「ウォールフラワー」青春は輝いていて壊れやすい。そして子供は大人になって行く。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ウォールフラワー」を観てきました。


ストーリーは、

1991年、シャイで物静かな高校生チャーリー(ローガン・ラーマン)は、クラスメートたちに“壁の花”とあだ名を付けられ甘く見られていた。だが、彼の平凡な日常は、パトリック(エズラ・ミラー)とサム(エマ・ワトソン)兄妹との出会いによってすっかり様変わりする。チャーリーは初めて知る友情の素晴らしさや、初恋の胸のときめきに有頂天になっていたが……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウォール

高校に入学したての時って、不安で不安で、仕方ないですよね。自分だけ違う学区からだったり、中学の友達とは別々になってしまったりして、その不安は昼休みとかに頂点に達します。誰かに話しかけなくちゃ、一緒にご飯を食べる人を見つけなくちゃ、このままだと、ずっと一人になっちゃうかもって、ドキドキ、ハラハラ。そんな気持ちを、すっごく良く描いていて、なんか、とっても懐かしくなってしまいました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウォール

そして、高校生活が始まって行くのですが、チャーリーは、心に傷を負っていて、人と交わることが苦手なんです。でも、友達は作りたいと思っていて、色々、空回りしているところへ、サムとパトリックが現れます。この2人は、義兄妹で、同い年。チャーリーより学年が上で、大学受験を控えているのですが、やりたい放題の楽しい学園生活を送っています。彼らは、チャーリーを仲間に迎え入れ、チャーリーは、イッパシの高校生となり、自身も付けて行くのですが・・・。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウォール

もちろん、途中で失敗もあります。高校生が完璧なんてありえないもんね。間違いを一杯して、恥ずかしい思いをたくさんした人ほど、大人になって成功するんです。でも、若い頃は、そんな事解らないから、恥ずかしいし、悲しいし、落ち込みますよね。チャーリーも、調子に乗ってきたと思ったら失敗しちゃったりして、落ち込んだりして、本当に、青春って、こんな感じだよなぁって思えて、抱きしめてあげたくなりました。超かわいいよなぁ。助けてあげたいけど、そこで、自分で立ち上がってこないとダメなのよ。だから、画面を観ながら、応援しておりました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウォール

何か、凄い事件が起こるとか、アクションがあるとか、悲劇があるとかでは無いのですが、若い頃の二度と無い体験だったり、心の交わりだったり、経験の無さからくる安易な行動とか、色々な事が、大人になってから観ると、とても懐かしくて、嬉しくて、ちょっとくすぐったいような、何とも言えない感動が襲ってくるんです。ただ、友達同士で会話をしているだけなんだけど、その反応が、やっぱり、若さなんですよねぇ。イイんです。今だと、解ってしまっている分、何の楽しみも無い会話なんだけど、若い頃は、その一言で、すっごく楽しめたり、感動出来たり、嬉しくなったりするんですよね。そんな若さの中でしか味わえないしあわせが、この映画の中に詰まっていました。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウォール

この映画、私、好きだなぁ。あの頃、不安で一杯なのに、何故か変な自身があって、はみ出した事がやって見たくて、でも怖かったりして、この何とも言えない青春時代の気持ちが、たっくさん、この映画の中に詰まっていて、ステキな映画なんですよ。何度も観たくなるような、気持ちがとっても柔らかくなるような、そんな映画です。


チャーリーの心の傷は、感想には書かないでおきますね。観て、その痛みを解ってあげて欲しいです。もし、心に酷い傷を負っている人がいたら、サムとパトリックのように、温かく包んで迎えてあげて欲しいな。ほんのちょっとで、少しは救われるはずなんです。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-ウォール

私は、この映画、超お勧めしたい映画です。きっと誰もが、こんな体験をした事があると思います。大人になった今、観ると、懐かしくて、つい涙が出てきてしまうような、そんな映画なんです。経験を積むのも素晴らしいですが、若い頃に、その頃の最大の楽しみを模索して行動する気持ちは、その頃にしか味わえないしあわせです。若い人には、勉強ばかりの毎日より、今、出来る事をして欲しい。勉強は、やりたくなったら、またやれば良いんですよ。やりたいと思った時の勉強が、一番吸収しますから。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





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