「セイフ ヘイヴン」を観てきました。
ストーリーは、
小さな港町。長距離バスに乗り、逃げるようにやって来たケイティ(ジュリアン・ハフ)は、そこで新しい生活をスタートさせる。ケイティは男手ひとつで2人の子どもを養っているアレックス(ジョシュ・デュアメル)と出会い、近所に住むジョー(コビー・スマルダーズ)のアドバイスもあって親しくなっていく。そんなある日、アレックスは警察署でケイティの指名手配書を目にする。
というお話です。
この映画、あまり宣伝もしていないし、それほど有名な俳優さんが主役でもないので、ちょっと、どうかなぁと思いながら観に行ったのですが、話の組み立て方が、とっても上手いなぁと思いました。良く観てみたら、「きみに読む物語」と同じ原作者で、監督は、「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレムさんではありませんか。私、「サイダーハウス・ルール」って、大好きな映画なんです。
ある女性が、事件に巻き込まれ、逃亡するところから始まります。この最初の映像だと、どう考えても、夫婦か恋人同士のトラブルで、相手を殺してしまったのではないかという風に見えるんです。でも、本当に死んでしまったのか、まして相手が男なのか女なのかも解らないんです。だって手しか見えないんだもん。そんな映像があり、逃亡し、ある港町に流れ着いたケイティ。
港町で家を借り、仕事も見つけて、新しい生活を始めたケイティ。町の雑貨店の店主のアレックスと知り合います。アレックスは、2人の子供を一人で育てていて、妻は3年前にガンで亡くしたということなんです。とても愛らしい子供たちは、町に新しく来たケイティになついて、ケイティとアレックスの距離も縮まって行きます。
それまで、辛い事ばかりだったケイティにとって、その町は、セイフヘイヴン=安全な場所であり、きっとこのまま、しあわせになれるのではないかと思わせます。そのまま、アレックスと上手く行って、子供たちとの幸せな日々を思い浮かべるケイティだったのですが・・・。その後は、映画を観てくださいね。
この映画、サスペンスも楽しめて、ラブストーリーも楽しめて、子供とのヒューマンも楽しめるから、1作で3作分楽しめるんです。だから、とっても面白いんです。そして、その組み合わせ方もとっても上手いの。最初は、サスペンスかと思いきや、ラブストーリーに変わって、成就しそうになると、また、サスペンスの要素がモコモコと盛り上がってくる。もちろん、子供とのヒューマンの話も、一緒に流れていて、いやぁ、マジで上手いなぁって思いました。これ、どうしてもっと、口コミとかで広げる為の手段を用いなかったのかな。
とても面白い作品です。確かに、有名な俳優さんたちではありませんが、これだけしっかり話が組み立ててあれば、誰が観ても、きっと楽しめると思います。映像のバランスも上手いんですよね。明の部分と暗の部分の分け方が、とっても上手いの。
そして、最後の最後で、オオッと思うような事実が解り、涙させるところが憎い!いつも守られていたんだっていう気持ちになり、しあわせが、一気に倍増するんです。これ、いいなぁ。どうして、話題にしなかったの?もっと、沢山の人に観て欲しいなぁ。
私は、この作品、超お勧めです。ぜひ、観れる時間がありましたら、観てみて下さいね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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