「ハンガー・ゲーム2」を観てきました。
ストーリーは、
12の地区より12歳から18歳までの男女一組を選出し、最後の1人になるまで戦わせる独裁国家パネムが実施する「ハンガー・ゲーム」。男女ペアで勝者となったカットニス(ジェニファー・ローレンス)とピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)は、凱旋(がいせん)ツアーで各地区を回る中で、自分たちを反国家の象徴として捉える民衆の思い、静かに広がっている革命への動きを感じる。同様に国民の変化を悟ったスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、カットニス抹殺をひそかな目的にした歴代勝者結集の新ゲームを開催させる。
というお話です。

前作が、日本の「バトルロワイヤル」とほとんど同じで、完全にパクリだろーって思って、面白くなかったんだけど、今回は、バトルとは全く違いましたね。バトルがメインでは無くて、独裁状態の世界を壊すための反乱が始まるという話なので、とても面白いと思いました。ただ、殺し合うだけなら、それこそ、バトルロワイヤルの方が面白いんだけど、独裁世界への反発という目的があって、その為の作戦としての戦いなら、また違うでしょ。それなりに、色々な作戦がある訳じゃないですか。誰が敵で、誰が味方なのか、そういうところも、とっても楽しめるんです。
今回は、2/3位の部分がバトルではありません。無駄な殺し合いを描いているのではなく、前回のバトル後に、カットニスとピータに注目が集まり、スノー大統領の統治に陰りが出てきてしまう。スノー大統領は、統治を確実なものにする為、ハンガーゲームに、再度、カットニスを引っ張り出すことにし、革命の目を挫こうとします。
カットニスは、前回のハンガーゲームの後、人を殺したという事で、ノイローゼ気味になり、苦しんでいます。家族を守る為に、スノー大統領の言うとおりに行動しているのですが、反乱の空気は収まらず、自分では望んでいないのに、反乱のシンボルのように扱われ始め、スノー大統領の怒りは頂点に達して、カットニスは、もう一度、ハンガーゲームに送られる事となってしまいます。
ここまでの話で解ると思うのですが、バトルに関係なく、政府側と反乱軍のせめぎ合いのようなものが描かれていて、前回のバトルが、どのように、人の心に浸透したのかと言う事が判ります。そして、どれ程、貧富の差があり、貧しい人々が苦しんでいるのかと言う事も判ります。前回のようなバトルを期待していると、ちょっと、アレッ?って事になると思いますが、映画としては、やっと、本編に入ってきたというような感じです。だって、このシリーズって、革命が描きたかったんですよね。(笑)

という訳で、反乱に続く長い経過を経て、最強が集まるハンガーゲームが始まります。しかし、今回は、前回とは違います。全ての選手が、一度以上、ハンガーゲームに参加し、優勝しているということです。そして、一度優勝すれば、一生、幸せな生活が待っていると言われていたのに、また、無理やりゲームに参加させられる事になり、誰もが不満を持っているんです。しかし、辞退することは許されず、また、殺戮ゲームを始めることに。
今回のゲームには、色々な新しい仕掛けがあり、そして、選手側にも、それぞれ、色々な思惑や作戦があり、ちょっと前回とは違います。誰が味方で、誰が敵なのかを、良く考えながら観て下さいね。今回は、激しい殺し合いのシーンなどは、とても少ないので、子供が観ても問題ないと思いますが、内容が革命とかになっているので、あまり子供には、楽しめないかも知れません。
あ、そうそう、最初に言うのを忘れていましたが、この映画は、3部作の2番目なので、話に決着は付きません。1作目が”起”で、2作目で”承”、そして”転”、となりました。3作目は、”結”となるはずです。最後、革命は成功するのか、そしてカットニスの心は、ゲイルに戻るのか、それともピータに行くのか、スノー大統領はどうなるのか、結末が待ち遠しいです。
私は、この映画、お勧めしても良いかと思います。前作の、バトルロワイヤルのパクリとは違い、訴えたい事もあるし、展開も上手く出来ています。思っていたより、マトモな話になってきているので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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