「マッキー」を観てきました。
ストーリーは、
ジャニ(ナニ)は近所で暮らす美女ビンドゥ(サマンサ・プラブー)に思いを寄せていて、彼女もジャニのことが心に引っ掛かっていた。しかし、建設会社社長のスディープ(スディープ)もまた彼女に夢中で二人が相思相愛になったことを知ると、マフィアの顔も持つ彼は激怒した揚げ句ジャニを殺害する。やがて小さなハエに生まれ変わったジャニは、殺された恨みを晴らそうとするが……。
というお話です。

この映画、発想が素晴らしいですね。だって、”ハエ”ですよ。”ハエ”と言うと、汚物に集るとか、そんな事しか思いつかないのに、それがヒーローになってしまうだなんて、インド映画、素晴らしいよっ!これは、日本のように、清潔が一番!みたいな国では、生まれない発想なのではないかと思いました。
いやぁ、これ程、大笑いして楽しめる作品とは思いませんでした。私、大笑いでしたよ。劇場の中は、レディースデーだったので女性がほとんどだったのですが、皆さん、良く笑っていました。みんなで笑っていると、なんか、楽しくなりますよね。

インド映画だと、最初にヒーローとなる人が出てくることが多いのですが、今回は、最初に悪役がバーンと出てきて、そいつを最後の最後まで追い続けます。この悪役スディープは、亡くなった妻に似たビンドゥに好意を寄せて、自分のものにしたいと画策します。一方、ジャニはビンドゥにゾッコンで、ビンドゥは、ジャニを好きなのに口に出せず、密かに思い合っていました。

ある日、ビンドゥに言い寄っていたスディープは、ビンドゥがジャニに好意を持っている事に気が付き、自分の邪魔となるジャニを殺害してしまいます。ジャニは、ビンドゥに言い寄る奴は俺が許さないと言い、死んでいきます。そして・・・何故か・・・ハエ=マッキーに産まれ変わるんですよぉ~!!(笑)なんでハエなんじゃって思うけど、確かに、輪廻だと、次に何に産まれ変わるかは指定出来ないし、ノミだったり、サボテンだったりする事もあると思います。でも、ここで、”ハエ”って、なんか、汚いなって思ってしまいました。(笑)

だって、汚物に卵を産み付けて、そこからウ○として生まれて、蛹になり、脱皮してハエになるんでしょ。うえ~ん、思っただけでもキモいよぉ~!!(笑)そんなキモいハエなのですが、スディープに狙われるビンドゥを助けるために、必死で作戦を練り、スディープの邪魔をしまくります。
スディープも、ハエが自分を殺そうとしている事に気が付き、どんどんと戦いが過激になって行きます。そして、ビンドゥも巻き込み、恐ろしいクライマックスに突入して行きます。そして、どうなるのかは、ぜひ、映画を観て、楽しんでくださいね。

とにかく、これは、面白いです。最初から最後まで、すごい勢いで進んでいき、息つく暇も無いほどに楽しませてくれます。凄いのが、最初は、ハエ?って思うんだけど、その仕草や、一途な思いに、どんどん引き込まれて行き、もう、半ばに来ると、マッキー、がんばれっ!って応援しちゃうんですよ。姿がハエなのにね。普通なら、近寄ってきたり、机の上で手を擦り合わせてたりすると、ハエ叩きで潰してしまえって思うんだけど、かわいそうになってくるんですよ。なんだか、とっても不思議な気分になるの。殺虫剤でシューってされた姿が、あまりにもかわいそうで、水で洗ってあげたくなっちゃいました。

この映画、私は、超お勧めしたい映画です。ハエ=マッキー、カワイイですよ。手を擦ったり、足を擦ったりしても、許しちゃうもん。あの羽音も、イライラするけど、まぁ、嫌がらせでやっている訳では無いですから、許してあげましょう。(笑)元気になりたい時に観ると、良いと思いますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・マッキー@ぴあ映画生活