「もらとりあむタマ子」父親と娘の関係って、微妙で、とってもかわいいものです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「もらとりあむタマ子」を観てきました。


ストーリーは、

東京の大学を卒業した23歳のタマ子(前田敦子)は、父親がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していたが……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-タマ子

大学を卒業してから実家に帰ってきて、何もせず、ただ、ぼんやりと生きているタマ子。いるよねぇ、こういう子。マジでウザいんだけど、親も言えないんだろうねぇ。でも、きっと、本人だって、自分のこと、ウザいと思っているんだけど、何をやって良いのか、どうしたら先に進めるのか、解らなくなっているんだと思うんです。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-タマ子

もちろん私も、こんなモラトリアム状態の時がありました。大学出てすぐでは無いですけどね。離婚した後に、実家に戻って、毎日、やる事も無く過ごしていました。運良く、私には建築があったので、そちらに進めましたけど。でも、こういう時期があると、自分をジックリ考えることが出来て、その後の人生がしっかり出来ると思います。何も考えずにダラダラ進めているより、留まってみる事も、また良いのかも知れません。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-タマ子

ナンてことの無い毎日、季節を描いている映画なのですが、その普通の日の出来事が、なんか、楽しいんです。雰囲気がとっても良いんですよね。タマ子とお父さんの掛け合いが、すごく笑えるんですよ。パンツまで父親に洗わせて、全然平気だったり、部屋の掃除までお父さんにやってもらうんですよ。それなのに、自分が洗濯をした時は、父親のパンツを汚そうに持ったりして、笑っちゃうんです。干し方も、タオルもパンツも曲がってしまうような酷い干し方。私が教育してあげたくなったわっ!!


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-タマ子

そうそう、もちろん、御飯も父親が全て作るんですけど、ハンバーグが食べたいって言って、それが無理な事が解るとダダを捏ねたりして、まるで小学生なんです。お父さんは、きっと、娘が可愛くて、家事も何もかもやっているのだと思うんですよ。母親と離婚して、一人で娘を育てる為に、娘に不自由をかけたくないと思って、何でも出来るように頑張ったんじゃないかな。娘にアレをやれ、コレをやれなんて、一言も言わないで、黙々と家事をするお父さん。本当に、娘がかわいいんだなぁっていうのが、溢れていました。でもね、甘やかすと、娘が独り立ち出来ませんよ。ま、きっと、独り立ちさせたくないんだろうけど。(笑)

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-タマ子

いやぁ、タマ子の普通の毎日を描いているだけなので、感想と言っても、対して、伝えることが無いんです。タマ子は、いつも汚い格好やジャージなどを着ていて、全然、おしゃれっ気が無いんです。カワイイのに、勿体無いんだけど、ま、それがタマ子なんです。笑えるでしょ。そんなタマ子を演じている前田さん、演じる事に慣れてきたのか、タマ子になりきっていて、全然、違和感がありませんでした。あんなに可愛いってみんなに言われて、ちやほやされていた人なのに、そのオーラを消して、タマ子に姿を変えていて、女優になったんだなぁと感心してしまいました。


前田さん以外は、ほとんど知らない俳優さんでしたが、それが、また良かったんです。本当に田舎の町のお話みたいに見えて、リアル感が増して見えました。父と娘のほのぼのした温かい気持ちの交流が描かれていて、すごく楽しめましたよ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-タマ子

私は、この映画、お勧めしたいと思います。なんか、観た後にホッとする映画です。凄い事は、全く起こらないけど、日常の些細な事に感動したり、楽しめたり、悲しくなったり、そんな感じが、とっても良かったです。前田さんも、とっても可愛くて面白いので、ぜひ、観てみて下さいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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