「危険な関係」を観てきました。
ストーリーは、
1931年、女性実業家として成功したジユ(セシリア・チャン)。恋人が小娘との婚約を発表し、プライドを傷つけられる。そこで友人イーファン(チャン・ドンゴン)に残酷な復讐(ふくしゅう)を依頼した彼女に、彼は純潔な寡婦フェンユー(チャン・ツィイー)との情事を成し遂げる賭けを提案するが……。
というお話です。
中国や韓国が、あまりにも日本に酷い事をしているので、中国映画も韓国映画も観たくないと思っていたのですが、つい、内容がエッチそうだし、ドロドロの恋愛映画かなーって思って、観に行ってみました。中国当局に言われているのか、日本の統治下で中国人が反発していたってことを、無理やり話に取り入れたというのが見え見えで、メインの内容と、全然リンクしていないんです。だって、日本の統治下だから、裕福に暮らせていた人が山ほどいた状況の中で、貧困そうな人々が反対って騒ぐって、それ、日本の統治下が、どれ程、中国を潤わせたかって事を描いちゃっていて、日本を攻撃している事にならないんじゃないのって思った私でした。(笑)

映画の内容に入りますが、私、この内容なら、もっとドロドロかと思って、楽しみにしていたのに、ベッドシーンは無いし、ヌードも無いし、エロく無いんですよ。こういう映画は、エロくなくちゃ面白くないのに、それが無いって、何処を観ろっていうのよぉ。どんなにエロそうに演技をしていても、既に、日本の昼メロを観ている日本のオバサンには、何も感じないのよぉ。
イーファンという男性は、チャラ男で、お金持ち。いくらでも女が付いてきて、好き勝手に暮らしているのですが、友人のジユと懸けをする事になり、フェンユーという未亡人を誘惑する事になります。このジユという女、超悪い女で、ここまで性格が悪いって、どんな育ちをしているんだろうって思ってしまいました。裕福な家に育っていれば、慈悲の心とかを持ち合わせているので、ここまで捻じ曲がった性格にはならないハズなんだけど。成り上がってきた女性なのかも知れません。
イーファンは、根は優しい男で、本当は、イイ奴なんだろうっていうことが解るんだけど、性格が子供のようなんです。意地っ張りで、寂しがりやで、ちょっとマザコンなんじゃないかと思いました。そんな彼が、フェンユーにアプローチし始めて、その固かった心を段々と溶かしていくんです。その過程は、映画を観て楽しんでくださいね。色々、押したり、引いたり、男と女は、こういう駆け引きがあってこそ面白いんですよね。何もないんじゃ、続かないですよ。(笑)
どんなに楽しい恋愛ゲームをやっていても、それは懸けだから、イーファンは、本気にならないはずだし、イーファンの本当の目的はジユを手に入れる事なんです。だけど、フェンユーは、とても温かく、母親のようにイーファンを愛してくれていて、イーファンも、遊びのつもりが、その温かさに触れ、知らず知らずのうちに、彼女に惹かれて行きます。
そして、悲劇に突入して行くのですが、そこからは、映画で楽しんでね。思ったんだけど、やっぱり、性格が悪いっていうのは、女性はダメだよ。人の気持ちを解ってあげられる人にならないと、自分の事も理解して貰えないし、最後は、誰も付いてきてくれない。寂しい最後を迎える事になると思います。でもね、もちろん、人の事ばかりでもダメで、自分の曲げられない部分っていうのは持っていなくちゃいけないし、戦う時は戦わなくちゃいけない。本当に、生きて行くのって大変だよね。バランスが難しいと思います。
そうそう、チャラ男もダメだと思う。誰も信用してくれなくなるし、結局、女もイヤになると思う。だって、一人の人に決められないんでしょ。女性としては、浮気しているんじゃないかと思って、いつもドキドキしなくちゃいけなくて、落ち着けないもんね。女は、結局、落ち着ける人のところに行くと思います。
私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。だって、こういう内容なのに、エロくないんですもん。俳優は、有名どころを集めているけど、なんか、物足りないんですよね。やっぱり、エロが足りないのが原因かしら。日本の古い恋愛ドラマを観ているような感じで、どーも、たどたどしいと言うか、違和感があるのよねぇ。ま、マイナスに思って観に行って、面白いと思えれば良いと思いますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・危険な関係@ぴあ映画生活