド、どうやって、同じ人間なんだって言いくるめて、イブを騙すのか。そして、イブは、騙されて、どうなるのか。この面白さは、口では言い表せません。これは、観て貰わないと解らないと思います。三谷さんの作品だから、解るでしょ、心底、面白いんです。(笑)
内容が面白い上に、片岡さんが、またもオネエを演じる場面があったり、藤井さんが猛獣もどきになって、汗だくで踊るとか、もう、メチャクチャなんです。なんでこんなにお腹が痛くなるほど笑わせるんですかぁ～！！もー、止めて下さいっ！！(笑)
この舞台だけは、どうしても言葉で伝えられません。観て下さい。面白いです。１時間４０分、一気に笑いをドドッと与えてくれます。
そして、忘れてはいけないのが、イブを演じる優香さん。本当にお綺麗なのに、時には、バカな演技をしたり、色っぽい演技をしたり、とても愛らしくて、誰もが好きになるようなイブであり、どこか深い部分に暗いものがあるようで、彼女が、この舞台の中心を演じていると言って良いのかなと思いました。ジキルとハイドを両手に従えた、女王のようで、とってもステキでした。
実は、この舞台、たまたま、ネットでチケット情報を観ていたら、１枚だけ、良い席が残っていたので、購入してみたんです。でも、観に行って良かった。こういう出会いって、とっても嬉しいな。もし、お時間があったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。当日券が、もしかしたらあるかも知れませんので。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
酒と涙とジキルとハイド http://hpot.jp/stage/sakenamida
- ろくでなし啄木 [DVD]/藤原竜也,中村勘太郎,吹石一恵
- ￥6,264
- Amazon.co.jp
- 笑の大学 スタンダード・エディション [DVD]/役所広司,稲垣吾郎,高橋昌也
- ￥4,104
- Amazon.co.jp