「レッド・ドーン」を観てきました。
ストーリーは、
アメリカの田舎町にパラシュート部隊が襲来し、瞬く間に町を制圧。 休暇で帰郷していた海兵隊員ジェド(クリス・ヘムズワース)は弟やその友人たちと共に森に逃げ込み、アメリカ全土が北朝鮮軍に占領されたことを知る。やがて敵の襲撃に遭い目の前で兄弟の父を殺されたことから、愛する人々を守り祖国を取り戻すため、若者たちは徹底抗戦を決意する。
というお話です。
これ、面白くない訳では無いんだけど、なんだか、何が言いたいんだか解らなかったんですよ。確かに、北朝鮮がロシアと組んで攻めてきたら恐ろしいし、無い訳では無い事なので、先手を打って、まず、アメリカが映画で危険を知らせているという事なのかも知れないけど、なんか、納得が出来ないんですよね。だって、今のロシアが全面的に北朝鮮を助けるとは思えないし、中国だって、そろそろ北朝鮮の事を迷惑だって思っているんじゃないかな。韓国と北朝鮮を一緒にしてしまうのが一番面倒じゃないと思うけど、今の韓国は経済もボロボロで、北朝鮮の貧困を許容する事が出来ずに、共倒れになるんじゃないかと思います。だから、この話はあり得ないと思うんだけどね。まぁ、”もしも”ってことなのかな。
ある日、いきなり北朝鮮がアメリカの主要都市を征服してしまうんですけど、そんな経費が無いでしょ。全ての都市に何機も戦闘機や輸送機を飛ばして、襲来するんですよ。いくらロシアが協力してくれていても、もし中国が資金提供しているとしても、あれ程の資金と戦闘力があるとは思えないんです。いくらなんでも、あれは、やり過ぎだと思いました。北朝鮮のイメージとかけ離れていましたもん。
全てに目を瞑って、ま、北朝鮮が攻めてきたとしましょう。それにアメリカ軍が対応出来ないって、あり得ないっしょ。いくら通信が出来なくなっているからって、ランボーが一人いれば、北朝鮮の一軍隊くらい、軽く倒せるはずでしょ。あんな兵隊がたくさんいるアメリカ軍が負ける訳ないでしょ~!もう、笑ってしまいました。これ、コメディじゃないよね。君たちみたいな素人に殺される軍隊が、アメリカ軍を倒せるとは、到底考えられません。
色々な疑問が山ほど積まれて行く中、仲間が殺られたりと、危機に陥る事もしばしばあるのですが、何故か、どこかから、アメリカ軍の生き残りが助けにきたり、色々あるんですよ、これが。でも、少人数しか残っていないので、まだまだ、これから戦って行かなくちゃという事なんですが、なんだかねぇ。どーも、イマイチ、のめり込めないんですよね。気持ち良く朝鮮人を殺してくれるのは気持ちいいんだけど、どう考えても、そんなに朝鮮人が頭が良いとは思えなくて、アメリカのシステムを全てダウンさせて占拠するっていうのが、笑ってしまうんですよ。
クリス・ヘムズワースは、相変わらずカッコいいんですけど、他のキャストが、あまりにもひ弱で、バランスが悪いんです。クリスは、マイティ・ソーなんだから、一人で戦えるでしょ~!そんな弱弱の男の子や女の子を集めて、走れとか撃てとか、訓練しても、短期間で、海兵隊にいたあんたと一緒のレベルになれる訳ないからね。期待しちゃダメだからね。(笑)
この映画、あんまりお勧めしたくないけど、クリス・ヘムズワースのファンの方は、抑えておいても良いと思います。あまりにも、現実離れしている話なので、どーも、入り込めませんでした。でも、こんな事が無いとは言えないので、あまりバカにせずに、日本も備えておいた方が良いと思いました。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・レッド・ドーン@ぴあ映画生活