未体験ゾーンの映画たち「アダム・チャップリン」を観てきました。
ストーリーは、
借金が返済期限に返せず、妻を無残にも焼き殺されたアダムは、邪悪な存在の力を借りて復讐鬼と化した!かくして町を牛耳る悪党連中への壮絶な闘いが始まり、前代未聞の残虐ファイトによる人体破壊の嵐が吹き荒れる!
というお話です。

内容が全く無いので、何書いていいか分からないのですが、なんか、書いてみましょう。(笑)アダムの妻は、借金を返せなくて、化け物のような男に捕まり、ガソリンをかけられて、火を付けられてしまいます。瀕死の状態で病院に担ぎ込まれた妻を観て、アダムは、復讐を誓い、その憎悪を燃え滾らせます。その憎悪に惹かれたかのように、悪魔?らしきものが現れ、アダムの右肩に取りつきます。
そうです、まるで「寄生獣」のように、右肩に変な悪魔らしき”タマミちゃん”のような奴が取りつきます。で、タマミちゃんの念力らしきものによって、相手を攻撃する事もあるんです。このタマミちゃんの正体は、全く解りません。私は、悪魔なのかなぁと思ったんだけど、どうですかね。

アダム本人は、超強い男なのに、どうして妻を焼かれちゃったのかなって思うんですよね。借金を暴力でチャラにしようとするのはダメだと思うけど、焼かれるほどのヤバイ相手に借金をしていたなら、強盗でも何でもして、お金を作れば良かったのに。そこら辺が不思議なのよねぇ。ウシジマくんに借金を頼みに行けば、何とかなったんじゃないの?(笑)

で、復讐をするのですが、この闘い方が、まんま「北斗の拳」なんです。アタタタタ~!!って打つんですけど、これは、指では無く、拳で叩いています。ツボを付いているのではないので、そのまんま、相手が潰れて行き、ひでぶっ!となります。もう、ぐちゃぐちゃよ。そんな死体が、至る所に落ちていたりして、もう、誰が片づけんのよっ!!ダスキン頼まなくっちゃって感じでした。この監督も、スプラッタ大好きなんでしょうね。
一応、敵にも、色々な設定があって、まず、ボスは全身やけどを負ったような身体で、管が身体の周りに付いていて、身体内部で血液循環が上手く出来なくて、外に管を回して血液を回しているのかなって思いました。何故、こんな身体なのかという説明はありませんでしたが、どーも、彼の父親が厳格な人だったようで、オシオキをされて、そんな身体になったのかもって思いました。

ボスの手下らしき2人組がいるのですが、どーも、その2人、ボスの息子だったようなんですが、超頭が弱そうで、全く役に立っていないようでした。つーか、アダムが強すぎて、誰も太刀打ち出来ないのよね。ボスが、ただ一人、対当っぽく戦うけど、アダムには、”タマミちゃん”が付いているので、負けちゃうんですよねぇ。
これ、私、ネタバレしてますけど、ネタバレとは言いながらも、内容は一切無いので、全く問題が無いと思います。この映画は、話を追うのではなく、映像を楽しむ映画なんです。どちらかと言うと、話を知った上で観ないと、何をやっているのか、全く解らないという状態で終わってしまうかも知れません。

ま、B級、いやD級、イヤ、それ以下の映画だと思いますが、とにかく、北斗の拳などの、日本のアニメや漫画を楽しんでいた人には、この映画も大笑い出来ると思います。ひでぶっ!を実写でやると、こうなるんだなっていうのが判るし、”タマミちゃん”って、実写だったらこんな風なのかなとか、「寄生獣」が映画化されるけど、こんなチャチではないだろうなとか、もう、ツッコミどころ、満載です。

私は、映画としてはお勧め出来ませんが、笑えるコメディ映像としてなら、面白いと思います。オタクの方なら、大笑いして、細かいところにツッコミを入れて、うんちくを語ってくれる事と思います。そんな楽しみ方をするために、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。
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