「鉄くず拾いの物語」を観てきました。
ストーリーは、
ロマ族のナジフ(ナジフ・ムジチ)とセナダ(セナダ・アリマノヴィッチ)夫妻は、2人の幼い娘と共にボスニア・ヘルツェゴビナの小さな村で生活している。ナジフは拾った鉄くずを売る仕事で生活費を稼いでおり、彼らは家族4人で貧しいながらも幸せな日々を送っていた。ある日、彼が仕事から戻ると妊娠中のセナダが激しい腹痛でうずくまっていて……。
というお話です。
これ、とっても評判の良い映画らしいんですけど、音楽も全くなく、貧しい家族のお話で、私、眠くなってしまいました。淡々と、家族の生活を描いているだけで、まるでドキュメンタリーのようで、

仕事が無くて、鉄くずを売る生活をしているんです。鉄くずというのは、壊れた車とかを拾ってきて、解体して、鉄と他の部品に分けて、それを売るんですけど、レートが安そうでした。あれじゃ、いくら車を解体しても、妻の手術台を稼げないだろうなぁというほどの値段なんです。
こんなに貧困で、なんで生活を変えて行こうとしないのか、私には疑問ですが、彼らの常識というのは、淡々と同じ事をしていれば何とかなるってことなのかしら。とても不思議な感じがしました。子供が2人いるのですが、ただでさえ貧困なのに、また、妻のお腹に子供が出来ているって、どーいう事?貧困なら、避妊しなさいよっ!お金無いんでしょ。育てられないじゃん。もー、先の事を一切考えていなくて、こういう人間を観ていると、イライラするんです。
こんな生活を続けていて、病気などになったら、こうなるって解っていただろうに、何していたんだろう。年を取れば、病気にもなるし、子供が大きくなってくればお金がかかるでしょ。このままでは、誰かの命が危うくなるくらい、解るでしょうに。それなのに、何もしなくて、変わらずに鉄くずを作って売りに行くだけの生活って、何なんだろう。自分を捨てているとしか思えないんです。
たとえば、鉄くずで生活をしていきたいなら、捨ててある車を解体するだけじゃなく、磁石でも持って、一日中、フラフラ歩けば良いのに。だって、車なんて、沢山捨ててある訳では無いので、車が見つからない時は、ずーっと暇な訳でしょ。遊んでいるんなら、他の鉄も探しなさいよ。日本の「がばいばあちゃん」かなんかで、磁石を引っ張って、鉄くずを集めている場面があったよね。それくらい、努力をしなさいよ。楽して生活しようなんて、なめた事言ってんじゃないってーのっ!
この映画、評価も良いし、なんか映画祭で賞を貰ったらしいけど、私は、お勧め出来ません。ずーっと、同じテンポで、盛り上がりも無く、主人公の成長も無く、まして、音楽が付いていないので、もう、眠ってくれと言うばかりの映画なんです。こういう映画って、好きな人、いるのかな。とりあえず、私は、良さが解らず、眠くなり、イライラした映画でした。もし、興味があったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんでくださいね。