東京フィルメックスで、「トランジット」を観ました。
ストーリーは、
イスラエルのヘルツリヤで働くフィリピン人労働者モイゼスが息子の4歳の誕生日を祝うためにテルアビブのアパートに戻ってくる。その日、モイゼスと隣人のフィリピン人女性ジャネットは、イスラエル政府の移民政策の変更により、外国人労働者の子供たちが強制送還されることになったことを知る。モイゼスとジャネットはそれぞれの子供たちの存在を隠そうと画策するが......。というお話です。

イスラエルの不法滞在しているフィリピン人を描いているお話でした。5歳未満の子供は強制送還するというお話で、5歳以上になるまで、子供を隠して育てているんです。ハッキリ言って、酷い話です。親の勝手で、子供が犠牲になっているんですよね。それより、なんで自分の国を良くしようとしないで、自分だけ、他人の国に行って、良い思いをしようとするのかが理解出来ません。不法移民は犯罪者です。悔しかったら、正しいルートで、正規のビザを取れば良いでしょ。それが取れるだけの努力をしないで、簡単に金を稼ごうという根性が気に食わない。

キツイ事を言っていると思うでしょ。でも、キチンとやっている人も中には居るんですよ。沢山の努力をして、実力を付けて、他国でも認めて貰っている。そんな素晴らしい人間も居るのに、同じ国の人間が不法滞在をしているということで、白い眼で見られてしまう。いつも損をするのは、正しい事をしている人間で、誰もが、犯罪を行う、弱い人間の方を持つ。不条理ですよ。本当は、弱い振りをして、利益を貪っているだけなのに。

日本でも同じ事があるので、どーも、入れ込んでしまいました。プログラマーとして、実力を持った外国人のお友達が居るのですが、国籍だけで、その人大丈夫っていつも言われてしまうんです。もちろん、私も、最初、知り合った時は、不法滞在の悪い人かもって思ってしまいました。そういう偏見にいつもさらされてしまう彼は、最初、結構、へこんだそうです。そりゃ、そうですよね。見た目だけで判断されてしまうんですから。でも、もし、不法滞在をする同国の人が居なければ、彼は、最初から偏見の目で見られず、精神的圧迫を受けることも無かったんです。今、彼は、とっても強くなったし、周りの人間が助けるので大丈夫ですけどね。
そんな事情もあり、ちょっと、私は、この映画を観て、移民に同情するという気持ちにはなれません。犯罪者は、犯罪者として扱われるべきだし、その子供に罪は無いけれど、それなりの対処は必要だと思っています。5歳未満などと言わずに、成人になるまでは、強制送還をしても良いと思います。一度帰って、自分の国で勉強をして、また迎え入れて貰えば良い。人生、甘く見てたら、幸せなんてやって来ませんよ。

他の映画で観たけど、イスラエルも景気が悪くて、リストラなどが増えているというのに、移民に来られたら、もっと大変になっちゃうよね。自国民が働く場所が無いのに、移民に払うお金なんて無いんじゃないの?まず、自国民が満足の行く生活を送れるようにしてから、その後に、移民でしょ。「庇を貸して母屋を取られる」ということわざがあるけど、そうならないように、自分の国は、自分たちで守らないとね。いつの間にか、イスラエルがフィリピン人ばかりになってしまったら恐ろしいでしょ。
不法移民は、どこの国でも問題です。それぞれの国で対処していると思いますが、そろそろ、国際法を作って、世界全体で対処した方が良いのでは?一度、不法移民として強制送還されたら、何年かは自国から出られないという法律でも作れば、少しは治安も良くなったりするんじゃないかしら。イスラエルも、治安が良さそうだけど、移民が増えれば、それだけ悪くなるので、気を付けて欲しいです。
私は、この映画、まぁ、興味のある方が居れば、観てみたら良いんじゃないですか?っていう感じですね。普通の方なら、子供が可哀想とか、同情するんだろうけど、私は、ちょっと出来ません。犯罪は犯罪としか思えないんです。スミマセン。
もし、観る機会があったら、ぜひ、観てみて下さいね。
東京フィルメックス 「トランジット」 http://filmex.net/2013/fc06.html